年末年始にプレイしたい! 2022年にゲーム業界を席巻したオススメ5作
マグミクス / 2022年12月30日 12時25分
■驚異の1750万本を叩き出した伝説級のゲームとは?
2022年が間もなく過ぎ去ろうとしています。この1年も波乱に満ちた日々でしたが、ゲーム業界の動きもまた、刺激的な展開が続きました。
その活躍ぶりを代表するのが、今年を彩った注目作の面々です。ゲーム専用機はもちろん、スマホやPCなど、活躍の場は広がるばかり。また、巨額を投じた大作から小規模制作のインディーゲームまで、その内容も多様化を遂げています。
こうした作品群のなかでも、人気・売り上げ・話題など、多くの面で優れた代表的なゲーム作品がいくつかあります。そのなかから、特に代表的な5タイトルを厳選してご紹介。2022年のゲーム事情を語る上で外せない注目作たちをチェックし、この1年を振り返りましょう。
●今年のNo.1に推す人も多い『ELDEN RING』
今年を代表する1本と称しても過言ではないのが、フロム・ソフトウェアが手掛けた『ELDEN RING』です。同社はこれまで、『DARK SOULS』シリーズや『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』といった高難易度アクションゲームをいくつも世に放ち、いずれも高い評価を集めてきました。
その手ごわさから「死にゲー」と呼ばれることも多いのですが、今年の2月に発売された『ELDEN RING』は「死にゲー」の新たな地平を切り開いたとも言われ、これまで以上の人気と賞賛を獲得。全世界累計で1750万本(2022年9月時点)を販売するほどの反響を受けました。
強いボスと遭遇し、コントローラーを投げ出したくなりながらも、生と死を潜り抜けて勝利を掴む醍醐味をしっかりと継承しつつ、今回のフィールドはオープンワールド的な広がりを見せ、探求心を大いに刺激。「死にゲー」と壮大な冒険を融合させ、新たなプレイ体験を提供しました。
フィールドのオープンワールド化に難色を示したシリーズファンも、決して皆無ではありません。しかし、「死にゲー」の難しさに尻込みしていたものの、オープンワールドを機に始めたユーザーも多く、カジュアル層をうまく取り込んだのも『ELDEN RING』が成功した一因です。
これまでの「死にゲー」は、勝てないボスと出会うとそこで進行が止まりがち。しかし『ELDEN RING』の場合、「ここがダメなら、あっちに行ってみよう」と切り替えられるため、息詰まる閉塞感がかなり軽減されています。従来の人気に胡坐(あぐら)をかかず、新境地を開拓した『ELDEN RING』の意欲こそが、最も魅力的な点と言えるかもしれません。
●オープンワールドでポスト・アポカリプスな狩りを味わえる『Horizon Forbidden West』
かつて栄えた文明が潰え、気が遠くなるような歳月が経った世界を舞台とするSF作品の続編『Horizon Forbidden West』も、今年の2月に登場しました。
細かいゲーム性は全く異なるものの、「オープンワールド」かつ「アクションRPG」という共通点を持つ『ELDEN RING』と同じ月に登場しながら、影に隠れることなく確かな存在感を放っていた本作。その活躍ぶりだけ見ても、『Horizon Forbidden West』が生半可なタイトルではないことが分かります。
前作の『Horizon Zero Dawn』で直面していた世界の危機は、主人公・アーロイの戦いを通して打破されました。その最後に不穏なシーンが描かれていましたが、その伏線を本筋に盛り込み、前作を上回る壮大な物語を描き切った本作は、ポスト・アポカリプスな世界観と見事に結びつき、その力強さで多くのプレイヤーを虜(とりこ)とします。
また、前作でも好評を博したバトルの手触りと爽快感もパワーアップ。部位を狙い撃って弱体化させる手ごたえは、ある程度のテクニックこそ要しますが、その労力以上の心地よさを与えてくれます。
武器の種類も増え、多彩さを増したスキルツリーで戦略も広がり、水中も冒険の舞台となった『Horizon Forbidden West』。機械獣との死闘も楽しく、物語は先を読ませず、広大な世界全てが冒険に満ち溢れたこの作品もまた、2022年を鮮やかに彩りました。
■2022年は、スイッチのゲームも大躍進!
発売から2年間のアップデートが約束されている『スプラトゥーン3』
●対戦TPSアクション『スプラトゥーン3』で、熱い戦いがまだまだ続く!
『Horizon Forbidden West』はPlayStation 4/5に向けて、『ELDEN RING』はさらにXbox Series X|SやXbox One、PCにも展開しました。ですが、Nintendo Switch向けのゲームも負けてはいません。
まずは、ライバルが多かった対戦型TPSへ果敢に切り込み、瞬く間に支持を集めて人気作の地位を確立した『スプラトゥーン』シリーズの最新作、『スプラトゥーン3』が今年の9月9日にリリースされました。
対戦型TPSの基本は、的確なエイムによる「キル」(相手を倒すこと)。習熟と反射神経が重要な要素なので、腕が立つベテランプレイヤーと対峙すると、初心者はもちろん中級者でも全く歯が立ちません。そのため、ハマれば際限なく遊んでしまう一方で、遊び始めるまでのハードルも高いジャンルでした。
しかし『スプラトゥーン』におけるキルは、勝利するための手段に過ぎず、目的ではありません。最も大事なのは、インクで塗り上げた陣地の広さ。その割合で勝利が決まるため、エイムが苦手な初心者でも勝利に貢献できます。この間口の広さで新規プレイヤーを獲得し、人気TPSの座に一躍躍り出ました。
そんな人気シリーズの最新作『スプラトゥーン3』では、舞台を「バンカラ地方」へと移し、新たなブキやスペシャルウェポン、ステージなどを用意したほか、新アクションも加わってゲーム性がさらに広がりました。
3陣営が競い合う初の要素「トリカラバトル」に、パワーアップを遂げた協力プレイの「サーモンラン NEXT WAVE」と、見どころが尽きない『スプラトゥーン3』は、発売からわずか3日間で345万本もの国内販売本数を記録。Switch史上で過去最高の記録を打ち立て、変わらぬ人気ぶりを示しました。
●あなただけの冒険が広がる『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』
2022年のSwitchソフトといえば、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』も欠かせません。『ポケットモンスター』は、もはや説明の必要もないほど有名なコンテンツで、TVアニメや劇場版、カードゲームなどもたびたび話題になりますが、その原点でもあるゲームシリーズはひときわ注目を集めています。
1作目がゲームボーイ向けに登場して以来、メインシリーズは携帯ゲーム機で展開していましたが、2018年発売の『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』からSwitchに進出。携帯ゲームとして楽しめるコンセプトを受け継ぎつつも、大画面で『ポケモン』のメインシリーズを楽しめるようになりました。
その流れは最新作まで続いていますが、内容は着実にパワーアップを遂げています。まず本作は、シリーズ初のオープンワールドを実現。見渡す限りの大地をどこまでも、エリアの区切りなどなく冒険できます。
またオープンワールド化に伴って、複数のシナリオを自分好みの順番で進められるフリーシステム制を採用。まずチャンピオンを目指すのか、はたまた「秘伝スパイス」を求めにいくのか、もしくはトラブルメーカーである「スター団」と対決するのか……広大な冒険を、気の向くままに味わえる自由度の高さも魅力的です。
しかも、本作は最大4人のマルチプレイにも対応しており、インターネット越しはもちろん、実際に集まってローカル通信で繋がることも可能です。ひとりで気ままな冒険に挑むか、みんなで協力して手ごわいポケモンと戦うか。新たな刺激を提供する『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』が、今も多くのユーザーを捕らえて離しません。
ちなみに本作は、発売後の3日間で世界累計販売本数が1000万本突破。そのうち、国内の販売本数は405万本を記録しました。『スプラトゥーン3』が打ち立てた記録をハイスピードで塗り替えており、その人気ぶりはさすがの一言です。
●父の息子の物語が新たな局面へ! 『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』
今回取り上げる最後のゲームは、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』。今年の11月に発売されたばかりのシリーズ最新作です。シリーズの歩みは2005年に始まり、古代ギリシャをモチーフとした重厚な世界観と、パワフルでアクロバティックな骨太アクションの2本柱で、確かな支持を獲得しました。
当初、国内における知名度はそれほど高くありませんでしたが、『ゴッド・オブ・ウォーII 終焉への序曲』、『ゴッド・オブ・ウォーIII』とナンバリングを重ねるごとに認知が広まり、PSP向けの派生作も高評価。家族を失った苦しみにもがき続けた主人公・クレイトスの物語とシリーズ展開は、2013年に登場した『ゴッド・オブ・ウォーアセンション』で一区切りを迎えました。
ですが、PS4向けにリリースされた『ゴッド・オブ・ウォー』で、シリーズが新たな幕を開けます。主人公は変わらずクレイトスですが、舞台や物語を一新。今度は北欧神話が題材に選ばれ、クレイトスの全く新しい冒険が始まりました。
ゲーム機の進化に伴ってゲーム性も大きく変化し、美しくも残酷な世界を旅する探索型アクションとなった『ゴッド・オブ・ウォー』は、息子・アトレウスと共に歩む親子の関係を描く側面も備え、シリーズに新たな風を呼び込みます。
こうした要素は続編にあたる本作『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』にも引き継がれており、ダイナミックなアクションはもちろん、父と子の物語もさらに深みを増して描かれました。また、アトレウスを操作するパートもあり、息子の成長がゲームプレイを通して感じられるのも嬉しい点です。
2018年に始まった親子の物語が、本作でどのように着地するのか。それは実際にプレイした者だけが分かる醍醐味ですが、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』の全世界累計本数は初週だけで510万本を達成。どれくらい多くのユーザーが本作に関心を寄せ、購入に踏み切ったのかが一目瞭然です。そして、この期待に応えるだけの完成度を見せた作品であることを、最後に付け加えておきます。
* * *
今回は、特に人気を集め、注目度の高かったタイトルを5作品チョイスしましたが、2022年に話題となったゲームはまだまだあります。本編自体は2021年発売ですが、大型ダウンロードコンテンツが今年配信され、更なる関心を集めた『モンスターハンターライズ』もそのひとつ。また、配信直後に大きな盛り上がりを見せた、廃墟探索系ADV『Stray』も、見逃せない1本です。
2023年も気になるゲームが目白押しですが、2022年に登場した名作・人気作の遊び忘れがないか、この年末年始に改めてチェックしてみるのもお勧めです。
(臥待)
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