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人気作なのに「続編が出ない」名作ゲーム3選 需要あるのにナゼ?

マグミクス / 2023年1月7日 17時10分

人気作なのに「続編が出ない」名作ゲーム3選 需要あるのにナゼ?

■今なら、世界規模での展開も狙えるのに!

 今やすっかり定番の趣味のひとつになった「ゲーム」。家庭用ゲーム機の人気は相変わらずですし、普及が広がるスマホでも気軽に楽しめます。

 時代に合わせて色々なゲームが生み出されてきましたが、そのなかでも特に支持される作品の多くはシリーズ化を果たし、何十年にもわたって展開しているものも少なくありません。商業的に利益が見込めるため、という背景もありますが、ファンの想いに応えたいという気持ちも大きな理由です。

 しかし、ファンがどれだけ続編を希望しても、続編や新展開がないゲームも存在します。むしろゲームファンのそれぞれが、続編を希望するゲームがあると言っても過言ではないほどです。

 ファンからの要望──つまり需要があるのに、続編が出ない人気作たち。数を上げれば文字通りキリがないほどですが、その一例として今回は、任天堂のゲーム機に登場した3作品に注目し、紹介します。

●ユニークなセリフ回しと、厳しくも優しい世界をもう一度!

 今も根強い支持を集め、しかし続編が長年出ないシリーズと言えば、『MOTHER』を思い出す方も多いはず。シリーズと同名の1作目が発売されたのは、1989年のこと。時代的には、PCエンジンやメガドライブが台頭しつつも、まだスーパーファミコンが出ておらず、まだ現役だったファミコンに登場し、個性的なRPGとして注目を集めました。

 当時はRPG黄金期でもあり、数多くの作品が登場。しかし、その多くは中世風のファンタジーをモチーフとしており、『MOTHER』のような現代劇はかなり貴重でした。ですが『MOTHER』の世界観は、単に現実を描写していただけでなく、不可思議なファンタジックさも内包。また登場人物も個性が色濃く、一度見れば忘れられない衝撃を与えてくれました。

 さまざまな意味で唯一無二だった『MOTHER』は厚い支持を受け、1994年にスーパーファミコンソフト『MOTHER2 ギーグの逆襲』が登場。個性的で突飛なのに、なぜか親しみやすい雰囲気を見事に受け継ぎ、期待に応える続編としてこちらも名を馳せました。

 しかしシリーズの動きは、ここで一度歩みを止めます。1作目と2作目がセットになった『MOTHER1+2』を挟んだものの、ナンバリング最新作の『MOTHER3』が発売されたのは2006年。前作から数えて、12年もの月日が経ちました。また、『MOTHER3』以降に完全新作はリリースされていません。

 続編が出ない正確な理由は、ファンの側からは不明です。しかし、2015年に『MOTHER』がWii U向けのバーチャルコンソールソフトとして配信され、海外でもシリーズ1作目を遊べるようになりました(それまでは、『MOTHER2 ギーグの逆襲』が海外展開したのみ)。

 この『MOTHER』のバーチャルコンソール化は、海外のゲームファンにとっても大きな話題となり、盛り上がりを見せました。海外でもそれだけの反響を持つシリーズなので、ぜひ世界展開も踏まえた続編を出して欲しいものです。

■レースゲームは『マリオカート』だけじゃない! 新展開が待望される名シリーズ

『F-ZERO』こそレースゲームの代表、と考える人も少なくない

●高速のスピードレースで手に汗を握ったあの頃

 任天堂系のゲームハードに登場し、長らく続編が途絶えているシリーズと言えば、『F-ZERO』を忘れるわけにはいきません。近未来を舞台に、反重力による独特の浮遊感&疾走感が楽しめる『F-ZERO』シリーズは、記念すべき1作目が1990年にスーパーファミコンソフトとしてデビューしました。

 レースゲームといえば、『マリオカート』シリーズが世界的な人気を博し、今も現役で活躍しています。任天堂が誇るこの名シリーズは、時代ごとにさまざまなゲーム機に登場し、いずれも名だたるヒット作として活躍しました。特に、Nintendo Switchソフト『マリオカート8 デラックス』は、全世界累計で4841万本も売れており、レースゲームの代表格と称しても過言ではありません。

 ですが、『マリオカート』シリーズの原点である『スーパーマリオカート』は、1992年に発売されました。1990年発売の『F-ZERO』の方がひと足早く、レースゲームの先輩に当たります。

 お互いスーパーファミコンでデビューを飾り、NINTENDO64やゲームボーイアドバンス、ニンテンドーゲームキューブと、歴代のハードにいずれも登場。同じジャンルでそれぞれ活躍するシリーズ作として、良好なライバル関係にありました。

 しかし、『マリオカート』はニンテンドーDSやWiiにも駒を進め、以降も定期的にシリーズを展開。一方『F-ZERO』は、ゲームボーイアドバンスに出た『F-ZERO CLIMAX』(2004年)を最後に、新作の展開が途絶えています。

『マリオカート』と同じレースゲームですが、近未来設定を生かしたハイスピード体験や、作品によっては全30台で競い合うスケールなど、独自のプレイ感が魅力的な『F-ZERO』シリーズ。だからこそ、いずれかではなく並び立つ任天堂のレースゲームとして、こちらも新展開が待ち遠しいばかりです。

●平凡という、特別な日常が隣にあった日々

 ここまで、任天堂の据え置き機から始まった名作を取り上げてきましたが、最後は携帯機でデビューし、多くのプレイヤーを魅了した作品『ラブプラス』を取り上げます。

 コナミデジタルエンタテインメントが開発した『ラブプラス』は恋愛シミュレーションゲームですが、一般的な作品と異なり、恋愛関係になるまでの過程は(しっかり描写されますが)あまり重きを置かず、プレイ開始からほどなくして意中の彼女と結ばれます。

 しかし本作は、恋人同士になるのがゴールではなく、実はここからが本当のスタート。『ラブプラス』は、「カノジョ」と一緒に過ごす日常を描くことで、代替できない個性と魅力を存分に発揮したのです。

 当たり前のように過ごす毎日は、誰であってもドラマチックな出来事はそう起きず、平凡に過ぎていきます。しかし、そこにカノジョがいれば退屈な日々に彩りと変化が生まれ、そこから思い出が花開きます。本作は「恋愛のシミュレーション」であると同時に、「恋愛する日々を味わえるシミュレーション」でもありました。

『ラブプラス』がリリースされたニンテンドーDSは、携帯できるゲーム機。そのため、カノジョたちと一緒に出かけ、日常を共に過ごすことができます。また、作中では旅行のイベントなどもあり、リアルとゲームを行き来するような体験も刺激的でした。

 プレイヤーと深く関わる『ラブプラス』は熱心なファンの獲得に繋がり、ニンテンドー3DS向けに『NEWラブプラス+』(2014年)が登場。こちらも好評を博しましたが、買い切り型のゲームとしての展開は『NEWラブプラス+』が現状最後になっています。

『ラブプラス』はアーケードゲームにもなったほか、『ラブプラス コレクション』(2013年)と『ラブプラス EVERY』(2019年10月)がスマホなどに登場しました。特に『ラブプラス EVERY』はファンの期待度が高く、正式サービスに先駆けて行われた東京ゲームショウでのプレイアブル出展は長蛇の列に。会場全体でも指折りの人気ブースとなりました。

 ですが、『ラブプラス EVERY』のサービスは幕開けから1年経たず、2020年8月に終了。その理由はいくつかありますが、日常を楽しむゲームと基本無料(アイテム課金制)の相性が良くなかったのも、大きな要因と思われます。

 ファンとしては、今もシリーズの展開を望むところ。もし、再び機会に恵まれることがあれば、その時はまた買い切り型の提供に戻ってほしいものです。

* * *

 今回は、任天堂のゲーム機で活躍し、需要もあるのに続編が途絶えている人気シリーズ3作に注目しました。ですが、この他にも停滞しているシリーズはありますし、『カービィのエアライド』など復活を望む声が途絶えない作品も絶えません。

 PlayStationでも、『ポポロクロイス物語』や『ベイグラントストーリー』、『デュープリズム』に『クロス探偵物語』、『ぼくのなつやすみ』、『大神』など、忘れがたい名シリーズが多数あるので、どれか1作でもいいので2023年に復活してところ。どうか、朗報が訪れますように。

(臥待)

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