冬アニメ視聴者が驚愕！ 意外な役で出演の豪華声優 「1話だけでも超重要」

■人気声優の衝撃的な贅沢キャスティング！

　話題作多数の2023年冬アニメのなかには、人気声優がほんの少ししか登場しない役や、意外な脇役で出演し、「このキャラに！？」「贅沢すぎる！」と、話題になっている作品もあります。なかでも、話題になった例を3作品ご紹介します。

●『ジョジョの奇妙な冒険　ストーンオーシャン』でペルラ・プッチを演じたのは？

　人気作『ジョジョの奇妙な冒険』は、現在Netflixでも配信されている第6部のアニメが、クライマックスに向けて盛り上がりを見せています。そして、31話では、ラスボス・プッチ神父の妹、ペルラ・プッチのキャストが話題になりました。

　ぺルラは過去編となる31話のみ登場するキャラクターで、出番自体はかなり少ないのですが、プッチ神父が現在進めているある計画のきっかけとなった悲劇の中心人物です。そんなペルラを演じたのは『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のメインキャラ、ミオリネ・レンブラン役の記憶も新しい、人気声優・Lynnさんでした。

『約束のネバーランド』のギルダや、『君の膵臓をたべたい』の山内桜良など、クールな美女キャラから正統派ヒロインまで演じられる、幅広い表現力を持つ声優さんで、23年冬アニメでは『異世界のんびり農家』でメインキャラのリア役も演じています。1話だけの出演ですが、プッチ神父、そして彼の双子の兄弟だったウェザーリポートにとっての大事な女性で、愛らしさと強い心を持つペルラには、まさにぴったりのハマり役でした。放送後は、「ED見てぺルラの役でびっくり」「またLynnさんの演じるキャラが悲惨な目に遭ってる…」と話題になっています。

●『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』主人公の兄・剛史の声は毎週話題に？

『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』は「小説家になろう」の人気ライトノベルをアニメ化した作品で、事故で家族を失い天涯孤独となった主人公の山野ミツハが、異世界と現代日本を行き来する能力を使って、金貨を稼ごうとするお話です。

　そんな同作に登場するミツハの兄・剛史はすでに故人で、登場するのはミツハの脳内だけ。しかし、豊富なオタク知識と前向きな考え方で、ミツハを導いてくれます。そんな剛史の声を当てているのが、福山潤さんです。

「コードギアス」シリーズのルルーシュ・ランペルージや、『暗殺教室』の殺せんせーなど有名な主要キャラを多数演じてきた福山さんは、冬アニメの『吸血鬼すぐ死ぬ2』でも主人公・ドラルク役を演じています。アニメファンならまず聞き覚えのある声のため、「まさかの福山潤（笑）」「困った時に助言してくれるけど、アホっぽくていい味出してる」「故人とは思えない存在感」と、第1話の放送中から話題になりました。

　原作だとさらにチョイ役の剛史でしたが、アニメはミツハが思考する際に対話する役のため、出番が増えています。「福山版兄」の出番を毎週楽しみにしている人が多いようです。

●『とんでもスキルで異世界放浪メシ』の解体屋役にみんなびっくり？

　こちらも「小説家になろう」の作品がアニメ化された『とんでもスキルで異世界放浪メシ』では、3話に少しだけ登場した冒険者ギルドの「解体屋」役が話題となりました。なんと演じているのは、声優歴30年以上の大ベテラン・大塚明夫さん。人気ゲーム「メタルギアソリッド」シリーズのスネーク役や、『ブラック・ジャック』のブラック・ジャック役などさまざまな役で人気で、近年では父・大塚周夫さんが演じていた『忍たま乱太郎』の山田先生や、小林清志さんが50年以上演じていた『ルパン三世』の次元大介の声も大塚さんが引き継いでいます。

　TV番組のナレーションで、その独特の低くて渋い声を聴くことも多い大塚さんが今回演じた解体屋は、3話にしか出てこない正真正銘のチョイキャラで、随分と贅沢な起用です。放送後は「声聴いてまさかと思ったけど、びっくり」「無駄にいい声で安心感生まれた」「あの声で『美味いぞ』と言われると、『メタルギアソリッド3 スネークイーター』のスネークを思い出します」と話題になりました。

『とんでもスキルで異世界放浪メシ』では、第1話にだけ出てきた「王様」役が玄田哲章さんだったことも、話題になりました。これからまだまだ、豪華なチョイ役出演があるかもしれません。

（綿貫）