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結局「シリアスな笑い」って何? 今も読者を悩ませ、ネット議論沸騰!

マグミクス / 2023年1月7日 15時10分

結局「シリアスな笑い」って何? 今も読者を悩ませ、ネット議論沸騰!

■シリアスな笑い=笑いを狙ったギャグにあらず?

 マンガ・アニメ作品には、バトルアクションやサスペンスなどさまざまなジャンルがあります。命がけの戦いの多い作品では、緊迫感あふれるシリアスな場面も数多く見られますが、固唾を飲むようなシーンで、ギャグネタでもないのになぜか思わず笑ってしまった経験はないでしょうか。それが、かつて漫画家たちの奮闘を描いたマンガ『バクマン。』(原作:大場つぐみ 作画:小畑健)の作中で言及され、今でもネット上で議論されている「シリアスな笑い」が起きた瞬間です。

『バクマン。』では、主人公の漫画家コンビ「亜城木夢叶」の作品に足りないのか考えた編集者・服部哲が、「シリアスな笑い」と発言していました。ちなみに、作中の説明では、『バクマン。』と同じ作者コンビの『デスノート』にて、夜神総一郎がトラックでTV局に突っ込むシーン(のパロディ)が用いられています。

 そんなシリアスな笑いについては、ネット上でもさまざまな定義があるようですが、大まかに言うと「シリアスなのになぜか笑ってしまうシーン」を指します。他にも「本来は真剣にカッコいい場面」「作者は笑いを取りにいっているつもりはない(ように見える)」という条件もあり、シリアスな笑いを成立させるには、「深刻で真剣な展開」「ギャグとは受け取れないような描き方」「にもかかわらずなぜか笑いをとる」……というようなことが必要なようです。

 そもそもの定義が複雑な上に、「なぜ笑ってしまうのかいまいち分からない場面」のことを指すため、「シリアスな笑いが起きた作品」についての議論も意見が分かれています。そんななか、シリアスな笑いに該当する場面として、ネット上でよく挙げられるのが『HUNTER×HUNTER』の「ゴンVSネフェルピトー戦」です。ゴンは大切な仲間であるカイトをネフェルピトーによって殺されており、ネフェルピトーを倒すため、自身の肉体を強制的に急成長させることに……。

 話だけ聞くと胸が痛くなるような展開ですが、ネフェルピトーと対峙したゴンは異様な長さの髪が逆立ちまさに怒髪天状態になり、さらにパツパツのムキムキボディへと変貌を遂げました。「ゴンさん」なる呼び名が定着してミーム化した場面でもあり、ネット上では「ゴンさんの場面はまさにシリアスな笑いに対する回答」「あまりにしんどい展開だから、読者が無意識に場面の解釈を笑いに変えて、精神の安定を図っているのでは」といった声が見られます。

 それ以外にも、読者がシリアスな笑いが多いと思う作品の名は、数多く挙がっていました。「『彼岸島』はどう見ても、毎話シリアスな笑いが起きていると思う」「『進撃の巨人』や『ゴールデンカムイ』は、作者が笑いを狙ってるから違うかな」「『鬼滅の刃』の『パワハラ会議』の場面のことじゃないの?」「『刃牙』はどこまでが本気でどこまでがギャグか分からないけど、何度も『シリアスな笑い』を味わった気がする」「シリアスな笑いから、ほとんどギャグになっていったのが『テニスの王子様』でしょ」「『シグルイ』の『ぬふぅ』の場面もだよね」と、盛り上がっていました。

 シリアスな笑いの該当作を探し出すとキリがありませんが、「そもそも『恐怖と笑いは紙一重』とも言うし、人が命がけで何かしているのを安全圏から視聴していて、たまに笑いが生まれてしまうのはしかたないのでは」「マンガ、アニメのみならず、映画、ドラマやエンタメ全般に、少しはそういう場面がある気がする」という意見もあるようです。

 また、「マンガで読んでいるときは気にならなくても、アニメや実写版で戦闘、試合中にキャラが長々と話していると、つい笑っちゃう」「作画やCGの出来、BGMのミスマッチとかで、真面目な場面なのにギャグみたいになることもあるよね」という風に、「媒体が変わるとシリアスな笑いが起きる」という人もいました。もしかすると、全くシリアスな笑いを起こさないで作品を作ることの方が、難しいのかもしれません。

(マグミクス編集部)

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