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『ワンピ』1巻に「伏線多い」は本当? ゴムゴムの実は「有名」だったのか

マグミクス / 2023年1月2日 11時50分

『ワンピ』1巻に「伏線多い」は本当? ゴムゴムの実は「有名」だったのか

■今こそ読み返したい『ONE PIECE』第1巻

 最終章に入って、毎週衝撃展開が話題になる『ONE PIECE』(著:尾田栄一郎)は、近年「第1巻から、すでにたくさんの伏線がある」と話題です。今回は、『ONE PIECE』研究家のミヤザワさんにお話を聞きました。毎週欠かさずに『ONE PIECE』を読み続け、考察をしているミヤザワさんは、たびたび話題になる「1巻の伏線」に関して、どのように考えているのでしょうか。

※この記事では『ONE PIECE』の単行本未収録、未アニメ化の内容を含みます。ご了承の上お読みください。

ーー記念すべき『ONE PIECE』第1巻を最初に読まれた際の、ミヤザワさんの率直な第一印象はどのようなものだったのでしょうか。

 初めて第1巻を読んだ時は小学3年生くらいだったので、正直あまり覚えていません。ただ当時は単純なストーリーの楽しさや、キャラクターのかっこよさにハマって、何度も読み返していた記憶があります。今となっては100巻を超えた壮大な物語ですが、連載当初は尾田先生以外誰も、そんなことを想像していなかったのではないかと思います。

ーー 1巻で有名な伏線としてルフィが「仲間10人は欲しい」と発言していましたが、現在の最新メンバーのジンベエで「9人目」です。あとひとり、ミヤザワさんは誰が仲間になると予想していますか?

 まず、「麦わらの一味の悪魔の実の法則」という有名な説があります。ルフィの「ゴムゴムの実=5・6」、チョッパーの「ヒトヒトの実=1・10」、ロビンの「ハナハナの実=8・7」、ブルックの「ヨミヨミの実=4・3」で、1~10の内使われていないのは2と9だけです。

 よってこれから仲間になるのは、「2と9が語呂になる悪魔の実を食べた人物」となります。この説については59巻のSBS(質問コーナー)でも取り上げられ、尾田先生は質問に対して「なにー!びっくりしました!ノーコメント!」と回答しています。

 わざわざSBSで取り上げた上に、意味深な回答をしている以上、上記の悪魔の実の名前の法則が全くの偶然ということはありえません。これを踏まえて最も有力な仲間候補は、「ニキュニキュ(2・9)の実」の能力者のバーソロミュー・くまです。

 あまりに強引な悪魔の実のネーミングのため、ミスリードなのではとも言われていますが、最新の「エッグヘッド編」でも登場してきていることも踏まえ、自分はこの説を推しています。

ーー物語が進むにつれ、最初の1巻のセリフなどに注目が集まり、ネットで「伏線ではないか」と考察されているものが多いですが、逆にミヤザワさんが「『伏線』だと言われているけど、違うと思う」ものはありますか?

 一部では、第2話でコビーがルフィが能力者であることを知ったとき「あのゴムゴムの実を食べただなんて」と発言していることを踏まえ、「『ゴムゴムの実』がもともと有名だった」「一部で伝説の悪魔の実(『ヒトヒトの実 幻獣種 モデル「ニカ」』)として知られていた」という説がありますが、個人的にはこの説には否定的です。

 後に登場するバギーやクリーク、アーロンたちのリアクションを見ても悪魔の実の能力者であることを驚きはしても、「ゴムゴムの実」に対する特別な感情は見受けられません。1069話で、実は「ゴムゴムの実」は特殊な悪魔の実であり、世界政府はその事実を隠そうとしてきたことが判明していますが、この点からも「ゴムゴムの実」はむしろ有名ではない実、知られないように画策された実なのだと思われます。

 コビーの「あの」発言については、まだ連載初期で読者に設定を分かりやすく伝えるための表現のひとつであり、特段伏線を意図したものではないと思っています。

■ルフィとロジャーの「同じ言葉」は1巻に出てくる?

ずっとブレないシャンクスとルフィの関係性。画像はふたりが描かれた『ONE PIECE FILM RED』ポスタービジュアル (C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

ーーシャンクスが「ルフィとロジャーが『同じ言葉』を言っていた」ことを明かし、ネットではその言葉が「第1話の幼少期のルフィが語っている言葉のどれかではないか」と考察されていますが、ミヤザワさんはどのように考えていますか。

 個人的には、該当する言葉は「第1話のなかには登場していない」と考えています。第1話でルフィがシャンクスに向けて話しているセリフは限られていますが、何度読み返してもそのなかに該当するような言葉は見つからないです。

 60巻で実はルフィにはエースとサボという義兄弟がいたことや、フーシャ村は「ゴア王国」という身分差別が激しい国の端っこであったことが判明しましたが、この「同じ言葉」もそのように後から判明するものだと思います。

 ただ、その言葉は読者にとって「後付け感」がなく、自然体なものである必要性があります。そう考えると、たびたび登場する「世界をひっくり返す」という表現がキーになってくると思います。この言葉自体をルフィが発言していると違和感がありますが、子供時代のルフィも思いつくような似たような意味合いの言葉が答えなのではと考えています。

 その他、個人的には、3巻でガイモンがルフィに言った、「『ワンピース』はお前が見つけて世界を買っちまえ」というのも、ズバリそのものだと考えています。子供時代のルフィは、「世界を買う」と発言していたのではないでしょうか。

ーーミヤザワさんが1巻で特に好きなセリフはありますか。

 1巻のなかで特に好きなセリフは、シャンクスがルフィに麦わら帽子を預けるシーンの「いつかきっと返しに来い 立派な海賊になってな」と、ゾロが仲間になる際のルフィの「いいねえ、世界一の剣豪!!海賊王の仲間ならそれくらいなって貰わないとおれが困る!!!」のふたつです。

 どちらも『ONE PIECE』の最終的な目標につながる重要なセリフであり、その後もたびたびこのセリフと関連する展開があります。100巻を超えた今読み返しても、ルフィやシャンクス、ゾロといった主要キャラクターの発言や行動に初期からブレがありません。だからこそ、魅力的な物語なんだなと思います。

(マグミクス編集部)

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