『ワンピース』では超レアな恋愛エピソード ラブラブすぎる「公式カップル」といえば？

■想いあう姿に「キュンッ」

『ONE PIECE（ワンピース）』の作者・尾田栄一郎先生はあるインタビューで「少年マンガなので恋愛は描かない。」といコメントを残しています。実際に『ONE PIECE』には、恋愛要素がほとんど描かれていません。そこでこの記事では、作中でも希少な公式のラブラブカップルを振り返ります。

●リアル『美女と野獣』な夫婦たち

『ONE PIECE』世界での『美女と野獣』のような組み合わせと言われて、1番に思い浮かぶ夫婦は「ドレスローザ編」で登場したベビー5とサイの夫婦ではないでしょうか？　この夫婦は『ONE PIECE』では珍しく、ストーリー中にゴールインしたカップルです。夫のサイはぶっきらぼうでかなり強面な人物ですが、人情に厚く心がイケメンです。

　ベビー5にとっては、ほぼ初めて人として尊重してくれた人物ですから、サイにときめくのは必然でしょう。筋の通った生き方をする、サイの内面のかっこよさも惹かれたよういんのひとつでしょう。読者からも「ぜひ、幸せになってほしい」と、祝福の声があがっています。

「ワノ国編」で登場した、お鶴と錦えもん夫婦も『美女と野獣』な組み合わせでした。お鶴は昔、「看板娘の鶴女」と呼ばれるほど美人で、人気もあった様子が描かれています。対する錦えもんは、そんなお鶴が働くお店の売上金をたびたび盗み、ギャンブルに溶かしてしまう、自堕落な生活を過ごしていました。町でも人気の美人だったお鶴の心を射止めた要因は、明確に記されていませんが、幼なじみのお鶴だから知る錦えもんの魅力があるのでしょう。

　そして、「万国編」で登場したプリネラとアラディン夫婦も忘れてはいけません。政略結婚ではありましたが、作中屈指の熱々カップルとして描かれているのが印象的です。妻・プラリネの美しい歌声と抜群のプロポーションは、人魚姫そのものです。娘であるプラリネにビッグマムを裏切る、と伝えてもアラディンの味方をし続けており、その熱々っぷりは周囲が頬を赤らめてしまうほどです。

●似たもの同士にもほどがある？　そっくりすぎる夫婦たち

「アラバスタ編」で登場した、テラコッタとイガラム夫婦のそっくり具合には、衝撃を受けた読者も多かったのではないでしょうか？　テラコッタとの初対面で、ルフィやゾロがイガラムだと勘違いするほど顔がそっくりです。ふたりともアラバスタ王国に仕えており、イガラムは護衛隊長、テラコッタは宮殿給仕長として国を支えています。

　テラコッタの前では国王・コブラですら、たじたじになってしまうほど肝の据わった女性です。作中では、夫婦で一緒にいる様子はあまり描かれていません。外伝などで、このふたりの出会いやなれそめなどが描かれたら、多くの読者が気になり、手に取ってしまうのではないでしょうか？

　そして、同じく妻に尻に敷かれている夫婦と言えば、「万国編」で活躍したシフォンとベッジ夫婦ではないでしょうか？　しかし、だからと言って「かかあ天下」という訳でもありません。お互いが信頼しあい、大切に想っている様子がふたりの会話から伝わってきます。そして、テラコッタとイガラムほどそっくりではありませんが、このふたりにもどこか似た面影を感じる夫婦でもあります。扉絵連載「“ギャング”ベッジのオーマイファミリー」では、妹・ローラと再会するなど喜ばしいことが続いている様子です。最終章では、再び麦わらの一味とファイアタンク海賊団の共闘はあるのか、期待に胸が高鳴ります。

（マグミクス編集部）