ジャンプ大ヒット作の漫画家、連載開始時の年齢が話題 「若すぎてビックリ」
マグミクス / 2023年2月28日 18時10分
![ジャンプ大ヒット作の漫画家、連載開始時の年齢が話題 「若すぎてビックリ」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_140950_0-small.jpg)
■大ヒット漫画家たちは意外と若かった……
数々の大ヒットマンガを生み出してきた「週刊少年ジャンプ」は、マンガファンであれば誰もが知るヒット漫画家を多く誕生させ、少年のみならず大人の心をもつかんできました。そんな「週刊少年ジャンプ」の漫画家たちについて、ネット上では「改めて調べると、連載時意外とみんな若い!」と話題になっています。今回は、漫画家の先生たちの現在の年齢とともに、デビュー時の年齢も振り返ります。
まずは世代を超えて大人気の『ONE PIECE』を描いている尾田栄一郎先生は、現在48歳で少年誌で週刊連載している漫画家としては、若くはありません。とはいえ、もう連載開始から四半世紀以上が経つ『ONE PIECE』連載開始時の尾田先生は、22歳という若さです。さらに、手塚賞に準入選したデビュー作品『WANTED!』を描いたのは高校生の頃でした。
そんな尾田先生が、子供の頃大好きだったと語る『キン肉マン』の作者・ゆでたまご先生(嶋田隆司さんと中井義則さんの合同ペンネーム)は、1978年に『キン肉マン』で第9回赤塚賞に準入選し、ジャンプ本誌に掲載されて高校生でデビューしています。そしてふたりが高校を卒業した1979年の連載開始からは、『キン肉マン』は誰もが知る大ヒット作品へとなっていきました。
小学校時代から同級生だったコンビが、「高校卒業までに漫画家になる」と互いに夢へと邁進した結果の10代デビューで、彼らが生み出した『キン肉マン』は今でも「週刊プレイボーイ」で連載が続いています。40年以上前から人気の作品、ということだけ知って後追いで読み始めた若い読者が、雑誌やWebサイトのインタビューでゆでたまご先生両氏の現在の顔を見て、「あれ、若くない?」「おじいさんだと思ってたら、まだおじさん」と驚くことも多いようです。
また、尾田先生がアシスタントを務めていた和月伸宏先生は、高校2年生で『ティーチャー・ポン』で手塚賞に準入選しデビューすると、20代前半の内に『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の連載を開始させ、大ヒット作家の仲間入りを果たしました。その他、『NARUTO-ナルト-』の岸本斉史先生、『銀魂』の空知英秋先生がデビューしたのも20代前半の頃です。
さらに、『DEATH NOTE』や『ヒカルの碁』でお馴染みの小畑健先生は、高校2年生で手塚賞佳作入賞を果たしたのちに、連載デビューを飾っています。『BLEACH』の久保帯人先生のデビューも10代で、一例をあげるだけでも若い年齢で夢を叶え長く活躍している漫画家が多いことがわかりました。時代をさかのぼっても、『ろくでなしBLUES』の森田まさのり先生、『SLAM DUNK』の井上雄彦先生、『幽☆遊☆白書』の冨樫義博先生も皆、20代前半で大ヒット作を生み出しています。
反対に『SKET DANCE』をヒットさせ、篠原健太先生のように、30代でデビューした漫画家もいました。篠原先生は大学を卒業したのち、サラリーマンとして働いていた経歴があり、その後、前述の空知先生のアシスタントをっとめて、脱サラ後約2年で『レッサーパンダ・パペットショー』でデビュー(31歳)し、33歳で『SKET DANCE』の連載を始めています。インタビューでは「年齢が年齢なので、もう週刊は難しい」と述べる場面もありましたが、40代後半の現在も『ウィッチウォッチ』を週刊連載中です。
その他、意外な経歴でいうと、「男塾」シリーズで知られる宮下あきら先生は、バンドマンをしていたものの売れる見込みがなく、子供の頃の漫画家の夢を思い出して出版社へ持ち込みを始め、1978年末の「少年マガジン増刊号」で25歳でデビュー。その後、「週刊少年ジャンプ」でいくつか連載を持つも打ち切りとなり、1985年に31歳でついに『魁!!男塾』の連載を開始させ、ブームを作りました。
現在「週刊少年ジャンプ」で長期連載をしている漫画家の先生は30代から40代の方も多く、これからの若手の活躍が期待されています。また、ネット上では「読者の年齢層も高齢化している」との意見もありました。理由として、人気作品が長期連載になっていることや、少子化を挙げる読者が多いようです。「そもそも子供向けの作品がもうない」「今の子供はマンガよりYouTubeでしょ」「立ち読みも昔よりしづらいし、かといって購読するには、今のジャンプの値段(税込:290円)は子供には厳しいのでは」といった意見も見られました。
(マグミクス編集部)
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