ゲーム史に残る名ライバルキャラ3選 「敵対からの共闘に激アツ!」
マグミクス / 2023年1月29日 19時40分
■主役以上の人気ぶり? ライバルキャラの魅力
ある時は切磋琢磨できる良き好敵手、またある時は異性をめぐって火花を散らす恋敵……などなど、人気作品と呼ばれるマンガやアニメには、多くの場合において魅力的な「ライバル」キャラが登場します。
主人公と対をなすライバルは物語を加速させるだけでなく、名場面を演出する上で欠かせないファクターと言うべき存在です。そしてこの原則は、RPGやアクションゲームなどの作品に登場するライバルたちにも当てはまります。今回は数々のゲーム作品のうち、「ゲーム史に残るライバルキャラ」を筆者の独断でピックアップ。彼らの活躍ぶりや印象深いプロフィールを振り返ります。
●クッパ(スーパーマリオ)
2023年で生誕38周年を迎える「スーパーマリオ」と言えば、国民的ゲームキャラクター「マリオ」が活躍するアクションゲームシリーズです。その第1作目『スーパーマリオブラザーズ』で初登場した大魔王「クッパ」は、シリーズ作品で何度もマリオへ挑戦状を叩きつける永遠のライバル。キノコ王国のピーチ姫をさらう、救出にやってきたマリオと対峙したのちに倒されるといった流れは、もはや同シリーズにおける様式美と言えるでしょう。
基本的にはカメ族の王としてマリオたちと敵対関係にあるクッパですが、1990年代に入ってからは利害の関係からマリオの仲間になるパターンも見受けられます。代表的な作品は1996年3月に発売された『スーパーマリオRPG』で、クッパ城を占拠したカジオー軍団に反旗を翻すべく、因縁を脇においてマリオ一行と協力することに。「マリオをクッパ軍団の配下に迎える」という名目のもと、仲間としてパーティーに参加しました。
●ブルース(ロックマン)
高難度を誇る横スクロールアクションゲームの名作「ロックマン」。同シリーズの第3作目『ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?』(以下、ロックマン3)より登場するのが、主人公「ロックマン」よりも先に開発された人型ロボット「ブルース」です。劇中では素性の知れない謎のロボットとして、繰り返しロックマンの前に姿を現しました。
赤をベースとしたインパクト抜群のカラーリングもさることながら、攻撃用のバスターと合わせて身を守るための大型シールドを装備。インパクト抜群の外見にくわえ、口笛を吹きながらさっそうと現れる登場シーンがブルースのキャラクター性をより際立たせています。
実力を試すために戦闘を仕掛けてくる場面こそあれど、いずれも影からロックマンを支える協力者として描かれたブルース。『ロックマン3』以降のナンバリング作品へ続登場したのち、2001年3月に発売された「ロックマンエグゼ」シリーズにも同名キャラクターが参戦します。エグゼ版では近接戦に特化したソードで目にも留まらぬ斬撃を繰り出すなど、劇中随一を誇る戦闘センスを披露しました。
■常にプレイヤーの一歩先を進む名ライバル
『ポケットモンスター 赤・緑』のライバル「グリーン」 画像は「PPP グリーン ポケットモンスター PVC製塗装済み 完成品フィギュア」(メディコム・トイ)
●グリーン(ポケットモンスター)
ゲームボーイ専用ソフトに端を発し、今や世界規模で絶大な人気を見せる「ポケットモンスター」。同シリーズは1作目から主人公(プレイヤー)の隣人がライバルとして立ちはだかり、旅の節目で幾度も勝負することになります。
『ポケットモンスター 赤・緑』のライバル「グリーン」(名前はプレイヤー側で変えることも可能)は、一流のポケモントレーナーを志すマサラタウン出身の少年。自信に満ちあふれたキザな性格で、主人公に対して常に上から目線な口ぶりが目立ちます。一方でポケモントレーナーの素養は本物らしく、丁寧に育て上げた彼のポケモンに辛酸を舐めさせられたトレーナーは数知れません。さらにゲーム終盤には、四天王トレーナーが待ち構える難関・ポケモンリーグを主人公よりも先に制覇。徹底的に鍛えたポケモンを揃え、リーグチャンピオンとして真っ向から勝負を仕掛けてきます。
1997年4月にスタートしたTVアニメ版では、グリーンをモデルにしたライバルキャラ「シゲル」が新たに登場。主人公の「サトシ」をからかうような言動や卓越したポケモンバトルの実力はゲーム版から変わっておらず、登場シーンが不定期ながらも要所で存在感の強さを見せつけました。その後、シゲルはある出来事を契機にポケモントレーナーを引退。各地を転々としつつ、ポケモンの生態研究に取り組む日々を過ごしています。
魅力的なバックボーンを備え、主人公以上の人気ぶりを見せることもあるライバルキャラたち。本稿で取り上げた具体例は筆者のセレクトに過ぎず、ゲーム史にはまだまだ言及するべき強烈なキャラクターが名を連ねています。この機会に皆さんもライバルキャラに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(龍田優貴)
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