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『北斗の拳』のヒロイン「ユリア」はなぜモテたのか? 世紀末に重視されるヒロイン要素とは

マグミクス / 2022年12月29日 6時10分

『北斗の拳』のヒロイン「ユリア」はなぜモテたのか? 世紀末に重視されるヒロイン要素とは

■他にも美しい女性はたくさんいるのに……?

 世紀末、熱き漢(おとこ)たちが拳で未来を切り開かんとする様を描いた『北斗の拳』には、ケンシロウやラオウといった漢たちの魅力が詰まっています。その漢たちの多くから愛を捧げられた女性、それがユリアです。

 物語の序盤で、ケンシロウはユリアを強奪したシンを追い求めて旅をしていましたし、あのラオウもシン率いるKING軍にユリアがいると知ると、その身柄を奪いに襲撃をかけているほどです。他にも、北斗神拳伝承者候補であるトキもジャギもユリアの事を気にかけてばかり。どうしてユリアはこれほどまでに、彼らを魅了したのでしょうか?

 もちろん、その美貌が一番の理由と言えるでしょう。作中でも、ユリアの美貌を表す描写は数多く入っています。でも、それだけなら、ユリアにうりふたつと言われるマミヤや、南斗の将レイの妹アイリだって相当な美人さんですよね。あの幼かったリンだって、美しく成長します。それでも、ユリアが心にいるケンシロウは、他の女性に揺らぐことはありません。ケンシロウをここまで一途にさせるユリアの真の魅力とは、一体何なのでしょう。

 まず注目したいのが、ユリアは「南斗六星の将として教育を受けている」という点です。彼女は一〇八派もの流派を持つ南斗聖拳に六人しかいない代表者として、拳法は学んでいないものの、教育を受けてきてます。そこで培われた「胆力」、そして儀礼などに参加する為に磨かれた「品性」などは、リン、マミヤ、アイリにはないものだと言えます。

 天真爛漫さや元気さが魅力のこの3人に比べて、ユリアは楚々(そそ)とした立ち振る舞いが強調されています。前に出るべき時と後ろに控えるべき時をわきまえたユリアだからこそ、ラオウも一目ぼれ以上の感情を抱いたのではないでしょうか。そして将として育てられたがゆえに、本来持っていた気丈さや気高さが磨かれ、シンのプレゼント攻勢に抗う気丈さや、自死を厭(いと)わない気高さにまで至ったのでしょう。

 さらに、ユリアは「慈母星」という宿星に生まれているので、生来の慈しみ深い優しさが備わっています。「シンの搾取のせいで傷つく者に悲しみ、何とかできないかと考え抜く」「天下平定こそ皆の幸せと考え、拳王軍に対抗しようとする」など、ユリアの優しさはさまざまな場面で描かれています。

 何事にも動じず、肝が据わっていて、楚々とした立ち振る舞いの優しい女性。こんな女性なら、あの世紀末最強の北斗、南斗の漢たちが夢中になってしまうのは納得できてしまいます。

(マグミクス編集部)

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