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『ガンダム 逆シャア』もしクェスが常識人だったら…ハサウェイはテロリストにならず良いことだらけ?

マグミクス / 2023年1月23日 6時10分

『ガンダム 逆シャア』もしクェスが常識人だったら…ハサウェイはテロリストにならず良いことだらけ?

■アクシズ落としもなかった?

劇場アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』は、スペースノイドの自立独立を唱えたジオン・ズム・ダイクンの後継者として、ネオ・ジオン総帥となったシャア・アズナブル(キャスバル・レム・ダイクン)が地球人類を粛清しようとする物語です。

 シャアは「地球には特権階級が住んでおり、人類の宇宙進出を阻んでいる。地球に宇宙要塞アクシズを落下させ、核の冬が起こせば、人類は地球に住めなくなる。そうなれば、全人類がニュータイプに進化する社会に近づく」と考え、地球連邦政府に対して反乱を起こします。物語冒頭で、シャアは小惑星5thルナを地球連邦政府の首都であるチベットのラサに落とし、地球連邦政府に圧力をかけました。

 地球連邦政府の高官であるアデナウアー・パラヤは、シャアと裏取引して、停戦交渉を進めるために、スペースコロニー「ロンデニオン」に向かいます。

 アデナウアーの娘で、ヒロインでもあるクェス・パラヤは、父に反発してインドでニュータイプの修行をしていましたが、5thルナ落下前に強制的に連れ戻されます。

 そしてアデナウアーは地球連邦高官としての政治特権を使って、愛人とクェスとともに宇宙に上がろうとしますが、クェスが愛人に反発して噛みついたことで、愛人は同行を拒否。空いた1席にハサウェイ・ノアが座ったことで、クェスとハサウェイは親しくなります。

 もし、クェスが常識的な性格をしていたら「インドでニュータイプになるための修行」をしなかったでしょうし、愛人に噛みついたりもしなかったと思われます。アデナウアーは政治特権で3人分のシャトルの席を確保し、その結果、席が空かないので、ハサウェイは宇宙に上がることはなかったと思われます。

 そうなると、ハサウェイはクェスへの初恋も「クェスの死」というトラウマも発生しませんので、テロリストになることもなく、ブライトの後継者として地球連邦の優秀な軍人となっていたのではないでしょうか。

 ハサウェイが宇宙に行かなくても、物語の進行自体はあまり変わらないでしょう。クェスが常識的な性格なら、モビルスーツの操縦訓練を受けたりもしないため、スペースコロニー「ロンデニオン」に止まり、以降の物語にほとんど関わらなくなる可能性が高いです。

 大きく変わるのは「ロンデニオン」内の物語です。シャアは地球連邦政府を騙して、宇宙要塞アクシズを入手する交渉のなか、アムロと出会います。

 シャアは「重力に魂をしばられた人々が地球にいては、人類の革新はできない。今すぐ愚民どもに英知を授けて見せろ」とアムロに言います。アムロはシャアに反発し「貴様を殺ってから、そうさせてもらう」と拳銃を取り出します。

 劇中ではシャアに共感したクェスが、アムロの拳銃を叩き落とし、シャアについて行きますが、クェスが常識人ならそんなことはしないでしょう。機械いじりが好きなオタク少年であるはずのアムロが、貴族育ちのシャアと互角にフェンシングできるのがニュータイプ能力の凄さですから、アムロによる拳銃射撃をシャアが回避できるとは思えず、ここでシャアは殺害されるか、負傷してロンド・ベル隊の捕虜になった可能性が高いです。

 この場合は、旗頭を失ったネオ・ジオンは瓦解し、アクシズ落とし自体が発生しない可能性もあります。シャアはそこで生存しても、地球連邦政府に幽閉されたと思われます。

 ただ、アデナウアーは不自然なくらいシャアを信用していましたから「友好的な政治勢力のリーダー」として、ロンド・ベルに圧力をかけてシャアを解放するかもしれません。

 アデナウアーがシャアを解放するか、ギュネイのホビー・ハイザックによるシャア救出が間に合ったとして、その後の展開は変化したでしょうか。

 クェスがいないので、アデナウアーの搭乗艦に気づかない可能性がありますが、戦力比から考えて、やはり撃沈され、アデナウアーは戦死。ロンド・ベル隊がアクシズ攻撃をするという流れは変わらないと思われます。

 シャアはサザビーに搭乗すると思われるので、モビルアーマー・αアジールにはギュネイが搭乗すると考えられます。ただ、クェスがいないので、ギュネイは「クェスとνガンダムを手に入れて、シャアを越える」という反逆心を持ちません。普通にアムロのνガンダムと交戦して、撃破されたと思われます。結果、リ・ガズィは撃破されず、ケーラは生存した可能性が高いです。

 この場合、αアジールやヤクト・ドーガ(乗り手がいませんが……ナナイが乗るのかも)が、νガンダムを阻止できなくなりますので、シャアのサザビーとは早期に交戦することになります。サザビーが足止めされた結果、アクシズに対するロンド・ベルの核攻撃が成功し、軌道変更が行われてアクシズ落としは失敗するでしょう。

 サザビーはνガンダムに敗れ、シャアは撃墜されるか、コクピットを捕獲されて無力化されるでしょう。その場合、シャアは生存しても、地球連邦政府との約束を破り、アクシズを落とそうとした危険人物として、死刑にされると思われます。

 アムロは生存して、ロンド・ベル隊を率いてバナージとも協力。フル・フロンタルと戦って、動乱を早期終結させてしまったかもしれません。

 クェスが常識人であれば動乱が早期に静まり、ハサウェイもテロリストにならないで済んだと考えると、思春期の後先考えない感性が歴史に与えた影響を考えてしまいます。

 筆者にはこのように思えますが、皆様はいかが思われますか。

(安藤昌季)

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