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ジャンプあるある? 過酷・不思議すぎな修行場面 「効果が謎」

マグミクス / 2023年2月2日 18時10分

ジャンプあるある? 過酷・不思議すぎな修行場面 「効果が謎」

■「本当に強くなれる?」と怪しいものから「キツ過ぎる!」ものまで

「週刊少年ジャンプ」のマンガでは、以前より主人公たちが「修行」を経験して強くなっていく展開が、ひとつの王道パターンとして描かれてきました。近年の大ヒット作の例では、『鬼滅の刃』で炭治郎が鬼殺隊の最終選抜に向かうため、巨大な岩を割れるように鍛錬を積んだり、蝶屋敷にて過酷な修行を課せられたりした修行シーンが、記憶に新しいのではないでしょうか。

 そんなジャンプマンガの修行シーンは、目的が分かりやすく真似したくなるものもあれば、「本当に効果ある?」と疑ってしまうようなものから、「絶対に真似できない」と思うようなレベルが高いものまでさまざまです。

●実際にできそうな修行!『呪術廻戦』映画を観まくる

『呪術廻戦』の序盤で登場する修行シーンは、フィジカルではなく「感情をコントロールする」目的から行われる、一風変わったものとなっていました。

 自分の弱さを痛感した虎杖は、五条から「呪力の制御(コントロール)」を覚えるように伝えられます。

 虎杖はもともと呪術師とは無縁の人間だったこともあり、生まれながらの術式を持っていませんでした。そこで体術に呪力を上乗せすることを提案した五条は、呪力をわずかな感情から捻出する訓練として、「映画を起きている間にぶっ通しで観る」という修行を虎杖に課します。

 さらに学長の作ったキモカワイイ人形を渡され、「全然要領を得ないんだけど」と困惑する虎杖でしたが、五条から「人形が一定の呪力を流し続けないと目を覚まして襲ってくる」と伝えられます。つまり、映画によってドキドキする、泣ける、笑えるなどさまざまな感情を揺れ動かされながらも、一定の呪力をキープすることが目的の修行です。

 当初は人形から攻撃を受けてボコボコにされる虎杖でしたが、次第に映画に集中できるまでに成長を見せています。修行といえば泥臭く鍛錬を積むイメージも強いなか、「室内で映画を観る」という修行内容は新鮮ですね。

●悟空の原点!『ドラゴンボール』亀仙人流修行

 数々の強敵が現れる『ドラゴンボール』において、悟空は強くなるために時間の流れ方が異なる「精神と時の部屋」や、地球の10倍もの重力がかかる界王星での修行など、さまざまな環境で修行を行ってきました。

 多くの死闘を繰り広げてきた悟空の原点は、天下一武道会出場に向け、亀仙人のもとで行った修行にあります。その内容は、20キロの亀の甲羅を背負ったままの牛乳配達(最終的に40キロの亀の甲羅に変更)、畑を素手で耕す、工事のアルバイトをする、サメのいる湖を泳ぐなどといったものでした。

 このとき、亀仙人は悟空に「よく動き、よく学び、よく遊び、よく食べて、よく休む」という修行の基礎を伝授し、悟空に大きな影響を与えています。そして悟空はクリリンとともに苦戦しながらも修行を続け、ものすごいジャンプ力を身につけるなど急成長。初めて参加した天下一武道会でも、ギリギリで準優勝という結果を出しました。

 一方の亀仙人は、わざわざジャッキー・チュンという人物に変装して決勝で悟空を倒し、「世の中 上には上がいる」「まだまだ強いやつはゴロゴロおる」と教えて、さらに修行に励ませます。そんな、楽をして強くなることはできないという教えは、悟空の基礎となりました。

■絶対に真似できない、過酷過ぎる修行シーンも!

デスマーチに限らず、チームメンバーに無理難題をふっかける蛭魔。画像は『アイシールド21』DVD36巻パッケージ(バンダイビジュアル)

●過酷過ぎる修行は60時間超え!『ジョジョの奇妙な冒険』第2部の地獄昇柱(ヘルクライム・ピラー)

『ジョジョの奇妙な冒険』(以下、ジョジョ)の第2部では、最大の敵となる「柱の男」に対抗すべく、主人公のジョセフとシーザーが、師匠・リサリサのもとで修行します。

 波紋の強さは問題ないものの、1点に集中させるコントロール力に欠けるジョセフは、強い波紋を練ることができるようになるのが目標でした。修行について聞かされたジョセフは「オー!ノー! おれの嫌いな言葉は一番が『努力』で二番目が『ガンバル』なんだぜーッ!」と嘆きますが、柱の男たちによって毒が噴出するリングを喉と心臓に取り付けられているため、30日程度というわずかな時間で、実力をつけなければなりません。

 シーザーの師匠・リサリサはジョセフに呼吸法をコントロールするマスクを装着したうえで、油まみれになった大理石の塔を素手で登る「地獄昇柱(ヘルクライム・ピラー)」という過酷な修行を命じます。

 波紋をジョセフよりコントロールできているシーザーでさえ苦戦する姿を見たジョセフは、着ていた服を破いてロープにするという不正を働きますが、リサリサにナイフでロープを切られ頓挫。リサリサから「養豚場のブタでもみるかのように冷たい目」を向けられたジョセフは、悔しさから波紋をコントロールするコツをつかみ、打開するきっかけを得るのでした。

 この後も油が超高圧で噴き出すトラップが発動し、苦戦するジョセフとシーザーでしたが、それぞれが波紋のコントロール法を磨き、機転を利かせてなんとかクリアします。かかった時間は、お互いに60時間を超えるほど過酷でした。達成できなければそのまま飢死、もしくは油のバリアーで真っぷたつという恐ろしい修業です。

●過酷にも程がある!『アイシールド21』死の行軍(デスマーチ)

 アメリカンフットボールが題材のマンガ『アイシールド21』で行われた、「死の行軍(デスマーチ)」は、絶対に真似できない凄まじい内容です。

 全米屈指のアメフト強豪チーム「NASAエイリアンズ」に惜敗した「泥門デビルバッツ」は、アメリカに連れてこられ、強化プログラム「死の行軍(デスマーチ)」で特訓を行うこととなります。「デスマーチ」は、各自のポジションの動きを強化しながら40日でアメリカ大陸2000キロを横断するという、苛烈を極めるものでした。蛭魔や栗田、武蔵の中学時代の監督だった酒奇溝六(どぶろく)も過去に参加して、選手生命を絶たれており、「トレーニングというより拷問」とまで言われるのも納得の内容です。

 1ヶ月後の東京大会、その後の関東大会も優勝して「クリスマスボウル」に出るため、時間がない状況だからこそ、蛭魔は「デスマーチ」を実施することを決断していました。

 40日で2000キロを横断するだけでも過酷ですが、「デスマーチ」はただ移動するだけではありません。ラインマンはトラックを押しながら進み、ランニングバックは緩急をつけた走りを身に着けるために常に石を蹴り、クオーターバックはパスコースを想定しながら走り……と、各自ポジションに応じた内容の鍛錬が課せられています。また、2日走り1日はトラックの荷台で休む工程を繰り返し、筋肉の「超回復」を起こす狙いもありました。

 そして、泥門デビルバッツのメンバーは、苦戦しながらも無事に脱落者を出すことなく、2000キロを完走しました。各々が葛藤しながらも確実に実力をつけていく過程、がり勉だった初心者・雪光が見せた意地、また余裕を見せながらメンバーを焚きつけていたヒル魔がベッドに倒れ込むシーンなど、さまざまな名場面が生まれ、グッとくる読者が続出したようです。

 ジャンプマンガには、本当に強くなれるのか疑ってしまうようなトンデモ修行から、「強くなる以前に倒れるのでは?」と心配になってくる、ガチすぎる修行シーンなどが登場します。いずれも強くなっていく過程や、キャラクターの成長がドラマチックに描かれるほか、その後の実戦への伏線も張れるため、欠かせない要素なのかもしれません。

(田中泉)

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