原作も要チェックな春アニメ4選 「尊死」する読者続出の胸キュン作品も?
マグミクス / 2023年3月2日 19時10分
![原作も要チェックな春アニメ4選 「尊死」する読者続出の胸キュン作品も?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_141051_0-small.jpg)
■アニメ化で原作マンガもますます注目!
2023年4月より順次放送が開始される、2023年春クールのアニメは人気作の続編や注目のマンガを原作とするアニメなど、いずれも粒揃いです。度々新クール前にアニメファンの間では「覇権を勝ち取る作品はどれか」と話題になりますが、今回は「どれが取っても不思議ではない」「チェック必須作品多数で困る」とうれしい悲鳴も見られます。
今回はそのなかでも、原作マンガが人気の2023年春アニメを紹介します。
●『【推しの子】』 サスペンス×恋愛×リアルなお仕事マンガの異色の作品!
早くも2023年春アニメのなかで期待大といわれているのが、芸能界のシビアな側面をリアルに描いた、先の読めない人気マンガ『【推しの子】』(原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴ)を原作とするアニメです。
物語は田舎の産婦人科医・ゴローのもとに、人気アイドルグループ「B小町」のセンターで、推しの星野アイが現れたところから始まります。アイの妊娠に立ち会うこととなったゴローは、出産予定日にアイのストーカーに襲われて命を落とすも、なんとアイの息子・アクアに生まれ変わりました。タイトルの『推しの子』には、「自分の推しアイドル」と「推しアイドルの子供」というふたつの意味が込められていたのです。
そんなゴローは、かつて勤務していた病院の患者・さりなが転生した双子の妹・ルビーと、アイのもとで親子3人で幸せな日々を過ごしていました。しかし、アイはストーカーに刺されて死亡してしまいます。
ルビーとアクアの父親は誰か、アイやゴローを殺したストーカーは何者か、明らかになっていない謎がさまざまな考察も生んでいる人気作です。原作担当は『かぐや様は告らせたい?天才たちの恋愛頭脳戦?』の赤坂アカ先生、かわいらしいキャラクターを描く作画担当は『クズの本懐』でも知られる横槍メンゴ先生と、豪華タッグであることも話題を呼びました。
かわいいキャラデザと、先の読めないサスペンス展開が魅力の同作は、アイを演じる声優は高橋李衣さん、主題歌を担当するのはYOASOBIと、情報が解禁されるたびに「期待しかない!」とSNSで喜びの声が多数あがっています。4月からの放送に先駆け、3月17日から全国の一部劇場で第1話の先行上映も控えているので、気になる方は大スクリーンで一足先にチェックするのもいいかもしれません。
●『地獄楽』 迫力のバトルシーンは期待大!
こちらも23年春にアニメ化されることで注目を集める人気マンガ『地獄楽』(著:賀来ゆうじ)は、江戸時代末期、抜け忍として囚われ死罪人となった主人公・画眉丸(がびまる)が、打首執行人・山田浅ェ門佐切(やまだあさえもん さぎり)とともに極楽浄土と噂される島へ「不老不死の仙薬」を探しに行く物語です。「持ち帰れば無罪放免となる」仙薬を求めて立ち塞がる画眉丸以外の死罪人や、島を統べる仙人たちとの戦闘シーンは非常に迫力があり、「少年ジャンプ+」での連載終了後も、人気を集めています。
グロテスクな描写もあるものの、ダークな世界観を好むファンからは支持を得ており、アニメだけでなく2023年2月には舞台も上映されていました。個性豊かな死罪人や張り巡らされた伏線の回収など、魅力あふれる同作がどのようにアニメ化されるのか、期待が集まっています。
■話題の「ムズキュン」マンガがついにアニメ化!
『僕の心のヤバイやつ』キービジュアル (C)桜井のりお(秋田書店)/僕ヤバ製作委員会
●『天国大魔境』 謎が謎を呼ぶSF作品!
文明が崩壊した日本を旅する少年少女と、外界から隔離された施設で暮らす子供たち、ふたつの視点を行き来しながら繰り広げられるSFマンガ『天国大魔境』(作:石黒正数)は、「このマンガがすごい!2019」では、オトコ編第1位に選ばれています。その理由のひとつには、謎が謎を呼ぶ不思議な展開が挙げられるでしょう。
壁に囲まれた緑豊かな施設で暮らす子供たちのひとり・トキオはある日、「外の外に行きたいですか」というメッセージをきっかけに施設の外に興味を持ち始めます。彼は予知能力を持つ少女・ミミヒメから、「外からふたりの人が助けに来てくれる。そのうちのひとりはトキオとそっくり」と伝えられますが、施設を仕切る園長先生からは「外の世界は地獄」だと教えられていました。
一方で、未曾有の大災害によって荒廃してしまった日本で少年・マルは、自分と同じ顔をした人間がいるという「天国」を目指して、少女・キルコとともに旅をしていました。そっくりのトキオとマルの物語はどう絡み合うのか、マルやキルコをはじめ、それぞれのキャラクターや世界に秘められた謎の真相とは何か、謎多き重厚なSF作品です。
同作のアニメーション制作を担うのは『PSYCHO-PASS サイコパス』や『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』をはじめ、数々のSF作品を手掛けるProduction I.G、さらに音楽を手がけるのはアニメ『チェンソーマン』や『ピンポン』、『平家物語』の劇伴でも知られる牛尾憲輔さんと、超豪華。原作の面白さはもちろん、豪華なメインスタッフの発表で「早く観たい!」という声がSNSで続出しています。
●『僕の心のヤバイやつ』 尊死する視聴者続出?なラブコメ
中二病を患う陰キャ男子・市川と、雑誌モデルとして活躍する美少女・山田、正反対のふたりの距離が徐々に近づいていくラブコメマンガ『僕の心のヤバイやつ』(作:桜井のりお)も、春アニメ注目の一作です。
市川は当初、クラスの中心である山田から見下されていると思い込むも、学校にこっそり持ち込んだお菓子を食べたり、機嫌よく鼻歌を歌ったりと予測不能な行動を繰り返す山田から目が離せなくなっていきます。一方で山田も市川へ恋心を抱いていきますが、自己肯定感が低いために市川がなかなか気づかず、ヤキモキするのです。そんな、まさに「ムズキュン」な展開は、読者も悶絶させています。
また、物語は主に市川の視点やモノローグによって語られており、そのほかのキャラクターの心情が全く描写されていないのも特徴です。さりげない立ち振る舞いも後々の伏線になっておりと、ラブコメでありながらファンの間では考察が頻繁に行われています。秋田書店のWebコミックサイト「チャンピオンクロス」での連載が更新されるたびに、読者たちが「尊死」しているラブコメは、アニメでも存分に視聴者をキュンキュンさせてくれるはずです。
(田中泉)
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