40代コロコロ中年、「ラジコン趣味」の落とし穴にハマる？ 大人のRCカーライフ(29)

■「マイティフロッグ」ついに完成！　しかし…

　12月、いよいよ2022年最後の月。ノストラダムスの大予言に散々脅かされた世代としては1999年以降も世界が続いていることは喜ばしいのですが、もう2022年が終了？　嘘だろ時間がたつの早すぎない？　と言いたくなるほど、ものすごい勢いで際月が過ぎていくことに驚かされます。

　30を過ぎると坂道を転げ落ちていくような速度で歳を取っていくというのは本当ですね。せめて一日一日をしっかりと生きていけるよう心がけています。

さて、マイティフロッグもほぼ完成したのでいよいよ走行できる段階へと突入しました。ここまで来るのは本当に大変でした……。というわけで、いつものように新北総サーキットへとお邪魔し、準備を開始します。

　とりあえずリポバッテリーの充電を行う間に、残っていた作業を済ませることにしました。まずはボディの不要な部分を切り落としにかかりましたが、人形はつけないことにしたので、とりあえず正面窓の部分は開けずに残しておくことにしました。しかし若干違和感があるのでそのうちくり抜くかもしれません。

　そしていよいよステッカー貼りです。以前グラスホッパーのステッカーを張ったときには少し失敗したのでお店で新しく注文したのですが、結構時間が経つのに全然連絡がないことに気づきました。これはおそらく忘れられていますね。タミヤに直接注文したほうがよさそうです。

　正直ステッカー貼りのような繊細な作業は苦手なので、ゆっくりと貼っていったのですが、どうしてもずれが気になるところが出てきてしまいました。これはやり直そうと決めて剥がしにかかったのですが、ちょうどそのとき様子を見にきたオーナーさんに「こちらどうですかー」と話しかけられ、答えようとした瞬間に……。

　ビリッ。

　と、なかなかいい音がしました。

　話しかけられたタイミングでステッカーが破れるという絶妙のタイミングです。爆笑するしかありません。少し水をかけると剥がれやすくなるらしいのですが時すでに遅し。どのみちオフロードバギーの外装はすぐに傷むし汚れるのであまり気にせず作業を続行します。

　というわけで小一時間かけてステッカー貼りを完了しました。その間にバッテリーの充電も終わったので、いよいよ初の実車走行です！

■快調に試走していたら……思わぬトラブル発生！

「マイティフロッグ」用のステッカー。かなり数があるので一定の作業時間が必要になる

　プロポのセッティングはすでに終わっているので、バッテリーをはめ込み走行を開始しますが走り自体は快調そのもの。おろし立ての540モーターのキュイイイイインと響く音を聞きながら、コースの周回を重ねます。素組み状態であるにも関わらずグラスホッパーと比較するとかなり安定性が高く、たまに転がりますがストレスを感じるほどではありません。

　最初の走行にしては上々の出来だと判断し、途中からオーナーさんにも見てもらいながらさらに走らせましたが、突然、マシンに異常が発生しました。

　走りが左右にぶれるようになったので確認したところ、右フロントタイヤを固定している3×8mmの段付きビスが1本外れてしまっていたのです。今はあまり使われていないらしく、予備もない上にオーナーさんも持っていないそうなのでコース上を探したのですが見つからず、この日の走行はここで断念することになりました。残念無念です。

　とはいえ、せっかく時間を作ってコースに来たので、バッテリーを使いきるまでホットショットを走らせることにしました。いつ以来か考えてみたらなんと4か月ぶりです。もう少しコースに遊びに行きたいのですが忙しいのでなかなかままなりません。久々のホットショットでしたが、そこそこ手を入れているマシンなのでなかなかの走りでした。

　ビスを買いに行かなければいけなくなったので、この日は日が暮れる前に早上がりしてショップに行ってみたのですが、なんと取り扱いが無いことが発覚します。マイティフロッグのような古い設計のマシンだとこういう事態が発生してしまうのは仕方がありません。結局、翌日になってからタミヤのカスタマーサポートに連絡し、直接注文する羽目になりました。

　以前、ホットショットのパーツがまったく手に入らず、数カ月間走らせることができない事態に陥った時のことが頭をよぎりましたが、無事発注できたのでひと安心。古いマシンだと思わぬところに落とし穴があるものです。消耗品の扱いにより一層気をつけないといけないですね、これは。

（早川清一朗）