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『るろ剣』の「新選組」キャラは斎藤だけじゃない? 北海道編でも続々登場

マグミクス / 2022年12月26日 17時10分

『るろ剣』の「新選組」キャラは斎藤だけじゃない? 北海道編でも続々登場

■『るろうに剣心』に登場する新選組隊士は超剣豪揃い?

 2023年に再アニメ化されることが発表された『るろうに剣心』(原作:和月伸宏)では、幕末、明治の実在の人物も何人か描かれており、特に斎藤一を中心とした「新選組(作中では『新撰組』表記)」にまつわるキャラが人気です。今回は、『るろうに剣心』に登場した新選組隊士や、新選組の人物がモデルとなったキャラを振り返ります。

●「北海道編」でも活躍、幕末を生き抜いた元新選組隊士

・「悪・即・斬」の信念を貫く、斎藤一

 斎藤一は元新選組の三番隊組長で、剣心の宿敵でもあります。剣の腕は新選組でも三指に入るという斎藤は、本編で警官(明治後は藤田五郎と改名)として登場し、剣心とは仲間として行動します。「悪・即・斬」の信念と、必殺技「牙突」で数々の強敵を破ってきました。

「北海道編」では年齢もアラフォーになっており、敵組織「劍客兵器」の凍座白也(いてくら・びゃくや)に「牙突」を素手で止められ、腕を骨折させられましたが、一歩も引かずに凍座を捕縛しています。

 斎藤は史実だと、伊東甲子太郎が思想の違いから新選組を離脱し、「御陵衛士」を結成すると、これに与しています。実際は、新選組側のスパイとして、情報を流していたようです。

 新選組に復帰後は戊辰戦争に参加し、終結すると、明治7年(1874年)から警視庁に勤務。退職後は東京高等師範学校附属東京教育博物館の看守、また同校の撃剣師範を務めて学生に撃剣を教え、1915年に71歳で亡くなりました。

・新選組最強のひとり、永倉新八

「北海道編」から登場した永倉新八は、元新選組二番隊組長です。自身を明治政府の「狗(いぬ)」と自嘲し、「悪・即・斬はしないよ」と言ってはばからない明るくファニーな人物。しかし、瀬田宗次郎と対峙したときには、彼の天剣や「縮地」(手加減ではあるものの)を軽々とさばく剣の腕を見せました。

 史実の永倉は、剣客ぞろいの新選組のなかでも随一の腕といわれ、池田屋事件では負傷しながらも大活躍し、伝説的な働きをしたそうです。鳥羽・伏見の戦いにも参加しますが、のちに近藤勇たちと袂を分かち、晩年は樺戸集治監(刑務所)の看守の剣術師範を務めていました。同じく明治の北海道が舞台のマンガ『ゴールデンカムイ』にも登場し、老体ながら衰えぬ剣術を見せています。

・りんごを常にかじっている、阿部十郎

「北海道編」から登場する阿部十郎は、札幌で劍客兵器による政府要人の暗殺が次々起こり、下手人を捕まえるため県庁側が囮(おとり)として出してきた人物です。元新選組で、後に御陵衛士となった阿部は、局長・近藤を狙撃したひとりとも言われています。阿部は因縁浅からぬ斎藤と永倉に護衛をされながら囮となり、雹辺双(ひょうべ・ふたつ)相手に、リボルバーと近接格闘で交戦しました。

 史実の阿部は、新選組との方針の違いで脱走。その後、伊東甲子太郎が入隊すると復隊しますが、伊東が御陵衛士を結成すると、これに伴い新選組を再び離脱します。伊東が暗殺された「油小路事件」当日は、鷹狩り中で現場にいませんでした。後に、札幌で果樹園を経営し、りんごの品種改良などで成功したそうです。

■新選組隊士がモデルになった主要キャラも?

神木隆之介が演じた瀬田宗次郎も好評。実写版映画『るろうに剣心 京都大火/伝説の最期編』キャラクタービジュアル (C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会

●回想で登場した新選組

・鬼の副長、土方歳三

「北海道編」で田本写真館を訪ねた剣心が見つけた写真のなかには、有名な洋装の新選組副長・土方の姿がありました。剣心は土方と京都で戦ったことを思い出し、「剣腕(けんわん)はさほどのものでもなかったが、戦巧者(いくさこうじゃ)で正直一番相手にしたくない嫌な男だった」と振り返っています。

 史実では、近藤とは同郷で、若い頃から親しい間柄だった土方。新選組が結成されると、後にナンバー2の副長になり、池田屋事件での活躍などで、京都中にその名を知らしめます。大政奉還後の戊辰戦争では、旧幕府軍として転戦し、函館戦争で戦死しました。多くの作品で主役になっている、人気の人物でもあります。

 単行本の「登場人物製作秘話」によると、人気キャラの四乃森蒼紫のモデルも、土方歳三とのことでした。蒼紫が下戸という設定も、土方が由来のものです。

・二刀流で斎藤、永倉とも互角に渡り合う、服部武雄

「北海道編」では、回想で元新選組の剣術師範、御陵衛士として油小路事件に参戦する服部武雄の姿が描かれました。服部は同じく元新選組の藤堂平助を逃がすために、二刀流で応戦。斎藤の牙突と永倉の攻撃を、同時に防いでいます。

 史実の服部は、新選組を脱退し、伊東の御陵衛士結成に追従しました。油小路で伊東が殺害されると、その遺体を回収すべく服部らが向かい、新選組が数十名と戦闘します。民家を背にし二刀流で応戦、刀が折れても戦いますが、最期は原田左之助の槍を受け、討ち死にしました。

●あの人気キャラのモデルは?

・剣心の頼れるダチ、相楽左之助

 序盤から登場する相楽左之助は「人誅編」後、海路で世界へ渡り、「北海道編」では5年ぶりに帰国します。この際、左之助がひげ面だったため、剣心すらも「誰?」と戸惑っていました。

 左之助のモデルになっているのは、前述の新選組十番隊組長で槍の使い手である原田左之助です。左之助自身は赤報隊(戊辰戦争時の長州・薩摩藩を中心にした官軍の一部隊)の出身という設定であるため、ややこしいですが、直情的で男気あふれる性格は原田がモデルになっています。

 新選組の主だった戦闘のほとんどに参加したという原田は、前述の通り服部武雄に致命的な攻撃を与えています。

・元十本刀、美少年剣士の瀬田宗次郎

「京都大火編」に登場した志々雄真実一派の瀬田宗次郎は、天剣と縮地で剣心を追い込みますが、最後は敗北し、志々雄の死後は旅に出ました。「北海道編」では、劍客兵器と戦うため斎藤に召集されています。

 宗次郎のモデルは新選組三強のひとり、一番隊組長・沖田総司です。池田屋事件で奮戦するも、喀血で離脱し、その後、体調の悪化で鳥羽伏見の戦いには参戦できず夭折しました。

 そんな沖田本人も、作中で剣心の回想にて登場しました。幕末に人斬りとして活動していた頃の剣心と対峙した沖田は、剣心と互角に戦いますが、斎藤には体調の悪化を看破されていました。また「北海道編」でも、永倉の回想で登場します。

・架空の元新選組隊士・鵜堂刃衛

 要人暗殺を生業とする兇刃・兇賊「黒笠」の鵜堂刃衛は、主義主張はなく、ただ人を斬ることを喜びとしたサイコパスキャラです。刃衛は、元新選組隊士という設定でした。剣心によると、刃衛は不要な人斬りを繰り返したために、隊士に粛清されそうになりますが、返り討ちにしています。

 和月先生によると、刃衛は架空の人物ですが、人物像のモデルは「幕末四大人斬り」のひとり・岡田以蔵とのことです。ちなみに、衣装はマンガ『新撰組流血録 壬生狼』(原作:久保田千太郎 作画:園田光慶)に登場した、初代局長の芹沢鴨がモデルと言われています。

 また、初期の悪役で「北海道編」でもまさかの再登場を果たした「人撃ちガトリング斎」こと武田観柳も、新選組五番隊隊長でメガネをかけていた武田観柳斎がモデルです。

(南城与右衛門)

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