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『ドラクエ』から消えた要素3選 装備の「アブなさ」が薄まる!?

マグミクス / 2023年2月13日 19時40分

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■国民的RPG「ドラクエ」から消えてしまった要素

 2023年5月で生誕37周年を迎える「ドラゴンクエスト」(以下、ドラクエ)シリーズ。1980年代にあまりの人気ぶりから社会現象へ発展し、ナンバリングタイトルを重ねながら国民的RPGとしての地位を確立しました。現在もそのブランド力は健在で、2022年には最新作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』に関する情報が発表されました。

 今回はゲーム史に名を刻み続ける「ドラクエ」シリーズに焦点を当て、「いつのまにか見かけなくなった要素」をいくつかご紹介します。スピンオフタイトルを含めるとかなりの作品数を誇る「ドラクエ」ですが、一部の要素はどのような経緯でフェードアウトしていったのでしょうか。

●次第に出番が減っていった「パルプンテ」

 発動時に何らかの効果をランダムで呼び出す「パルプンテ」は、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』で初登場したシリーズおなじみの呪文です。

 例えば「〇〇はこんらんした」や「〇〇はちからがみなぎった」などであれば、パーティーメンバーのステータスが上昇。また「おおきなきょじんが姿をあらわした」「おそろしいまものをよびだしてしまった」といった敵パーティーにダメージや妨害効果を及ぼすものもあれば、何も怒らなかったり、逆に味方パーティーに被害が発生したりする場合もあります。運によって天国にも地獄にもなるハプニング性の強さからも、パルプンテは「ドラクエ」シリーズにおいて類を見ない呪文と言えるでしょう。

 そんなパルプンテですが、昨今のナンバリングタイトルにおいて出番がだんだんと減っているようです。具体的には、PlayStation用ソフト『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』あたりから、味方サイドがパルプンテを習得する機会(レベルアップ・誰かに教えてもらうなど)がほとんど消失。次作『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』では内部データこそ存在するものの、製品版で日の目を浴びることはありませんでした。

 ただ完全に「ドラクエ」シリーズから消えたわけではなく、一部イベントや必殺技などで名称が使われることもあり、2023年現在はスマートフォン向けアプリなどのスピンオフタイトルで活躍の機会を得ています。

■昔の方が過激だった? ドラクエのセクシー装備

2017年7月29日発売『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』。主人公は「悪魔の子」と呼ばれて恐れられながらも、かけがえのない仲間と一緒に魔王討伐、ひいては世界の真実を明かす冒険へと出発する (C)2017, 2019 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

●デザインが徐々に変わっていった「あぶないみずぎ」

「ドラクエ」シリーズを代表するセクシー装備と言えば、名前からして独特の雰囲気をかもし出している「あぶないみずぎ」。MSX版『ドラクエII』ではムーンブルクの王女が装備した際に専用イラストが表示されましたが、とても冒険用とは思えないきわどさがユーザーの間で話題になりました。

 こうしたセクシー装備はシリーズ恒例となり、「まほうのみずぎ」「エッチなしたぎ」「おどりこのふく」……などなど、主に女性キャラクター専用装備としてさまざまなバリエーションが登場しました。テイストこそ異なれど、ファンタジーRPGである「ドラクエ」シリーズにおいて強烈な異彩を放っている点は共通していました。

 しかし時代の流れなのか、シリーズ初期から実装されていたセクシー装備の数々は、ナンバリングタイトルを重ねるごとに印象が変化していきました。極端に先鋭的なデザインは影をひそめ、『ドラクエII』のような「あぶなさ」はずいぶんと落ち着いた様子。具体例を挙げるなら、ナンバリング最新作『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』のあぶないみずぎは、ブラ+ショートパンツという比較的ノーマルな出で立ち。作中では女性だけでなく男性も装備できますが、きわどさや妖艶さは特に感じられず、名前負けしている感がどうしても否めません。

 とはいえ、「ドラクエ」シリーズのセクシー装備が失われたわけではないのでご安心を。こちらもパルプンテと同様、『星のドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストウォーク』などのスマートフォン向けアプリにて実装されています(例:黒ビキニ+パレオ)。場を変えた上で、ある種の伝統がしっかりと受け継がれているようです。

●権利問題で名前を変えられたキャラクター

 スーパーファミコン用ソフト『ドラゴンクエストVI 幻の大地』から登場した「ダークホビット」。身体が隠れるほどの大盾を構えたこの小人型モンスターは、オンラインプレイ対応の『ドラゴンクエストX』へ実装された際、運営側のアップデートによって「ダークポックル」へと名前が変わりました。外見や性能面は変わっておらず、また存在そのものが抹消されたわけでもありませんが、「ホビット」という名称が権利問題に触れたため、新たな名前を授かる運びとなりました。

 上記はモンスターの一例ですが、ストーリーに関わるキャラクターの名前が後年になって変えられた例も見受けられます。『ドラクエVI』にて、サンマリーノの町で働くメイドの女性「サンディ」は、ニンテンドーDSのリメイク版で名前が「メラニィ」になりました。変更の理由は、2009年発売のニンテンドーDS用ソフト『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』に登場するギャル風の妖精「サンディ」と名前がかぶってしまったから。ストーリーにおける役割の違いやソフトの開発事情があるとはいえ、先出のサンディ(メイド)が後から別名になったのは少々不憫と言えるかもしれません。

(龍田優貴)

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