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「老眼」になってからだと厳しい? 目が元気なうちに読みたい名作マンガ3選

マグミクス / 2023年2月27日 20時10分

「老眼」になってからだと厳しい? 目が元気なうちに読みたい名作マンガ3選

■人形の破片ひとつひとつが描き込まれた傑作

●からくりサーカス

『うしおととら』の藤田和日郎先生が送り出したもうひとつの代表作と言えるのが、『からくりサーカス』です。1997年から2006年にかけて『週刊少年サンデー』で連載され、連載終了から10年以上経過した2018年にアニメ化された傑作として世に知られています。

 亡き父親から180億円の遺産を相続した少年・才賀勝は、親族に命を狙われていたところを、拳法家の青年・加藤鳴海と懸糸傀儡「あるるかん」を操る美女「しろがね(エレオノール)」に救われます。

 しかし誘拐された勝を救出した際に鳴海は爆発に巻き込まれ、ちぎれた片手を残し行方不明に。残された勝としろがねはサーカス一座「仲町サーカス」に身を置き、日々を過ごすなかで人間的な成長を遂げていきました。

 一方、鳴海はエレオノールと同様に「しろがね」を名乗る男性、ギイに命を救われましたが記憶を失っており、自らの意志で動く「自動人形」を破壊する日を送っていました。そんな中、人類を襲う奇病「ゾナハ病」の秘密を知った鳴海は、自動人形とのさらなる激戦へと身を投じていったのです。

 エレオノールと勝の出生の秘密や人形たちの過去が明かされていくなか、遂に再開を果たした3人でしたが、世界中の人間がゾナハ病に感染してしまいます。鳴海、エレオノール、勝の3人は「しろがね」たちとともに自動人形との最終決戦に臨むのでした。

『からくりサーカス』で展開されるバトルシーンは、細かな破片のひとつひとつまでが描き込まれており、目が元気なうちでなければすべてを読み取るのは難しい作品です。まだ老眼が来ていないのであれば、今のうちに読破することをお勧めします。

『東京大学物語』第1巻(著:江川達也/小学館)は、緻密な書き込みも圧倒的だが、主人公・村上のモノローグもすさまじい文字数で描かれることがたびたびあり、老眼には辛いかもしれない(?)

●東京大学物語

 江川達也先生が1992年から2001年にかけて『ビッグコミックスピリッツ』で連載した『東京大学物語』も、細やかな線が特徴のため老眼が進むと読みづらく感じる作品です。

 主人公・村上直樹は函館向陽高校に通う、頭脳明晰で成績優秀、運動も得意な上に身長180cmのイケメンと、一見すると非の打ちどころがない完璧な青年です。しかし妄想癖が酷い上にプライドが異常に高く、自分に自信があるようで実は無いという、内面にはかなりの問題を抱えていたのです。

 そんな村上がテニス部の試合を見に行った際、ヒロインの水野遥に一目ぼれし、交際がスタートします。遥は明るい性格の美人だったのですが胸の大きさにコンプレックスを持っており、「自分と居たら男が不幸になる」ジンクスまで持っていたのです。

 ともに東京大学を受験した村上と遥でしたが、村上は受験前日に浮気をしており、罪悪感で集中できず、不合格に。しかし遥は合格しており、更なる混乱がふたりを待ち受ける羽目になったのでした。

『東京大学物語』最大の魅力は、村上の破天荒ぶりにあると思えます。邪推をしては疑心暗鬼に陥り、一時の癒しを求めて浮気を繰り返すどうしようもない男ですが、逆に言えば男の弱さをむき出しにしたとも言えるキャラクターで、男という生き物のある意味リアルな姿を見せてくれたキャラクターとして、当時としては稀有な存在だったのではないでしょうか。

●DEATH NOTE
『DEATH NOTE』は大場つぐみ先生が原作、小畑健先生が作画を担当し、週刊少年ジャンプで2003年から2006年にかけて連載されたサイコ・サスペンス作品です。

 警察庁刑事局長を父に持つ夜神月(やがみ ライト)は明晰な頭脳を持ち、将来を嘱望される高校生でした。しかしある日、名前を書かれた人間が死ぬ「デスノート」を拾ったことから、彼の運命は一変します。法と秩序では裁ききれない犯罪者を殺害し、理想の新世界を作り出すために後戻りできない道を歩み始めた月は、いつしか人びとから「キラ」と呼ばれるようになっていきます。

 悪に苦しめられる人々にとっての希望となったキラでしたが、まごうことなき大量殺人者であり、ICPO(インターポール)はキラの正体を暴くため、謎の名探偵L(エル)に調査を依頼。月とLの、互いの命を懸けた頭脳戦が展開されます。

 大場先生のシナリオもさることながら、作画の小畑先生はデビューを果たした17歳のころから絵の上手さを高く評価されている人物です。日本国内でも最高ランクの技量を持つといっても過言ではありませんが、その緻密さゆえに目が弱ると美しさを堪能しきれなくなってしまいます。まだ目が元気な方には、ぜひ読んでみていただきたい作品です。

(早川清一朗)

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