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オタク向け終活サービス「生前見積」の真の意味とは

マグミクス / 2019年4月12日 7時10分

オタク向け終活サービス「生前見積」の真の意味とは

■10年後には『ガンダム』や『ビックリマン』も続々?

 アニメ・マンガのグッズ買取・販売を行う「まんだらけ」のサービス「生前見積り」が、話題を呼んでいます。

 サービスの内容は名前の通り、コレクションの持ち主が元気なうちに、コレクションの値段を査定し、見積書を発行するものです。

 まんだらけは、サービスを始めた理由にまんだらけを利用されている利用者の年齢層が高くなってきたことを指摘し、「コレクションの整理や行く末について相談を受けることが多くなってきた」としています。

「生前見積」公式サイトによると、対象となるのはマンガ・アニメ関連グッズ・玩具(ブリキやソフトビニール人形・超合金・プラモデル)・キャラクターグッズ・鉄道関連グッズ・ミニカー・原画や漫画原稿・イラスト色紙など。ブリキや超合金といった玩具は、プレミアが付きやすく、合計金額1500万円にのぼる査定が出たケースもあったそうです。

 同サービスの主な利用者層は50〜60代(1960年代〜1970年代生まれ)の男性が多く、当時放送されていたアニメやマンガは、高額買取になりやすいといいます。

 グッズの例をあげれば、『鉄人28号』(1963年/フジテレビ系列)に登場する、鉄人28号を商品化した「ゼンマイブリキ鉄人28号No.3」(玩具メーカー野村トーイより発売)は、まんだらけで35万円もの高額で販売されています。

 他にも、特撮テレビドラマ『ウルトラQ』(1966年/TBS系列)に登場した、怪獣ガラモンのソフトビニール人形(株式会社マルサン商店より発売)は60万円もの高額で売られているのです。 

 この「生前見積」は、高齢化社会が加速する日本で需要が増していくと予想されていますが、その理由は単純に”高齢者の母数が増えていくから”のみではありません。

■作品愛を後世につなぐ"橋渡し"に

 今から10年後を考えた時、サービス利用者の年代が子供の頃に影響を受けていたアニメタイトルは、より幅広い世代に馴染みの深いものが少なくありません。
 
 例えば、『機動戦士ガンダム』(1979年)は、現在も続々と新作が制作されるほどの国民的ロボットアニメです。「ガンプラ」や、映画のポスターなど、その人気と比例してグッズも種類豊富に販売されています。

 週刊少年ジャンプの『キン肉マン』(ゆでたまご/集英社)では、「キン肉マン消しゴム(通称キン消し)」が有名なグッズです。『ビックリマン』(ロッテ)は、シールが付属した食玩として大ブームを起こし、コレクションアイテムとしても有名です。なかには、査定金額数十万円にのぼるシールもあるとされています。

 同サービスについて、SNSでは「時代にあっており、需要が増えてくる」といった声がみられますが、「生前見積」が掲げるコンセプトは、「後世のコレクターへの引き継ぎやご家族への財産としてのお役立てなど、生前のご希望に沿ってコレクションを引き継ぐお手伝い」としています。

 長年アニメやマンガとともに育ってきたのファンにとって、グッズは何にも代え難い宝物。「生前見積」サービスは、単にグッズの価値を数値化するだけでなく、作品への愛情を後世に伝える”橋渡しの役目”を果たすことで、その真価を発揮するものといえるでしょう。

(マグミクス編集部)

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