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グウェンだけじゃない!『スパイダーバース』公開前にチェックしたい"スパイダーマンたち"

マグミクス / 2019年3月7日 18時0分

グウェンだけじゃない!『スパイダーバース』公開前にチェックしたい"スパイダーマンたち"

■別世界に生きる"スパイダーマンたち"

 アメコミの代表的な存在スパイダーマン。キャラクターとしての認知度はトップクラスといっていいでしょう。主人公ピーター・パーカーがニューヨークの摩天楼を縦横無尽に飛び回りながら、敵と戦うイメージは誰もが知っているのではないでしょうか。

 2019年3月8日公開の『スパイダーマン:スパイダーバース』(以降『スパイダーバース』)は、そんな私たちのよく知るスパイダーマンではなく、別世界のスパイダーマンが主役を務めています。

 別世界というのは、マーベル作品では基本となる世界を「Earth-616」とし、他にも「Earth-~」と続く世界がいくつもあるという設定だからです。日本国内のマンガやアニメでも一部のファンから人気の”並行世界・パラレルワールドもの”といわれる設定で、それぞれの世界に別のスパイダーマンが存在し、物語が展開しています。

 特にスパイダーマンは、本国アメリカでも人気のキャラクターで、色違いや、化け物系、パッと見大きな違いがわからないものまで、多くの派生キャラクターが存在しています。

『スパイダーグウェン』(小学館集英社プロダクション)

 動画サイトなどで視聴可能な『スパイダーバース』の予告編で姿を確認できるスパイダーグウェン。過去のスパイダーマン映画を見ている人なら“グウェン”という名前に聞き覚えがあるのではないでしょうか。

『スパイダーマン3』(2007年公開)、『アメイジング・スパイダーマン』(2012年公開)、『アメイジング・スパイダーマン2』(2014年公開)に登場した、ピーターの恋人のグウェン・ステイシーがその正体です。

 原作コミック『スパイダーグウェン』の主人公で、本来クモに噛まれるはずだったピーターに代わり、噛まれてスーパーパワーを身に付けたグウェン・ステイシー。特徴的なフードと、白地にピンクのクモ柄、鮮やかなブルーの差し色が入った現代的なコスチュームをまとったデザインは、本国アメリカでも人気です。

■特撮の基礎を築いた"東映版スパイダーマン"

表紙に登場する、東映版スパイダーマンとレオパルドン『Vault Of Spiders #1』(Marvel)

「スーパー戦隊シリーズ」などで有名な東映も、実はスパイダーマンを手がけています。1978年から1979年にかけて、日本で放送されていた”東映版スパイダーマン”です。

 当時、東映はマーベルと互いの持っているキャラクターの使用契約を結んでいました。海を越えてスパイダーマンが日本にやってきたのに対して、東映からは『超電磁ロボ コン・バトラーV』、『惑星ロボ ダンガードA』や『勇者ライディーン』がアメリカの地を踏みました。

 マーベルは上記の3つのキャラクターを総登場させた『ショーグン・ウォリアーズ』というコミックスを制作しています。

 ”東映版スパイダーマン”の特徴といえば、スパイダーマンが操縦する巨大ロボット・レオパルドンでしょう。同作品は、特撮テレビドラマシリーズです。設定や物語は東映独自のもので、どこか現在の戦隊ヒーローを想起させます。

 後年、同作品で行った試みが「スーパー戦隊シリーズ」に引き継がれていったといいます。

 数多くのアメリカンヒーローの原作者、故スタン・リーはレオパルドンを気に入っていなかったとされていましたが、後年のインタビューで”東映版スパイダーマン”を非常に気に入っていると話しています。

 また、マーベル公式サイトで同作品が配信されると、海外の日本のオタクカルチャーを愛する層から歓迎されたといいます。

 放送終了後、長らく公式で扱われてこなかったために、無視され続けてた”東映版スパイダーマン”。しかし、映画『スパイダーバース』の原作コミックに突然登場し、ファンを騒然とさせました。

中央に立つのが、マンスパイダー『Marvel FANFARE#2』(Marvel)

 映画『スパイダーバース』には登場しませんが、紹介したいのがマンスパイダーです。『Marvel FANFARE#2』(1982年)で、敵が作った遺伝子還元装置の光線を浴びてしまったスパイダーマンがおぞましい姿に変貌したキャラクターです。

 クモ8割、人間2割くらいの体にクモの頭が乗っかった姿は、もはやヒーローではなく悪役。いや、モンスターです。しかし、化物になってもピーターの正義の心は死なず、マンスパイダーの姿のままで敵に立ち向かうのでした。

 こちらも、マイナーなキャラクターでしたが、2007年の「Spider-Man Figure Collection TIME CAPSULE」(タカラトミーアーツ)で、かわいらしくデフォルメされたフィギュアが発売されたことで、知名度が上がりました。

* * *

 まだまだ紹介しきれないほどのスパイダーマンが存在します。性別や立ち位置、目的など千差万別の違いは、多様な人種で構成されたアメリカという国そのものを表しているといえます。

 そうした背景から生まれたキャラクターたちは、多様な文化や慣習を受け入れるアメリカ社会の可能性を私たちに見せているのかもしれません。

(大野なおと)

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