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作ったやつ性格悪すぎ! マンガの阿鼻叫喚なデスゲーム 勝っても「精神崩壊」

マグミクス / 2023年1月27日 19時10分

作ったやつ性格悪すぎ! マンガの阿鼻叫喚なデスゲーム 勝っても「精神崩壊」

■考案者には人の心がないのでは?

 近年、登場人物たちが失敗すれば情け容赦なく死に追いやられる、「デスゲーム」を描いた作品が注目を浴びています。

 例えば、2021年にNetflixで配信された韓国ドラマ『イカゲーム』は、生活に困窮する人びとが大金を目指してデスゲームに挑むというリアルな社会を描き、早くもシーズン2の制作が決定するほどの大ヒットを記録しました。

 そんなデスゲームを描いた作品のなかには、「参加者が圧倒的に不利」「参加者同士を争わせる」「絶対に誰かは死ぬ」など、主催者の嫌な性格が垣間見えるものも少なくありません。

●人間の本質は善意か悪意か? 『賭博堕天録カイジ 和也編』の友情確認ゲーム「救出」

 ギャンブルマンガの金字塔「カイジ」シリーズ(作:福本伸行)には、数々の「悪魔的」ゲームが登場しました。なかでも特に参加者を追い詰めるのが、主人公・カイジの敵「帝愛グループ」の兵藤会長の次男・和也が考案した、「友情確認ゲーム『救出』」です。

 カイジはそれまでの協力者に何度も裏切られた経験を持ちながらも、人の善意を信じていました。一方、和也は父親の威光によって周りから媚びた態度をとられ疑心暗鬼となり、友人だと信じていた相手にも裏切られたことから、人は裏切る悪意の塊だと主張します。和也は自分の論理が正しいと証明するため、借金を背負った社長・光山と、彼を慕うふたりのアジア人、チャンとマリオを「友情確認ゲーム」に参加させるのです。

「友情確認ゲーム」は、参加者が特殊なヘルメットを装着して、階段状になっている座席に座り、ルーレットで選ばれたひとりの「救出者」が「ベルト解除ボタン」を押した後、制限時間1分以内に前方にある「救出ボタン」を押すことで、残りふたりの「人質」を助けるという内容のゲームです。最初の30秒以内にボタンを押すと全員が助かるものの失格で賞金没収、さらにもし制限時間1分をオーバーした場合、救出者以外がボタンを押した場合は、ヘルメットが圧縮されて人質ふたりの頭が粉砕されてしまいます。

 ヘルメットには大音量の音楽が流れているため会話はできず、参加者たちは自分が救出者なのか推理し、体感で決められた時間内に冷静に行動できるのか試されることとなります。失敗すれば死亡ですが、回を重ねるごとに賭けた金額は倍増し、光山たちの場合は16回のゲームを無事終了できれば、3人で1億円を獲得できることになっていました。

 カイジの反対も聞かず、和也はゲームをスタートさせます。さらに、ただでさえ難易度が高いゲームの最中、和也は途中で光山のベルトを解除するボタンを故障させて降りられない状況を作り、チャンとマリオに「光山が裏切って、賞金を独り占めしようとしているのでは」と疑念を持たせるなど、妨害を始めるのです。

 その後も賞金は積み上がり、「自分が救出者のときにボタンを押さなければ、ふたりは死ぬがその時点での賞金総取り」「他ふたりを信じていると殺されるかも」という状況で、3人は極限状態に追い込まれます。人の本質は善意なのか悪意なのか、和也とカイジの主張の結末はぜひ本編で確かめてください。

■SNS世代には特に怖いデスゲーム

勝ち目はほぼない?三猿が不気味にたたずむ『神さまの言うとおり 弐』3巻(講談社)

●生き残れるのはひとりだけ!『今際の国のアリス』の「かくれんぼ」

 親友たちとともに謎の世界に飛ばされ、強制的に命を懸けた「げぇむ」に参加させられる主人公・アリス(有栖良平)の戦いを描いたマンガ『今際の国のアリス』(作:麻生羽呂)は、2020年よりNetflixで実写ドラマの第1シーズンが、2022年12月からは第2シーズンが配信され、好評を博しています。

『今際の国のアリス』の特徴的な設定のひとつは、アリスたちが挑む「げぇむ」が、トランプになぞらえたカードの絵柄で、4種類のジャンル、数字で難易度が示されている点です。フィジカルが鍵となる「スペード」、他の参加者(ぷれいやぁ)と協力することでクリアが近づく「クラブ」、知識やひらめきが求められる「ダイヤ」、そして人の心理を弄ぶ「ハート」はぷれいやぁたちから最も恐れられています。

 アリスたちが参加した最初の「ハートのげぇむ」の「かくれんぼ」は、ひとりの「おおかみ」とそれ以外の「ひつじ」に分かれて、文字通りかくれんぼを行う内容です。「おおかみ」が「ひつじ」を見つめるとお互いの役が交代され、制限時間が終了した瞬間に、「ひつじ」は装着している首輪が爆発して死亡します。至ってシンプルな内容ですが、生き残るのはたったひとりの「おおかみ」であるため、「ひつじ」が生き残るには、「おおかみ」に自分を見つめさせる必要があります。

 ゲームに参加したアリスと親友のカルベとチョータ、初日に出会った女性のシブキの4人でした。ひとりしか生き残れないこのゲームは、「ひつじ」が「おおかみ」を追いかける異様な光景となり、それまでに培った4人の絆は崩壊寸前になります。

 殺し合いに発展しかけたものの、最終的には「おおかみ」となったアリスが「げぇむを降りる」と宣言したことで、他の3人の気持ちも変わります。しかし、その結果3人はアリスを生かすために息を潜めて隠れてしまい、制限時間切れで仲間が死ぬのを目撃したアリスは、精神崩壊ギリギリのトラウマを抱えることになりました。

 物語終盤、なぜこんな恐ろしいゲームがアリスたちに仕掛けられたのか明らかになりますが、その先にはさらなる衝撃が待ち構えています。

●SNSユーザーにとってはリアル過ぎる!『リアルアカウント』の「黒歴史裁判」

 国内最大の登録者を誇る国民的SNS「リアルアカウント」の世界で、デスゲームに巻き込まれるマンガ『リアルアカウント』(原作:オクショウ、作画:渡辺静)は、デスゲームに「SNS」という新たな要素を加えた作品です。

『リアルアカウント』では、「ゲームに負けた場合」だけでなく、「フォロワーが0人になったら即死亡」「プレイヤーが死ぬとフォロワーも即死亡」という、理不尽なルールも加えられています。ゲームの予選では、任意でフォロワーがフォローを解除できる「リアルフォロワー診断」が行われますが、言わばこれは「そのフォロワーは自分の命をかけられるか」を選別させるものでした。

 そんななか行われた「黒歴史裁判」は、プレイヤーが過去に呟いた「黒歴史」といえる「つぶやき」を公開し、互いのフォロワーを0にまで減らしていくというゲームです。10人のなかで生き残れるのはたった3人であり、参加者たちは互いを蹴落とそうと、次々と他のプレイヤーの「つぶやき」を暴いていきます。他人を犠牲にしてでも生き延びようとする、人間の浅ましさがありありと描かれており、SNSユーザーには特にリアル過ぎるゲーム内容です。

●参加者が圧倒的に不利!『神さまの言うとおり 弐』の「くりすますぷれぜんと」

 2014年に実写映画も制作されたマンガ『神さまの言うとおり』(原作:金城宗幸、作画:藤村緋二)は、高校生たちが理不尽なデスゲームに巻き込まれる作品です。

 突如として教室に一体のだるまが現れたことからデスゲームが始まるストーリーですが、続編『神さまの言うとおり 弐』では、その日教室にいなかった「欠席者」たちが巻き込まれた別のデスゲームが描かれています。そのなかで特に過酷だったゲームのひとつが、「椅子取りゲーム」「山崩し(名称は『すなとり』)」「あやとり」の3つのなかからひとつを選択して挑む、「くりすますぷれぜんと」です。

 一見すると普通の子供の遊びのようですが、進行を務める三猿(見猿・言わ猿・聞か猿)の存在が難易度を高くしています。例えば、椅子取りゲームは聞か猿によって耳を塞いだ状態で挑まなければならず、あやとりは言わ猿によって会話ができなくさせられたまま、巨大人間あやとりで「ほうき」を作る必要があります。そして、主人公たちがプレイして詳細が描かれた「すなとり」は、「見猿」が視界を遮っており、仲間の誘導によって砂山から100g以上の砂を取っていくことが求められるのです。

「すなとり」は2チーム制で行い、砂を取っていくなかで先に山に刺さった棒を倒してしまった敗北チームは全員死亡しますが、勝敗確定前でも一回で持っていく砂が99g以下だと、その挑戦者は殺されてしまいます。「100g以上砂を取りつつ、棒を倒さないようにする」ことが求められ、ただでさえプレッシャーがかかるなか、不正もOKとされているため、参加者にとっては一瞬も気が抜けない地獄のゲームとなりました。

(田中泉)

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