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「カリスマ」過ぎて実写化が難しそうなキャラ 「適役が浮かばない」

マグミクス / 2023年1月14日 19時40分

「カリスマ」過ぎて実写化が難しそうなキャラ 「適役が浮かばない」

■近くにいたら、心わしづかみにされる?

 2023年以降もさまざまなマンガの実写化が発表されていますが、ファンにとって気になるのはキャラの「ビジュアル」はもちろん、「性格」や「雰囲気」を再現できているのかという点です。なかでも、多くの作品に存在する「カリスマ」ポジションのキャラは、実写化のハードルが高くなります。

 ビジュアルは衣装やメイク、役作りのためのトレーニング、食事制限などである程度近づけることはできますが、そのキャラクターの持つ唯一無二のカリスマ性は、簡単に身につけられるものではありません。今回は、そんな「ビジュアル」以上に再現が難しいであろう、「カリスマ性」を持つマンガのキャラクターを紹介します。

 まずは実写映画化決定の発表からすでに半年以上が経ち、ファンの間でキャストが誰になるのか議論が起きているマンガ『ゴールデンカムイ』の敵キャラ・鶴見篤志郎中尉です。ネットでは「何度か変人の役を演じてるイケメン俳優ということで、堺雅人さんがいい」「ギャグもシリアスもできるから、安田顕さん希望」「カリスマ性を再現できそうなのは佐々木蔵之介さん」など、作中屈指の重要キャラを全力で演じられるキャストを望む声がありました。

 鶴見中尉は、日露戦争で欠損した頭蓋骨を補うために琺瑯(ほうろう)製の大きな額当てを身につけているというビジュアルも強烈ですが、部下や協力者から狂信的な支持を得る、そのカリスマ性も特筆すべき点です。ときに冷酷な行動もとりますが、日本のため、信念を持って独自で隠されたアイヌの金塊を探しています。

 もともと諜報活動を行なっていた鶴見中尉は、ターゲットにした人物を徹底的に調べ上げた上で理解者を演じる手口によって、相手を心酔させていました。鶴見中尉がかなり手の込んだ作戦で配下に置いた鯉登少尉は、中尉に心酔するあまり、一言褒められるだけで文字通り舞い上がるほどです。さらにすごいことに、鶴見中尉の手口を知っていながらも、彼に付き従い続けている部下もいます。

 それぞれクセの強い部下たちから、慕われ、恐れられる鶴見中尉のカリスマ性は、なかなか再現できないのではないでしょうか。また、映画でどこまで物語が進むかは不明ですが、若き日の鶴見中尉(当時は偽名使用)を再現する際に、別のキャストを当てるのか、同じ俳優が演じ分けるのかも難しい点です。

 その他、ハリウッドでの実写化が決定している『進撃の巨人』屈指の人気キャラ・リヴァイも圧倒的なカリスマ性を持っています。作中では「一人で一個旅団(約4000人程度)並みの戦力」を有しているとも言われるリヴァイは、絶望的と思われた巨人との戦いにおいて、カリスマ性を発揮して調査兵団を率いてきました。

 無愛想でときに冷酷さを見せながらも、死にかけた部下の血まみれの手を取って「巨人を絶滅させる」と誓うような、部下を思うリヴァイもまた、なかなか再現できないキャラでしょう。2015年に日本で実写化された際は、そのポジションは「シキシマ(演:長谷川博己)」という別のキャラに改変されていました。ハリウッド版で、ついにそのままリヴァイを演じられる俳優が現れることに、期待が集まっています。

 また、同じくハリウッドでの実写化プロジェクトが進んでいるマンガ『メイドインアビス』には、ボンドルドという「悪のカリスマ」が登場します。常人には理解できない異常性、狂気を見せ、ネット上でも「存在がコンプライアンスに引っかかる」とまで言われるキャラです。ただ、海外ファンの間では「絶対的な狂人」「あれだけのことをしておいて悪意がないのがマジでいいよね」と、好意的に見る声も多くあります。

 ボンドルドは「アビス(作中の主な舞台になる巨大な縦穴)」を探索するために、さまざまな偉業を成し遂げた一方で、子供たちを人体実験の材料にしたマッドサイエンティストです。そのビジュアルは仮面とパワードスーツを身につけており、作中では一瞬、左目だけが明らかになったのみ。ハリウッドで活躍する名優であれば、ボンドルドの狂気を演じられるかもしれませんが、ほぼ顔出しがないので「出演してくれるのか」という疑問も残ります。ただ、顔を出せないにしても、おいしい役なのは間違いないでしょう。

■実写化予定のない作品のカリスマキャラの再現はさらに無理?

デンジも、マキマとこんなに近づいたらドキドキ? 画像は『チェンソーマン』を特集した「CUT 2022年 11 月号」(ロッキングオン)

 まだ実写化されていない、予定もない作品のカリスマたちは、さらに難しそうなキャラが多いです。

「悪のカリスマ」といえば、『ジョジョの奇妙な冒険』のディオ・ブランドーも外せません。『ジョジョ』は日本が舞台の第4部だけ実写化されましたが、ディオが登場する1部や3部も、いつか「海外で実写化」ということもありえます。

 ディオはツェペリに吸血鬼として犠牲にした人数を問われると、「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」と返し、顔色ひとつ変えずに人で混雑している歩道に車を突っ込むよう命じるなど、まさに「生まれついての悪」を体現しています。彼のために躊躇なく死ねる部下も多いカリスマ性や、知的な美青年ぶりを出しつつ、いざ追い詰められたときのみっともなさも表現しないといけないので、なかなか難しい役です。

 その他、文明が滅んだ世界を舞台にしたマンガ『Dr.STONE』の獅子王司は、武力とカリスマ性をもって理想郷「司帝国」を築こうとしたカリスマでした。石化前の世界では「霊長類最強の高校生」と称されるほどの武力を持っている上に、意に沿わない者は躊躇なく殺す独善的な一面を持っているかと思いきや、人心掌握に長けていてリーダーシップを発揮するなど、帝国のトップに君臨するのも納得の実力を見せています。

 何よりも驚きなのが、そんなカリスマ性を持った司が、まだ高校生であることです。舞台『「Dr.STONE」THE STAGE ~SCIENCE WORLD~』では、宇野結也さんが司を演じ好評を博しましたが、映画やドラマ化された場合、完全な3次元でチート級の身体能力と、カリスマ性を若手俳優が再現できるのでしょうか。もしかすると、年齢の改変も起きるかもしれません。

 また、性別や年齢を問わず周囲から慕われているのも、カリスマキャラのポイントです。『チェンソーマン』の主要キャラ・マキマは主人公・デンジをはじめ、数々のデビルハンターから憧れの対象とされています。

 目的のためには手段を選ばず、「使えない公安(ウチ)の犬は安楽死させられるんだって」「キミの選択肢は二つ 悪魔として私に殺されるか、人として私に飼われるか」と、デンジに投げかける冷酷な一面も持ち合わせ、上層部に対しても物おじしません。さらに、美人でスタイル抜群でもあり、知的さとけだるげな雰囲気も持っています。『チェンソーマン』には、強烈なビジュアルのキャラが多数登場しますが、一番再現のハードルが高いのはマキマかもしれません。

 カリスマ性を持つさまざまなキャラクターを挙げてきましたが、いずれも知力や武力はもちろん、人心掌握術、圧倒的狂気など、周りのキャラやファンを惹きつける理由がありました。すでに実写化が発表されている作品のキャラは、誰が演じるか不明ですが、高いハードルを越えてその魅力を再現してほしいものです。

(田中泉)

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