産後、子供に関する話題が見られなくなった 実践した「メディア断ち」に共感の声【作者インタビュー】

■母親の不安な心は、子供にも伝わってしまう

　メディアとの付き合い方について描いたマンガ「インプットをやめてみる。～私のメディアとの付き合い方～」が、Instagramで900以上のいいねを集め話題となっています。日々多くの情報が発信されるメディアは、便利な面もあるけれど、ときには不安を増長させる凶器になってしまうことも。子育て中の母親が実践した、メディアとの付き合い方とは……という内容で、「分かります！」「私も試してみます！」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、Instagramやブログ「まるたまの母のロックロックこんにちは」などでマンガを発表している、まるたまの母さんです。まるたまの母さんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？

　2021年2月頃からです。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　常々思っていたことではあるのですが、年末年始になると、毎年TVを見過ぎている傾向があるなと。このタイミングで描いたのは、自分に対しての注意喚起の意味合いもあります。

ーーメディアの便利さ・不便さはどのようなところだと感じますか？

　検索すれば、大体の情報は出てきますし、自己解決のしやすさは便利でストレスフリーだと感じます。しかし同時に、見たくない情報も目に入ってしまう点には、ときどき不便さを感じます。

ーーメディアを活用する際、気を付けているポイントは何ですか？

　取捨選択をして、信じられる情報・信じたい情報だけを残すようにしています。たとえば、星座占いは良いときしか信じません（笑）。

ーー万が一、不安になるような情報が目に入ってしまった場合、不安を取り除く独自の解消策などはありますか？

　家族や仲の良い人に話してしまうことです……。話すとスッキリするので！

ーーメディアからのインプットをやめ、目の前の子供たちと向き合うことで、どのような利点がありましたか？

　子育てにおける問題や悩みにぶつかったとき、より強い気持ちで自分の出した答えに責任を持とうと思えました。メディアの出した答えをうのみにして失敗したとき、後悔を責任転嫁しがちなので……。ほかには流行りものや時短グッズ、便利なものを買いすぎる傾向を抑えられる点も、良かったなと思っています。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

　私と同じように、メディアとの付き合い方について悩んでらっしゃる方からの共感の声や、「試しにやってみます！」と言ってくださった方もいました。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

　批判の声が怖くて、自分の失敗や後悔したことを描くのが苦手なんです。育児マンガは自身の備忘録の意味も込めて描いているので、今後は少しずつでも自分の失敗や、後悔したことについてのマンガも描いていけたらいいなと思っています。

（マグミクス編集部）