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『鬼滅の刃』「長男」炭治郎が頼ってしまう甘露寺蜜璃の「お姉さんらしさ」

マグミクス / 2023年3月4日 19時10分

『鬼滅の刃』「長男」炭治郎が頼ってしまう甘露寺蜜璃の「お姉さんらしさ」

■恋柱・甘露寺蜜璃は天然の「お姉さん」キャラ!

 2023年2月3日から公開された映画『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』は、TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』の第10話と第11話、そして2023年4月から放送されるTVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の第1話で構成されています。そのなかで、恋柱・甘露寺蜜璃の明るさはとても貴重で、心救われるものでした。

 甘露寺蜜璃は、TVアニメ『鬼滅の刃 柱合会議・蝶屋敷編』で初登場し、柱たちにも、魅力を感じてはキュンキュンときめく、素直でポジティブな性格をのぞかせていました。そんな彼女は、今回の「刀鍛冶の里編」では登場シーンから、見る人をキュンキュンときめかせます。

 温泉に向かう道ですれ違う場面の後の蜜璃の炭治郎とのやり取りは、フレンドリーというよりも、まるで「弟」に対するような親しさと近さです。禰豆子に対しても、柱合会議以来の再会であるはずなのに、鬼だからとかまえることもなく、やはり妹のように、かわいがっています。このような蜜璃の「お姉さんらしさ」が発動される場面は、シビアな展開も多い『鬼滅の刃』では、貴重な心温まる一幕と言えるでしょう。

 今回はこの蜜璃の魅力のひとつでもある、「お姉さんらしさ」について考えてみます。

※この先の記事では、上映中の映画『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』及び、「刀鍛冶の里編」のネタバレを含みます。映画未鑑賞、原作マンガ未読の方はお気を付けください。

●禰豆子に対して見せた、優しい「お姉さんらしさ」

 炭治郎と禰豆子の兄妹に親しく接してくれた柱といえば、甘露寺蜜璃以外には蟲柱・胡蝶しのぶがいます。しのぶは柱合会議の後、迅速に炭治郎と禰豆子を蝶屋敷に引き取ると宣言して、彼らを保護。これにはケガの治療や鬼(禰豆子)の研究と同時に、お館様・産屋敷耀哉の許可は出たものの、竈門兄妹に良い感情を抱かない一部の柱たちへの、けん制の意味もあったでしょう。

 ただ、しのぶは自分の姉・カナエのようにありたいという思いから竈門兄妹をかばったのであって、炭治郎や禰豆子に対して「お姉さん」のような気持ちであったわけではないように思います。

 一方、蜜璃の「お姉さんらしさ」は、自身の家族構成や育った環境によって、ごく自然に培われたものと考えられます。鬼化している禰豆子を、人間の子供にするのと同じように、くすぐって遊んだり、抱きしめたり、あやしたりする仕草はごくごく自然です。気負った様子もなく、炭治郎としゃべりながら禰豆子と遊んでいます。蜜璃は、そんなふうに片手間に小さい子と遊べるほど、存在や扱いに慣れていて、優しい「お姉さん」であることに慣れているのです。

 その他にも、しゃがみこんで小さくなった禰豆子の目の高さに合わせて頭をなでてあげるなど、細かいところにも、優しい「お姉さん」らしい描写が見られます。

■「長男」炭治郎も頼りたくなる、蜜璃の「お姉さんらしさ」とは!?

恋柱・甘露寺蜜璃の「お姉さん」らしさも見られる『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』本ポスター (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

●蜜璃の思いやりと温かい言葉に感じる「お姉さんらしさ」

 世話好きで義理堅く、頼りになる「長男」炭治郎は、時には「長男だから」と自分を鼓舞しながら鬼と死闘を繰り広げてきました。そんな命がけの炭治郎の「長男気質」に、たびたび視聴者は驚かされています。そんな「The長男」の炭治郎がなぜ、恋柱・甘露寺蜜璃を素直に頼り、従ったのでしょう?

 朗らかで優しかったり、周りの人のために頑張ったり、自分で自分を鼓舞したりする点は、蜜璃と炭治郎は似ています。そんな「長女」と「長男」ならではの、「シンパシー」もあったのかもしれません。裏表がないところも似ています。

 そして、禰豆子に対して優しく接してくれる蜜璃に、炭治郎は安心感や信頼感を抱いたのでしょう。家族が生きていた時はもちろん、鬼殺隊に入ってからも「長男」として頑張ってきた炭治郎ですが、「甘露寺蜜璃は竈門兄妹を応援してるよ~」「休んでていいよ」「頑張ったね。えらいぞ!」など、蜜璃の「お姉さんらしい」温かい言葉も心にしみたはずです。

「無限列車編」でその戦いを間近に見た炎柱・煉獄杏寿郎も、「遊郭編」で共闘した音柱・宇髄天元も、数々の名言を残していますが、甘露寺蜜璃が炭治郎にかける言葉はもっと身近で、まるで本当の姉のように寄り添ってくれるようなものです。だからこそ、ここまで一生懸命、必死でがんばってきた炭治郎の緊張をほぐし、素直に蜜璃に頼るところがあったのかもしれません。

 ただし、それは蜜璃の柱としての戦闘能力の高さを炭治郎が信じていたから、という面もあるでしょう。彼女の技を見た炭治郎は、「もんげー」「カッコいい!!」と驚がくします。そして、炭治郎は彼女を「希望の光」と言い、蜜璃はそれに応えて、「任せといて みんな私が守るからね」と奮起。そんなところも、蜜璃は強くて頼れる「お姉さん」なのです。

 蜜璃は炭治郎と同期の不死川玄弥にも、「お姉さんらしい」愛情を注ぎます。彼女は玄弥に無視されたにもかかわらず、彼の兄である風柱・不死川実弥との兄弟仲や、食事を摂らないことを心配するのです。それは「長男」炭治郎も同じで、玄弥にいきなりひどい言葉を浴びせられたにもかかわらず、夕食の場に現れない玄弥を心配して、「差し入れしよう」ということでふたりは同意します。

 見た目がたくましくても、荒れた性格でも、玄弥は「弟」です。「弟」の匂いを感じ取った「姉・蜜璃」と「長男・炭治郎」の使命感に火が付いたのかもしれません。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(山田晃子)

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