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早く退場して! しぶとすぎて嫌な悪役3選「お前は『死』にすら値しない」

マグミクス / 2023年1月3日 9時10分

早く退場して! しぶとすぎて嫌な悪役3選「お前は『死』にすら値しない」

■ジャンプ黄金期を支えるゲス野郎…! 唯一のとりえは「死なないこと」?

 アニメを見ていて、しつこすぎる敵キャラに「またお前か」と思ったことのある方、いませんか? 「敵ながらあっぱれ」と思える最期を遂げる悪役もいれば、「いや、まだ死なないのかよ!」と不快になるほど生き延びる悪役もいますよね。この記事では、しぶとすぎて嫌われがちな悪役を3人ご紹介します。SNSでも「こいつがしつこいことしか記憶にない」「小物だしカスだけど顔はめっちゃいい」と評判です。

●『幽☆遊☆白書』戸愚呂(兄)

「皿屋敷中学最強の不良」と呼ばれる中学2年生・浦飯幽助(CV:佐々木望)。ケンカやサボりで教師たちからは目をつけられるものの心根は優しく、ある日、子供をかばおうとして交通事故にあってしまいます。そのまま死んでしまった幽助ですが、その死は霊界にとっても予想外のものでした。

 そのため、幽助には生き返るチャンスが与えられます。その試練の内容は、「霊界探偵として、霊界がからむ事件を解決すること」。試練の過程で、桑原和真(CV:千葉繁)、蔵馬(CV:緒方恵美)、飛影(CV:檜山修之)といった仲間と出会っていく幽助。ある日幽助は、妖怪たちが殺しあう「暗黒武術会」に招かれて――?

『幽☆遊☆白書』は、同名マンガ(作:冨樫義博/集英社)を原作としたアニメです。原作は、2022年時点で累計発行部数7800万部を突破する大人気作品。戸愚呂(兄)(とぐろ・あに/CV:鈴木勝美)は、妖怪「戸愚呂兄弟」の兄の方で、体を自由自在に変形させる「武態」という能力を使い、幾度となく蘇りました。

 戸愚呂(兄)はもともと人間だったものの、50年前の「暗黒武術会」で弟とともに優勝し、その報酬として妖怪に転生しました。「武態」の能力を生かして剣や盾になり、弟の武器として戦うこともあれば、手や爪を伸ばして自分ひとりで戦うことも。さらに、高い再生能力を持つため、事実上不死身の強さを誇っています。

「暗黒武術会」では、体をいくら切断しても再生する底なしのしぶとさを発揮。桑原に全身を潰され倒されたかに見えたものの、試合後に再生しています。ただし、そのゲスな性格が災いし、たびたび他人を怒らせては致命傷を受けています。浦飯の師匠・幻海(CV:京田尚子)の死を「人形劇」で再現し愚弄したときは、弟から「俺は品性まで売った覚えはない」と会場外へ殴り飛ばされています。

 それでもなお生きていた戸愚呂(兄)は、多重人格で人間を嫌う仙水忍(CV:納谷六朗)に接触し、浦飯たちに復讐しようと再登場。しかしここでも蔵馬を怒らせ、埋め込まれた邪念樹により、死ぬまで蔵馬の幻覚と戦うことに。不死身の能力があだになってしまったのでした。

「お前は死にすら値しない」と蔵馬を怒らせるほど、下衆さとしつこさを見せた戸愚呂(兄)。その一方で、不器用だが自分なりの美学を持つ弟は、一部で兄とは異なる人気を誇っています。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Netflix」などで見ることができます。

●『バジリスク~甲賀忍法帖~』薬師寺天膳

『バジリスク~甲賀忍法帖~』DVD Vol.11(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

 慶長十九年の春。駿府城では、甲賀忍者・風待将監(かざまちしょうげん/CV:千々和竜策)と伊賀忍者・夜叉丸(CV:矢薙直樹)の御前試合が繰り広げられていました。甲賀と伊賀は、400年にもわたる因縁の間柄です。徳川家康(CV:大平透)は、両派に忍法殺戮合戦をさせ、その結果で跡継ぎになる息子を決めようというのでした。

 その一方で、「両家を縛る宿怨の鎖を断ち切ろう」と誓った、甲賀の弦之介(CV:鳥海浩輔)と伊賀の朧(おぼろ/CV:水樹奈々)。しかし、甲賀の地虫十兵衛(CV:伊丸岡篤)と伊賀の薬師寺天膳(CV:速水奨)をはじめ、甲賀と伊賀の戦いは始まっており――?

『バジリスク ~甲賀忍法帖~』は、同名マンガ(作:せがわまさき、原作:山田風太郎『甲賀忍法帖』/小学館)を原作としたアニメです。原作は、2004年に第28回「講談社漫画賞」の一般部門を受賞。天膳は何度も殺されますが、不死の術によりそのたびに息を吹き返します。

 伊賀の副頭領である天膳は、目的達成のためなら手段を選ばない冷徹な男です。敵を殺すだけでなく、「甲賀に勝つため」と称して女性を襲うことも。そして天膳の不死の術は、殺された母の恨みが彼に宿ったもので、首を切り落とされたり毒にあてられたりしても、毎回しぶとく生き返ります。

 何度も殺されている手前、戦闘能力自体はあまり高く見えない天膳ですが、不死の術は強く終盤まで生き残ります。最終的には弦之介に首を切り落とされ、いつものように蘇生しようとしますが、朧の無効化能力「破幻の瞳」で、蘇生を止められてしまうのでした。

 何かにつけて死んでおり、油断や慢心からあっさり殺されることが多い天膳。終盤、弦之介に殺されたときは、駆けつけた臣下から「天膳殿がまた死んでおるぞ!」と叫ばれる始末。このことから、「また〇〇殿が死んでおられるぞ」というネットミームまで生まれました。

 なお、終盤で死んだと思われた天膳でしたが、本作の10年後を舞台とした『バジリスク ~桜花忍法帖~』の終盤でとある人物にとりつき、こりずに女性を襲おうとします。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

●『犬夜叉』奈落

『犬夜叉 Complete Blu-ray BOX IV-激闘編-』(エイベックス・ピクチャーズ)

 時は戦国時代。半妖の少年・犬夜叉(CV:山口勝平)は、50年前に巫女の桔梗(CV:日高のり子)に封印されました。しかし、隠し井戸を通じて現代からやってきた中学3年生・日暮かごめ(CV:雪野五月)がその封印を解きます。ふたりは、あらゆる野望を叶える「四魂の玉」のかけらを集める、危険な旅へと出ることに。

 旅の途中で出会った風穴を右手に持つ法師・弥勒(CV:辻谷耕史)や、妖怪退治屋の娘・珊瑚(CV:桑島法子)たちと一緒に、敵を倒し「四魂の玉」のかけらを集めていく犬夜叉たち。しかし、犬夜叉と桔梗を憎み合わせた宿敵・奈落(CV:森川智之)が、先に「四魂の玉」のかけらをほとんど集めてしまい――?

『犬夜叉』は、同名マンガ(作:高橋留美子/小学館)を原作としたアニメです。原作は、2020年時点で累計発行部数5000万部を超える大ベストセラー。奈落は、「四魂の玉」のかけらを集めようと犬夜叉たちにたびたび刺客を差し向け、自身も姿を現します。しかし、ピンチになる度に逃げ帰り、何度も姿を変えては、また犬夜叉たちの前に現れます。

 犬夜叉の因縁の相手であるだけでなく、弥勒の手の風穴の原因を作り、珊瑚の家族や里の仲間を皆殺しにした奈落。その非道ぶりはもちろん、妖怪たちに戦わせて自分はピンチになると逃げることから、「しつこいうえに小物」「また逃げるのかよ」と、視聴者のヘイトを集めました。

 なお、奈落は生まれ変わるだけでなく、7人もの分身を生み出します。そうまでして「四魂の玉」のかけらを集める理由は、半妖から完全な妖怪になるため。しかし本当に奈落が欲しているものは、桔梗の心だったのです。桔梗には直接手を下さず、犬夜叉たちになかなか倒されなかったのも、桔梗への執念があったからだといえるでしょう。

『犬夜叉 完結編』まで含めると計200話弱、約4年半にわたる放送のなかで、最後の最後で首だけになっても、しぶとく生き残った奈落。そのしつこさは、他作品の悪役と比較しても、群を抜いています。この作品は、「U-NEXT」「Netflix」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

* * *

 なかなか倒せないどころか、何度殺しても死なない、しぶとすぎる悪役たち。そのあまりのしぶとさに、「死んだ」ということが信じられない方もいるのではないでしょうか。その不快感を思うと、ある意味「悪役の中の悪役」と言っても過言ではないかもしれません。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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