男子からの嫌味に傷ついたイケメンな少女 救ってくれた少年との成長後は？「感情がバグる！」【作者インタビュー】

■かっこいいのにかわいい、イケメン女子！

　少年のような風貌の女の子である一楓（いぶき）の大活躍が、負けていたドッジボールの試合を逆転勝利に導きました。しかし一楓は、その活躍を妬んだ男子から「あれで女かよ」「男じゃん」と嫌味を言われてしまいます。一楓が反論せずにいると、相手チームの智明（ともあき）が「かっこいいじゃん」と言ってくれて……。

　直正也さん（@zikimasaya）による創作マンガ『カッコイイ女の子よりカッコよくなろうとするお話』第1話がTwitter上で公開されました。いいね数は10.1万を超えており、読者からは「存在が罪……」「新しい扉を開きそう」「イケメンは、イケ（てる）メン（タル）ってことか！」などの声があがっています。

　作者の直正也さんにお話を聞きました。

ーー『カッコイイ女の子よりカッコよくなろうとするお話』のお話が生まれたきっかけは何ですか？

　ふと思いついたのであまりこれと言ったものはないんですが、「男の子に見えるけど実は女の子」っていうのが好きで描きました。

ーー智明と一緒に、読者も一楓のかっこよさにハマった作品です。この作品を描くうえで特に意識した点はありますか？

　もともとかっこいい女の子であることは確かなんですが、人の言葉に傷ついたり、自信が持てなかったりするという、誰にでもある経験が彼女のなかにもあります。それでも自分の好きなものを貫くっていうのが、私はかっこいいと思って描きました。顔だけがかっこいいのではなく生き方がかっこいい、そういう作品になればと思いました。

2023年1月27日発売『普通の恋愛』第5巻（著：直正也／ナンバーナイン）

ーー「最高かよ」「尊すぎて心臓痛い」など、歓喜の声をあげる読者が多いです。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「智（とも）もかっこいいよ」って言ってくれたのがうれしかったですね。

ーー2023年1月27日に、単行本『普通の恋愛』第5巻が発売されました。収録されているエピソードの内容や、単行本の見どころなどをご紹介いただけますか？

　ふみさんがゲイであることを知らないお母さんが、突然家にやってくるお話です。同性である、交際中の東との関係をどう説明するのか、ふたりであたふたしながら頑張っています。この最終巻5巻で『普通の恋愛』はいったん終わりになりますが、また時がきたらふたりの物語を描けたらいいな、と思っております。

ーー直正也さんの作品は、2023年2月に単行本『普通の恋愛』の朗読劇が行われるなど、活動の幅を広げています。創作活動についての、今後の目標はありますか？

　いままで通りTwitter、pixivなどで個人活動しつつ、商業にも挑戦できればいいなと思っております。

（マグミクス編集部）