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「本当は怖い」『ドラえもん』のひみつ道具 ある意味「死」よりも恐ろしい?

マグミクス / 2023年2月22日 15時10分

「本当は怖い」『ドラえもん』のひみつ道具 ある意味「死」よりも恐ろしい?

■「悪魔のパスポート」「バイバイン」……コワイひみつ道具がめじろ押し!

『ドラえもん』の魅力といえば、四次元ポケットから出てくる夢いっぱいのひみつ道具。友達と「どのひみつ道具が欲しい?」なんて会話をしたことがある人も多いでしょう。

 しかし、夢いっぱいだけではないのが『ドラえもん』の面白いところ。実はコワイひみつ道具もたくさんあります。「どのひみつ道具が一番コワイ?」なんて会話をしたことがある人も少なくないのでは。

 コワイひみつ道具として話題に上がるのは、どんな悪事も許される「悪魔のパスポート」、スイッチひとつで嫌いな相手の存在を消せる「どくさいスイッチ」、一日で地球がくりまんじゅうの底に埋まる「バイバイン」、こんなものを持っているドラえもんを早く取り締まってほしい「地球はかいばくだん」(アニメでは「銀河はかいばくだん」)あたりが定番でしょうか。

 今回は『ドラえもん』を読み返してみて、子供の頃は見落としていたけど、今読むとめちゃくちゃ「コワイ道具」を挙げてみます。

●弱い人は10回目で死んでしまう「百苦タイマー」

 スイッチを押すと100分間で100の苦しみにあう「百苦タイマー」。一度動いたら絶対に誰にも止められず、地球の果てまで逃げてもダメ。おまけに、後になるほどひどい苦しみが待っています。

 ドラえもんとセワシは「弱い人は、十回目ぐらいで死んじゃうこともあるんだよね」と恐ろしいことを言っていましたが、スイッチを押したのび太は4回目(つまりスイッチを押してから4分後)で鉄骨の下敷きになり、6回目で車にはねられていました。ここで死んでもおかしくありません。IKEAで売ってそうなぐらいプレーンなデザインなのもタチが悪いです。

●痛みを感じないのにダメージは残る「ヘソリンガス」

 ガスを注入するだけで肉体的・精神的な苦痛が一切消える「ヘソリンガス」。のび太は車にはねられてもニコニコ、スネ夫はジャイアンに気絶するほど殴られてもニコニコ。しかし、ダメージがなくなるわけではなく、効き目が切れると痛みが全身に戻ってきます。

「ヘソリンガス」が恐ろしいのは、罪悪感や羞恥心などのネガティブな感情も完全に消してしまうところ。子供たちは「ひかり号にはねられても、いたくないよな」「東京タワーからとびおりても、平気だよ」などと口にしますが、彼らはニコニコしながら即死するでしょう。まるでSF小説『虐殺器官』の痛覚マスキングや戦闘感情適応調整のような恐ろしい道具です。

■恐るべき洗脳マシン! 人をとことん堕落させる「いたわりロボット」

「いたわりロボット」は『ドラえもん プラス』5巻に収録されている(小学館)

 落ち込んでいる相手を元気づけてくれる女性型ロボットです。たとえどんな過ちを犯しても、どんな非があっても、あらゆる美辞麗句とレトリックと詭弁を駆使して甘やかしてくれるので、人をとことん堕落させます。

「いたわりロボット」に頼ったまま大人になったらどうなるか。ドラえもんがタイムテレビで見せた未来ののび太はホームレスになっていました。しかし、「いたわりロボット」は容赦しません。「こうなっちゃえば、火事やどろぼうの心ぱいもいらないし、自由に気ままに生きていけるわけよ」と笑顔で語りかけ、のび太は「ぼかあしあわせだなあ」と物乞いに精を出す始末。もはや恐るべき洗脳マシンと言ってもいいでしょう。

●何が現実かわからなくなる「うつつまくら」

 夢オチが繰り返されるエピソードのため、実在したかどうかはっきりしない道具ですが、テレビ朝日のWEBコンテンツ「ひみつ道具カタログ」で紹介されていたり、他のエピソードでも写っていたりするなど、実在するのではないかと考察されています。

「うつつまくら」が実在すると考えると、夢と現実が入れ替わってしまうなんて恐ろしい道具と言わざるを得ません。のび太が生きているのは、現実の世界か夢の世界かわからなくなってしまっているのですから。「いったい、どれが夢なんだ」というのび太のオチの言葉にもゾッとさせられます。

●相手を社会的に抹殺できる「時限バカ弾」

 タイマーをセットして相手に貼り付け、破裂するとバカなことをしてしまう道具です。ママは四つん這いで「オッペケペッポーペッポッポー」と奇声をはりあげ、ジャイアンも「ギッチョンチョンノパーイパイ」と踊りはじめます。

 嫉妬に狂ったのび太は出来杉に「時限バカ弾」をセットしますが、失敗して自分がバカになってしまいました。舌を突き出し、鼻水を垂らし、あまつさえ屁までこきながら「ナンジャラモンジャラホニャラカピー」と叫ぶのび太。のび太を見つめるしずかの悲しげな表情が胸に迫ります。使い方次第で容易に相手を社会的に抹殺できる恐ろしい道具です。

 夢いっぱいの道具もあれば、コワイ道具もある。それが『ドラえもん』の面白いところ。これからも世界に夢と感動を届けてほしいものです。

(大山くまお)

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