『ラブライブ！』『進撃』から10年…3つのパターンから考える「続編をやってほしい10年前のアニメ」

■10周年を迎えるアニメに、大きな動きはあるか！？

　2022年は、10年前に放送された2012年アニメに関する動きがよく見られました。10周年記念で新たな展開を見せて往時のファンを喜ばせたのは『あの夏で待ってる』『ガールズ＆パンツァー』『スマイルプリキュア！』『戦姫絶唱シンフォギア』『ソードアート・オンライン』『モーレツ宇宙海賊』『輪廻のラグランジェ』など多数。

　また、『ブラック★ロックシューター』や『トータル・イクリプス』は直接の続編ではないものの、関連アニメが制作されました（後者は2016年に『シュヴァルツェスマーケン』もありましたが）。

　翻って、間もなく迎える2023年から10年前の2013年のアニメシーンを振り返ってみましょう。2010年代を代表するシリーズである『ラブライブ！』や『進撃の巨人』のTVアニメが始まり、春クールには『革命機ヴァルヴレイヴ』『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』『翠星のガルガンティア』という3つのオリジナルロボットアニメがそろい踏み。

　また、宮崎駿監督が長編アニメーションからの引退を発表し（結局2023年には新作映画が公開される予定ですが）、アニメファン御用達の動画配信サービス「dアニメストア」という名前が生まれたのもこの年です。

　2022年の状況を考えると、2023年にも2013年放送のアニメにも何か新たな展開……具体的には「続編」があってもおかしくない！　そう期待してしまう人もいるでしょう。

　そこで今回は2023年に何か新たな展開……具体的にはアニメの続編があってもおかしくないと思わされる作品を、パターン別に紹介します。

●原作のその後をアニメで見たい！

　原作のあるアニメは、その途中で終わるケースが多いのがネック。その制限のなかでどういったまとめ方をするかもアニメの見どころのひとつですが、その後の話をアニメで見たい作品もあるのは正直なところです。修学旅行編を境にさらに盛り上がりを見せている『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い！』や、ゲームの序章だけで終わった『WHITE ALBUM2』などの続編アニメを望む人は多いでしょう。

　また2013年に第2期が放送された『ちはやふる』は2022年に原作マンガの連載が終了しました。これを受けて、物語のラストまでアニメ化されても不思議ではありません。ほかにも『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』は原作のライトノベルで各ヒロインがメインとなる「if」シリーズが近年展開されており、これらのアニメ化を望む声も見られます。

●オリジナルアニメのその後を見たい！

『凪のあすから』ビジュアル　(C)Project-118/凪のあすから製作委員会

　先が見えている原作ものの続編もいいですが、先の分からないオリジナル作品の続編は、怖さ半分ですがいっそう見てみたいもの。『凪のあすから』や『ガンダムビルドファイターズ』は主人公たちの子世代の話や、メインではなかったほうの世界観を舞台にした話も面白そうです。

　また『たまこまーけっと』は2014年に続編映画がありましたが、その『たまこラブストーリー』はタイトル通り恋愛に比重を置いた内容でした。そちらもとてもドラマチックでよかったのですが、『たまこまーけっと』らしい日常ものの続編もまた見てみたいですよね。

●とにかくエモい続編が見たい！

『てーきゅう』（3期）ビジュアル　(C)ルーツ / Piyo / アース・スター エンターテイメント / 亀井戸高校テニス部

　最後は理屈抜きで続編が見たいもの。その筆頭はショートアニメの傑作である『てーきゅう』です。2013年には2期と3期が放送され、2017年の9期まで制作されたもののその後は続編の話が聞こえてきません。しかし時間あたりの満足度を重視する「タイパ」という概念が重視されるようになった現代こそこの超高速ギャグアニメの出番であり、区切りのいい10期をやる絶好のタイミングだと感じますが、関係者のみなさんいかがでしょうか！？

　ここまで挙げたのは筆者の願望100％です。しかしお正月くらい夢を見てもいいでしょう。読者のみなさんも、ぜひ長めのお休みにひと息つきながら10年前のアニメに思いを巡らせてみて下さい。

（はるのおと）