1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

還暦世代がアラサーに伝えたい!昭和のレジェンド声優 「Z世代が選ぶ50人」以外にも続々

マグミクス / 2023年2月18日 9時10分

写真

■さまざまな「二枚目」を演じてきたレジェンド声優たち

 2023年1月4日にテレビ朝日で放送された『Z世代声優が選ぶ!昭和アニメのスゴい声優50人はこれだ!』で、50人の伝説的声優が紹介されました。確かに昭和を代表する名声優が次々と発表されましたが、放送終了後に一部の人からは不満の声があがります。それは主に、年配の方が中心でした。

 もともと番組の趣旨はいわゆる「Z世代」という若い層からの選出ですから、筆者のように年配の世代にとっては、一部不満が残るという結果は当然かもしれません。しかし筆者は逆に、これからの時代を背負う年齢層が知らないならば、それは損失ではないか? と思いました。

 そこで、番組で紹介されなかった昭和の名声優たちを何人かご紹介しようと思います。もっとも、筆者が最初に選出した段階で百人を超える勢いでしたので、そこから選出することでご紹介しきれない人もいることをご容赦ください(人数をしぼるのって、難しいです)。

 まずは男性陣から。「なぜ出ないの?」という落胆の声が多くの人からあがったのが、塩沢兼人さんでした。塩沢さんといえば耽美な二枚目役に定評のある方で、『戦国魔神ゴーショーグン』のレオナルド・メディチ・ブンドル、『聖闘士星矢』の牡羊座アリエスのムウ、『アンジェリーク』の闇の守護聖クラヴィスなどを演じた方です。

 もちろん情熱的な二枚目キャラも多く、『宇宙戦士バルディオス』のマリン・レイガン、『銀河旋風ブライガー』のブラスター・キッド、『北斗の拳』のレイなども演じていました。もちろん二枚目だけでなくコミカルなキャラである『ハイスクール!奇面組』の物星大、『クレヨンしんちゃん』のぶりぶりざえもんといったものもはまり役にしています。

 二枚目声優といえば、井上真樹夫さんも忘れてはいけません。『巨人の星』の花形満、『宇宙海賊キャプテンハーロック』のハーロック、『ルパン三世』の石川五ェ門(2代目)など、アニメファンにはなじみの深い名キャラたちを演じています。第一次アニメブームが始まった時、はじめて声優が表舞台に出てくるようになった際に、富山敬さん、神谷明さんと共に「声優御三家」と呼ぶ人もいたほどの人気者でした。

 この他にも二枚目声優と言って思い出すのは、主人公役が多かった森功至さんでしょうか。デビュー作が初主演作でもあった『マッハGoGoGo』の三船剛を筆頭に、『サイボーグ009(第1作)』の009/島村ジョー、『科学忍者隊ガッチャマン』の大鷲の健、『闘将!!拉麺男』(麺は、正しくは旧字体)のラーメンマンなどを演じていました。

 逆に好敵手役が多かったと言えば、市川治さんです。『勇者ライディーン』のプリンス・シャーキンをはじめ、『超電磁ロボ コン・バトラーV』の大将軍ガルーダ、『超電磁マシーン ボルテスV』のプリンス・ハイネル、『闘将ダイモス』のリヒテル提督という「美形四天王」と呼ばれるキャラを演じたことで大変な人気がありました。

 二枚目ではなく、いぶし銀的な魅力のある人も声優には多くいます。そのなかでも柴田秀勝さんは『タイガーマスク』のミスターX、『マジンガーZ』のあしゅら男爵、『鋼の錬金術師』のキング・ブラッドレイといった魅力的な悪役を多く演じていました。

 この他にも田中亮一さん、石丸博也さん、曽我部和恭さん、田中秀幸さん、堀秀行さんといった面々をご紹介せねばと思うのですが、文字数の都合で男性声優はここまででご容赦ください。

■多彩な才能を各方面で発揮した女性声優たち

麻上洋子さんはアニメ『宇宙戦艦ヤマト』の森雪の声を担当した。画像は「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」DVD(バンダイビジュアル)

 女性声優について、番組で紹介されなかったことに筆者がおどろいたのが、白石冬美さんです。白黒時代からTVアニメでは知られた存在で、大人の女性から男の子まであらゆるタイプのキャラを演じ、そのどれもが印象的で記憶に残るものでした。

 有名な作品を挙げれば『巨人の星』の星明子、『機動戦士ガンダム』のミライ・ヤシマ、『パタリロ!/ぼくパタリロ!』のパタリロ・ド・マリネール8世でしょうか。ラジオ番組『パックインミュージック』のパーソナリティを野沢那智さんと長年続けており、ラジオで活躍した声優の元祖とも言われる方です。

 アニメファンにとってラジオ番組は昭和の頃から注目されていた分野で、世代の方が誰もが知っている番組に『アニメトピア』がありました。その初代パーソナリティが麻上洋子さんと吉田理保子さんです。

 その麻上さんのはまり役と言えば『宇宙戦艦ヤマト』の森雪でしょう。時代の流れに乗って演じる役のパターンも増え、昭和の末期には『シティーハンター』の野上冴子が人気を博しました。他にも『J9シリーズ』の紅一点役も務めています。振り返ると『J9シリーズ』メインキャストの4人は、いずれも番組では紹介されていませんでした。現在は一龍斎春水の名前で講談師としても活躍しています。

 一方の吉田さんはセクシーボイスが印象的でした。代表作として『魔女っ子メグちゃん』の神崎メグ、『UFOロボ グレンダイザー』のグレース・マリア・フリード、『まいっちんぐマチコ先生』の麻衣マチコは筆者的に外せません。ロボットアニメのヒロイン役が多い印象があります。

 この『アニメトピア』二代目パーソナリティでヒロイン役が多かったのが島津冴子さん。『うる星やつら』の三宅しのぶ、『戦闘メカ ザブングル」のラグ・ウラロ、『ダーティペア』のユリなど、元気のいい声が特徴的でした。

 アニメ雑誌ブーム以降に「アイドル声優」という言葉が使われるようになります。前述の方々もそう呼ばれることが多かったのですが、そのなかでも筆者にとっては潘恵子さんが印象的でした。

 潘さんと言えば、『機動戦士ガンダム』のララァ・スン、『新竹取物語 1000年女王』の雪野弥生、『聖闘士星矢』の城戸沙織、『美少女戦士セーラームーン』のルナといった、パターンにハマらないさまざまな役を演じています。しかも、そのどれもがはまり役でした。

 本業は歌手ながらも、堀江美都子さんも昭和の声優として伝えたいほどの才能の持ち主です。『魔法少女ララベル』のララベル、『愛少女ポリアンナ物語』のポリアンナ、『ひみつのアッコちゃん(第2シリーズ)』の加賀美あつ子といった主演作をいくつも持っていました。

 さらに『Dr.スランプ アラレちゃん』のオボッチャマン、『宇宙船サジタリウス』のシビップ、『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』のセーラーギャラクシアといったクセのある役どころも演じています。歌手と声優の二足のわらじをはいた元祖女性声優かもしれません。

 他にも昭和を代表するレジェンド級声優は多くいます。しかしながら文字数の都合によりここまでとさせてください。もし、本記事を見てもまだ不満を感じられた方は、ぜひとも、忘れてはいけない声優について、若い世代に語り伝えていただければと思います。

 最後に、放送された「Z世代声優が選ぶ!昭和アニメのスゴい声優50人はこれだ!」で紹介された50人の声優を挙げておきます。

※いずれも敬称略

(1人目~10人目)
古谷徹、島本須美、池田昌子、杉山佳寿子、緒方賢一、青野武、増山江威子、藤田淑子、八奈見乗児、小原乃梨子

(11人目~20人目)
池田秀一、銀河万丈、鈴置洋孝、大山のぶ代、肝付兼太、山田栄子、田島令子、井上和彦、小山茉美、古川登志夫

(21人目~30人目)
平野文、永井一郎、野沢那智、速水奨、太田貴子、若本規夫、内海賢二、三ツ矢雄二、日髙のり子、千葉繁

(31人目~40人目)
大塚芳忠、飛田展男、榊原良子、野沢雅子、田中真弓、堀川りょう、堀内賢雄、山田康雄、小林清志、大塚周夫

(41人目~50人目)
富山敬、神谷明、玄田哲章、高山みなみ、佐久間レイ、鶴ひろみ、林原めぐみ、中尾隆聖、山寺宏一、戸田恵子

(加々美利治)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください