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「30年前の大みそか」どんなアニメが放送されていた? 子供たちは1日中クギづけに

マグミクス / 2022年12月31日 17時10分

「30年前の大みそか」どんなアニメが放送されていた? 子供たちは1日中クギづけに

■NHKでは「紅白」にもアニメキャラが登場

 年末年始のTV番組は、TV局の方が休みを取るため生放送は少なく、撮りためた特番や既存の映像を流すことが多いものです。当然、アニメもそのなかに含まれており、多くの番組が放送されていました。今から30年前となる1992年の大みそかに放送されていたアニメはどんな作品だったのか、新聞のTV欄から振り返ります。

※今回紹介する番組の放送チャンネルや放送時間はすべて関東圏に準拠したものとなります。ご了承ください。

 まずNHKでは朝の9時から11時半まで「母と子のテレビタイムスペシャル」という枠が設けられていました。「おかあさんといっしょ」内で放送されていた着ぐるみによる人形劇である『ドレミファ・どーなっつ!』や『おばけのホーリー』などがラインナップされており、忙しい年の瀬を送るお母さんにとっては、子供たちの興味を引きつけてくれるTVは大変ありがたい存在だったのではないでしょうか。

 また、19時からスタートする「紅白歌合戦」には、「テレビ40年ときめきのヒーローたち」としてウルトラマンや鉄腕アトムが登場すると書かれています。かつて軽く見られていた特撮ヒーローやアニメキャラが「紅白」に顔を出すようになったのは、おそらく特撮やアニメを見て育った世代が社会のなかで徐々に現場の実権を握るポジションに就いたことを示していると思われます。

 今年惜しくも亡くなられた故・水木一郎氏も、80年代のアニソン歌手は非常に扱いが悪かったと語っていたことがありますが、90年代からはぐっと良くなったそうです。時代の転換点がこのあたりにあるのでしょう。

 NHK教育テレビでは、昼の12時から「わいわいワイドの大みそか・まるごと6時間人気子ども番組大集合」と題した枠が設けられており、ここでは『セサミストリート』や『おばけのホーリー』が放送されています。NHKは午前、NHK教育は午後と子供向け番組の時間割り振りは役割分担が行われていたようです。

■定番の『ドラえもん』特番、テレビ東京にはコアなファンが注目

フジテレビでは1992年の大晦日に劇場版『DRAGON BALL THE MOVIES #05 ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強』を放送していた。画像は同作のDVD(東映)

 日本テレビ、TBSはアニメの放送を行っていないので、次はフジテレビになります。

 フジテレビは朝の7時から故・赤塚不二夫氏原作の『ひみつのアッコちゃんスペシャル』を放送しています。『ひみつのアッコちゃん』はこれまで3度TVアニメ化されていますが、サブタイトル表記に「アイドルって大変」「カン吉と青い目の少女」とあるため、1988年版の23話と26話が放送されたと確認できます。

 さらに10時からは映画『DRAGON BALL とびっきりの最強対最強』と、鳥山明氏原作の劇場アニメ『Pink みずドロボウあめドロボウ』が放送されました。『DRAGON BALL』の劇場作品は2022年にも新作『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が上映されており、本当に息の長い作品となっています。午後以降は特にアニメの放送はないため、次はテレビ朝日となります。

 テレビ朝日は、午後の17時から藤子・F・不二雄氏原作の映画『21エモン・宇宙(そら)いけ! 裸足のプリンセス』を放送しています。その後は18時から20:50あたりまで「大みそかだよドラえもん」として傑作セレクションが放送されています。

 さて、テレビ東京ですが、1992年は朝の7時から年忘れアニメ劇場と称して、故・手塚治虫氏原案の『マリン・エクスプレス』が放送されています。1979年の「24時間テレビ 愛は地球を救う2」内で放送された、24時間テレビアニメスペシャルの第2弾で、映像ソフト化されたのが2001年のため、この放送は手塚ファンにとっては見逃せないものだったのではないでしょうか。

 さらに9時からは、特撮番組『サンダーバード』の特番として「秘密隊員47号」が放送されています。これもマニアにはたまらないセレクションでしょう。

 10年前の1982年の大晦日と比較すると減ってはいますが、それでもアニメはかなり放送されています。

 近年は目にしなくなった大型時代劇も、日本テレビが『風林火山・武田の軍師・山本勘助の愛と野望…』を4時間半の枠で放送しており、まだ時代劇が重要なコンテンツとして作り続けられていたことを示しています。『忠臣蔵』や『白虎隊』など、かつて多くの人の心を揺り動かした大作を手掛けるのはもう難しいのでしょうが、いつの日にかまた新作を見てみたいものです。

(早川清一朗)

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