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『スラダン』三井の事件は今だとアウト? 「退学でも軽い」「時代の問題?」

マグミクス / 2023年2月23日 15時10分

『スラダン』三井の事件は今だとアウト? 「退学でも軽い」「時代の問題?」

■天才・三井寿が起こした暴力事件とは

 2022年12月に公開された映画の特大ヒットで改めて注目を集めている『SLAM DUNK』ですが、原作の連載や初アニメ化は1990年代と、かなり昔のことです。ネット上では人気キャラの三井寿が起こした暴力事件について、今さらながら「令和の時代だったら普通に逮捕案件では?」と話題になっていました。

 問題視されているのは、不良だった三井が仲間を連れてバスケ部を襲撃した事件です。宮城リョータと桜木花道への報復で体育館にやってきた当時の三井は、ロン毛で見た目から凶悪さが漂う典型的な不良でした。三井はもちろん、不良仲間の鉄男らが大暴れして、桜木花道と流川楓に至っては頭から流血するほどの大事件になっています。しかし、桜木や水戸洋平ら桜木軍団の活躍によって不良たちが返り討ちにされた後、3年生・木暮公延が実は三井が元バスケ部であることを明かしました。

 三井は中学時代の大会で、チームを優勝に導きMVPを取るほど実力のある選手だったのです。そして、試合中に安西先生と出会い感銘を受けた三井は、強豪校の誘いを蹴ってまで安西先生についていくため湘北高校に進学します。ですが、入部後に怪我を負ってしまい、なかなかプレーができないなかで同級生の赤木剛憲が上達していく姿に耐えられず、バスケから遠ざかってしまったという過去があったのです。

 そんな過去が語られた後、体育館に恩師・安西先生が現れると、三井は「安西先生……!!」「バスケがしたいです……」と、『SLAM DUNK』を知らない人でも一度は聞いたことがあるであろう名言を口にしながら、泣き崩れました。

 事件が起きて早々に、木暮の指示で体育館の扉やカーテンが閉められたこともあり、体育館内で具体的に何が起きたのかは湘北の教師たちには分からず、さらに水戸たちや堀田徳男が「三井がバスケ部に戻るというから、頭にきて三井もバスケ部員たちも殴った」と嘘をついてかばったこともあり、この件はあまり大事にはなっていません。三井は意地もプライドも捨て、髪を切ってバスケ部に戻り、水戸たちは3日間の謹慎処分で済みました。

 作者の井上雄彦先生は、伊藤比呂美さんとの対談本「漫画がはじまる」にて、「三井はバスケをやる予定ではなかった」「ただの不良として出した」と語っています。しかし、ケンカのシーンが長引くうちに三井のことが好きになり、天才選手としての過去を描いてバスケ部に戻すことにしたそうです。こういった経緯もあるため、「復帰予定がなかったんだから、最初の凶悪な描写はしょうがない」「後付けとは思えないくらいの名キャラクター」という意見もあります。

 とはいえ、三井は襲撃当初「廃部」という言葉までちらつかせ、暴力沙汰でバスケ部を潰そうとしていました。三井がかなりの大事件を起こした後、バスケ部に復帰したことに関して、「その後、三井が大活躍したから忘れてたけど、当時は『何で戻れるの?』って思ったかも」「三井に殴られたヤス(安田)や木暮君たちの優しさがすごい」「体育館のなかが見えないとはいえ、周りの教師たちも大体は何が起きたかわかってただろ」「庇った水戸たちの処分が軽くないか」「少なくとも、モップの金具の方で殴るように言った鉄男は逮捕されないとおかしい」という声も。

 一方で、「原作の連載当時は、不良が暴れるくらい普通だった」「もうこれは『そういう時代』としか言いようがない」「それ言いだしたら、桜木も過去の暴力沙汰が原因で入部すらできない可能性もある」など、「時代の問題」とあっさり片付ける人もいました。さらに「普通の公立中学の先生が、生徒殴って鼻血出させる時代だったし」「俺の友達なんか練習試合でムカついた奴を試合後ボコってた」と、当時の物騒な実体験まで飛び出しています。

 一連の事件は令和のコンプライアンスではまずいシーンともとれますが、井上先生の方向転換によって、結果的に三井は人気キャラとなり数々の名言、名シーンを生み出しました。映画のヒットによって、「もう一度『SLAM DUNK』を最初からアニメ化してほしい」という声も出てきましたが、もしそうなった場合、三井の襲撃事件はどのように描かれるのでしょうか。

(マグミクス編集部)

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