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『水星の魔女』年明けついに最終回 第0話「PROLOGUE」との不穏な共通点を考察

マグミクス / 2022年12月31日 19時40分

『水星の魔女』年明けついに最終回 第0話「PROLOGUE」との不穏な共通点を考察

■最高のクリスマスプレゼントになったエピソード

 2022年最後の放送となった、12月25日の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第11話「地球の魔女」。この続きである第12話「逃げ出すよりも進むことを」は、第1クール最終回ということで続きが気になって仕方ないというファンが多いようです。しかし年末年始ということで、次の放送は2週間後。ファンには長く感じる年越しとなるでしょう。

※以下の文章には、最新話数である第11話「地球の魔女」に関するネタバレが含まれています。

 前回の第10話「巡る思い」で、ふとしたすれ違いからスレッタ・マーキュリーは自分がミオリネ・レンブランに必要とされていないと思い込んでしまいました。

 その流れから、自分が必要な人間だと認めてほしいスレッタは、雑事でも率先して手を挙げて行動するようになります。ところが、偶然から自分の弁当がなかったショックによって、友達だと思っていた地球寮の仲間からも見放されたと思い込んでしまいました。

 ここまでのスレッタはどん底状態で、ひとりでトイレに閉じこもっている姿は見ていられないほど。この時の筆者は、まかり間違ってスレッタがこんな状態のまま年を越したら、2週間気になって悶々としていたことでしょう。それくらいスレッタの気持ちが伝わってきました。

 水星で暮らしてきたスレッタは、近い年齢の人間がいなかったことから、友達というものに憧れがあったことはセリフから推測できます。学校でしたいことを「やりたいことリスト」として持っているのがその証拠。しかし、それゆえにコミュニケーションの取り方がまだよく分かっていません。そのため、母であるプロスペラから「ドツボ」と言われる状態になってしまいます。

 それを助けたのが、グイグイと迫ってきたミオリネでした。前回の説明不足で遠くなったスレッタとの距離を強引に縮めにきます。もっともミオリネも最初は気にかけていなかったのですが、スレッタの異変に気付いたニカ・ナナウラから背中を押される形での行動でした。さすがはニカ姉です。

 ここでスレッタとミオリネの距離はそれまで以上につながり、一気にオープニング映像で見られるような関係に近づきました。正直、筆者もここまで急に距離感が縮むとは思わなかったです。それと同時に、この鬱々とした展開に何話もかけなかったことに安堵しました。おそらく見ていたファンの方々の多くも、このシーンに思わず笑みがこぼれたことと思います。

 ちなみに筆者が特に注目したのは、ミオリネにいろいろと注文をつけられて答えていたスレッタが唯一、微妙な顔になった「週2回の部屋の掃除」でした。まぁ、お世辞にもキレイな部屋ではなかったですから、スレッタが困惑するのも当然です。

 こうして前回からのスレッタとミオリネの懸案事項は解決しましたが、他にも年をまたぐ問題がいくつかありました。

■ファンが不安視する奇妙な共通点 暗殺の成否は?

「PROLOGUE」で死に別れたエリー(エリクト)の父 (C)創通・サンライズ・MBS

 おそらくストーリ上での大きな問題は、ミオリネの父であるデリング・レンブランの暗殺計画の成否でしょう。実はこれに関して第0話である「PROLOGUE」との共通点を指摘する声があります。

 宇宙拠点が襲撃される。その目的はトップの暗殺。2機のガンダム・ルブリス。……といった共通点です。もしも「PROLOGUE」をなぞっているのならば、「父親の死」が最後に起きることになるでしょう。一部のファンの間にはそんな不穏な想像がされていました。

 それを裏付けるのか第11話からのオープニング映像からデリングが消え、代わりに新しいガンダムパイロットのふたり、ソフィ・プロネとノレア・デュノクが登場しています。

 番組開始当初は、「ダブスタクソオヤジ」と言われて憎まれ役を一身に引き受けていたデリングですが、最近は人間味のある面が見えてきて少し株が上がってきました。物語的にも暗殺されてしまうと、一気に不穏な方角に行きそうで心配です。

 株が上がったと言えば、囚われの身となっている「ボブ」ことグエル・ジェタークも心配です。ファンにはMS(モビルスーツ)に乗ってスレッタを助けに来てほしいと期待されていますが、はたしてそんな超展開が用意されているのか? ……年明けの活躍があるといいですね。

 また、修理が終わったガンダム・エアリアルにも注目。バストアップでチラ見しかできませんでしたが、修復のついでに改良されたようです。口の部分にガンダム特有のヘの字が一本入り、あごにも赤い突起物が付いて、よりガンダムフェイスに近づきました。ひょっとしたら第2クールに先駆けて新型エアリアルの活躍が見られるかもしれません。

 ファンの間では、離ればなれになったスレッタとミオリネを心配する声も上がっていました。しかし、心の距離が以前よりも近くなったふたりにとって、別々の行動になってもあまり心配はいらないかな? と思います。繰り返しますが、もしもスレッタとミオリネの和解がなく、心がバラバラの状態でこの展開になったら、筆者も年明けまで耐えられる自信がありませんでした。

 最初は最終回まで2週間も待たされることに不安がありましたが、とりあえず今の状況なら年明けまで楽しい想像ができそうです。もっとも第1クール最終回はまだ物語の中間地点。第2クールに向けてどんな爆弾が用意されているかわかりません。オープニング曲である「祝福」の歌詞を引用した第12話「逃げ出すよりも進むことを」を楽しめるよう、とりあえず元旦は神社でお祈りをしてこようと思います。

(加々美利治)

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