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もっと自分を大事に!「無茶しすぎ」な戦士キャラ 「メンタルもズタボロ」

マグミクス / 2023年2月15日 17時10分

もっと自分を大事に!「無茶しすぎ」な戦士キャラ 「メンタルもズタボロ」

■痛みを感じない鎧や薬物の過剰摂取……

『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のヒュンケルや『ONE PIECE』のルフィ、ゾロなど、バトルマンガの仲間のために自己犠牲をいとわない戦士は、凛々しくて魅力的です。しかし、ボロボロになっても戦いを続ける様子を見ていると、マンガの世界とはいえ心配にもなってきます。今回は、そんな無茶をする戦士のなかでも、見た目に影響がはっきりと出てしまっているインパクトが強いキャラを紹介します。

●ガッツ『ベルセルク』

『ベルセルク』の主人公・ガッツは、左腕の義手に大砲を仕込んでおり、代名詞である大剣と組み合わせた「大砲回転斬り」は必殺技のような扱いです。そんな彼が左腕を失った経緯は、かなり無茶なものでした。

 傭兵だったガッツのかつての仲間・グリフィスは、「自分の国を持つ」という夢を叶えるために奔走した挙句、最終的にはガッツやガッツの恋人のキャスカ、自らが率いていた「鷹の団」の仲間たちを生け贄に捧げ、「降魔の儀(蝕)」を起こして「ゴッド・ハンドのフェムト」へと転生します。仲間たちは次々と魔物に殺され、魔物に左腕を噛みつかれて動けないガッツは、目の前でグリフィスに凌辱されているキャスカを取り戻すため、自ら左腕を剣で切り裂き、引きちぎったのです。

 そんな壮絶な経緯で義手になったガッツは、その後も過酷な戦いに身を投じ、さらに霊樹の館の魔女から入手した呪物「狂戦士の甲冑」と出会います。それは、彼をさらに危険な状態に追い込むものでした。鎧は力を発揮すると、獣のような見た目に変化し、装備者の理性を消して痛覚を麻痺させることで、超人的な戦闘力を発揮させます。そして、骨折すると鎧の内側から棘が突き出て肉ごと骨を固定するなど、着用者の身体のことは全く顧みません。

 それでも、使徒や魔物との戦いでたびたび鎧を使わなければなくなるガッツは、何度も正気を失って、長期療養が必要になるほどの重傷を負い、前髪の一部が白髪になり、色覚や味覚にも異常が出ています。旅に同行する魔女・シールケのおかげでまだ何とかなっていますが、自らの身体を痛めつけて強くなっていくガッツの戦い方には、読んでいて心を痛める人が多いようです。

 また、眠っても「蝕」のトラウマから悪夢を見てしまい、自らの復讐心とも戦い続けるなど、メンタルにも大きな傷を負っています。過酷な設定を背負うことの多いマンガ主人公のなかでも、ガッツの人生はトップクラスにハードです。

●加藤鳴海『からくりサーカス』

 初登場時から身体もメンタルも変わり果てた主人公といえば、『からくりサーカス』の加藤鳴海も挙げられます。鳴海は遺産相続争いに巻き込まれている少年・才賀勝を助けるため、長年修行した中国拳法を駆使し、命懸けで奮闘しました。そして、誘拐された勝を救出した後に、崩落する建物に巻き込まれた鳴海は、勝をかばうようにして、切断された左腕を残して行方不明となったのです。

 左腕と記憶の一部を失くした鳴海は、からくり人形の腕を移植され、かつて自分も罹っていた奇病「ゾナハ病」を蔓延させている自動人形を壊す使命を負った、「しろがね」のひとりとして戦うようになります。そして戦いのなかで、ゾナハ病に苦しむ罪のない子供たちの現実や、自動人形が誕生するに至った過去の悲劇を知り、さらに目の前で大恩ある拳法の師匠が死に、彼の心は人形たちを破壊することだけに取りつかれていきました。

 その後、サハラ砂漠での自動人形の決戦で、鳴海は己を顧みない無茶な戦い方を繰り返し、両足と右腕も失ってしまいます。そして、最終的に仲間のしろがねたちの自己犠牲によって、鳴海は彼らの人形の手足を移植されて生き延び、四肢すべてが機械になったのです。

 凄絶な体験を経て、心も身体も傷だらけになった鳴海は、その後も己を顧みずに戦い続けますが、成長したもうひとりの主人公・勝のおかげで、最終的には自分の人生を取り戻しました。途中の変貌ぶりがあまりにもすさまじかった分、最後の彼の生き生きとした姿には感動させられてしまいます。

●ジャック・ハンマー『刃牙』シリーズ

 ここまで紹介したキャラは主人公なので、どれだけ無茶をしようとも「結局は死なない」という、メタ的な予想もできます。一方、格闘マンガ『刃牙』シリーズのジャック・ハンマーは、サブキャラながら主人公以上の無茶を繰り返し、強くなるためだけに、いつ死んでもおかしくないような生活を続けてきました。

 第1部『グラップラー刃牙』の「最大トーナメント編」から登場したジャックは、「地上最強の生物」範馬勇次郎の息子で、主人公・刃牙の腹違いの兄です。父を超えることを目標としているジャックは、強くなることに命をかけて、逆に筋肉がしぼんでしまうほどのハードトレーニングを続けていました。そして、マッドサイエンティストのジョン博士と出会ってからは、大量の薬物を使用して急成長し、異常な強さを手に入れたのです。

 ジャックは圧倒的なフィジカルと「噛みつき」の力で最大トーナメントを勝ち進みますが、度重なるドーピングによって、刃牙との決勝戦前には医者の鎬紅葉から試合を止めるように言われるほど、危険な状態になっていました。しかし、彼は刃牙との戦いのなかで薬物の過剰摂取を克服し、「ステロイドを超えた存在」となります。そして、刃牙をギリギリまで追い詰めた後に敗れたジャックは、さらに試合後に勇次郎と戦って瀕死状態となりました。

 そんな、本来なら最大トーナメント終了後に死んでいてもおかしくなかったジャックですが、なんだかんだで5部の『バキ道』まで生存しており、その見た目は大きく変貌しています。投薬量も増え、「骨延長手術」によって240cmを超える体格になり、顔の下半分は野人・ピクルに食い千切られ、本部以蔵に折られたことをきっかけに歯を全てチタン製に変えて、噛みつきの道を極めた「噛道」を生み出し……と、どんどん人間離れした存在になっていきました。

 骨延長もドーピングも、「強くなるための努力」と断じるジャックが、最終的にどんな見た目になるのか楽しみでもあります。ただ、強くなること以外に何も求めておらず、長生きはできないことも受け入れている彼は心配にもなってしまいます。

(SU_BU)

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