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じわじわと鬱展開「思ってたのと違った」アニメ3選 「ハッピーエンドが見えない」

マグミクス / 2023年3月3日 12時10分

じわじわと鬱展開「思ってたのと違った」アニメ3選 「ハッピーエンドが見えない」

■「心臓えぐられたまま終わった……」ドキドキの不穏さに目が離せない

 予告PVや前評判を踏まえて見始めたアニメでも、「あれ……思ってたのと違う」と思うことってありますよね。徐々にストーリーの雲行きが怪しくなり、不穏な空気が流れだすものの、逆に気になって引き込まれたことのある方もいるのではないでしょうか。

 この記事では、じわじわと鬱になる、意外な展開のアニメを3作品ご紹介します。SNSでも「ハッピーエンドが見えない……」「え、これで終わりなの?」と評判です。

●『星合の空』(2019年10月~放送)

 志城南中学校の男子ソフトテニス部は、全国制覇を成し遂げている女子部とは対照的に、かなりの弱小チームです。女子部との練習試合でもボコボコにされ、卑屈になる部員たち。部長の新城柊真(しんじょう・とうま/CV:畠中祐)は、廃部の危機に陥った部を何とか立て直そうと、必死になっていました。

 その頃、柊真の幼なじみである桂木眞己(かつらぎ・まき/CV:花江夏樹)が、志城南中に転校してきます。柊真は、シングルマザーである母を支えるべく家事全般を請け負う眞己を、必死に勧誘。嫌がる眞己でしたが、「入部してほしいなら」と、ある条件を提示して――?

『星合の空』は、『コードギアス 亡国のアキト』『天空のエスカフローネ』の赤根和樹さんが監督・原作・脚本を務める、オリジナルアニメです。一見、男子中学生の爽やかな部活アニメに見える本作ですが、眞己をはじめ部員のほぼ全員が、家庭に問題を抱えています。

 第1話の前半では、母と仲良くふたり暮らしをしている眞己の様子が描かれます。しかし、ソフトテニス部に入る代わりに、眞己が柊真につきつけた条件は「金」。「俺は趣味で部活なんてやらない。金が心配だから」と言う眞己。それもそのはず、眞己自身もとある人物に、定期的に金をせびられていたのです。

 どこか無気力で、ひねくれた雰囲気が漂っている男子ソフトテニス部。そんな彼らの背景には、親からの虐待や過干渉など、あまりにも生々しい現実があります。その現実を淡々と、ひとりずつ描く本作は、「ソフトテニスの楽しさ」よりも、「毒親の恐ろしさ」がよく分かる作品かもしれません。

 なお、本作はもともと全24話2クールを予定していたものの、急きょ全12話1クールに変更となったためか、最終第12話は非常に続きが気になる展開となっています。ただ、監督の赤根さんはTwitterで「現在13話のシナリオの改訂稿を執筆中です」と発言。完成した場合はネット上での公開も考えているそうです。この作品は、「DMMプレミアム」「FOD」「Hulu」などで見ることができます。

●『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(2018年1月~放送)

 舞台は大地の荒廃した、遠い未来。人類は移動要塞都市「プランテーション」のなかで暮らしていましたが、「叫竜(きょりゅう)」と呼ばれる謎の巨大生命体に襲撃を受けるようになっていました。人類は叫竜に立ち向かうため、「フランクス」と呼ばれる巨大ロボット兵器を開発。フランクスに乗れるパイロットは、「パラサイト」と呼ばれていました。

 パラサイトのひとりであるヒロ(Code:016/CV:上村祐翔)は、かつて神童とよばれていたものの、入隊式前のテストで落第してしまいます。落ち込んだヒロは、入隊式に出ず森を散策していましたが、そこで謎の少女・ゼロツー(Code:002/CV:戸松遥)と出会います。ゼロツーの頭には、2本の赤いツノが生えていて――?

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』は、『キルラキル』のTRIGGERと、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のA-1 Picturesが制作を担当した、オリジナルアニメです。パラサイトの「コドモ」たちは、人類を守る使命を背負い、その身を削りながら戦います。

 設定や世界観がどこか『新世紀エヴァンゲリオン』と似ていることで話題となった本作。しかし、本作のパラサイトは一般人から選ばれたわけではなく、フランクスに乗るために「造られた」人間です。そのため、進化したオトナたちとは違い生殖機能を持ち、コード番号が本名となっています。

 訓練や投薬を経てパラサイトになったコドモたちは、オトナたちや「パパ」と呼ばれる七賢人たちを守るためだけに戦います。しかし、思春期の彼・彼女たちにそのプレッシャーは大きく、またフランクスは「生殖機能のある男女ペア」での操縦が必要なことから、心身共にかなりの負荷を強いられるのです。

 戦いを経るなかで、パラサイトたちは「コドモ熱」にかかったり、髪が白髪になってしまったりと、じわじわと消耗していきます。さらに、パラサイトたちが暮らす施設「ミストルティン」には、水やパパたちからの連絡が徐々に途切れるように。それとともに、謎に包まれた世界観が、少しずつ明らかになっていくのです。

 さらに、パラサイトたちも最初から仲良しだったわけではありません。ペアである異性との不仲、戦闘成績の上下など、思春期のコドモたちにはあまりに辛い環境が、その関係性をギスギスさせているのです。そしてその逆に、パパが教えていないレベルで仲良くなっていくペアも……。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

■命がけの鬱展開?

思春期のコドモたちにはあまりに辛い環境が……。画像は『ダーリン・イン・ザ・フランキス』メインビジュアル (C)ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

●『まじもじるるも』(2014年7月~放送)

 柴木耕太(しばき・こうた/CV:高橋信)は、「エロ大王」の異名を持つ高校生。スカートめくりにエロ本の貸し出しなど、充実の毎日を過ごしてきた耕太でしたが、女子たちには総スカンを食らうように。そんな耕太は、ある日所属しているFHK(不思議発見クラブ)で、「魔女召還教本」を見つけます。

 本の内容に従い、耕太が願い事にしたのは「女子のパンツがほしい」。帰宅後、机の上にりんご柄のパンツを見つけて、喜ぶ耕太。しかし、教本の最後のページには「代償としてのこりの命をいただきます」と記載があり――?

『まじもじるるも』は、同名マンガ(作:渡辺航/講談社)を原作としたアニメです。耕太は願い事の際に魔女・るるも(CV:三森すずこ)を召喚していますが、魔法のチケットを使えるようになった代わりに、チケットを使うたびに寿命が縮むようになってしまいます。

 当初、パンツの件でるるもと契約し、命を差し出すことになっていた耕太。しかし、耕太の死をるるもが助けたことから、彼女は魔女ではなく修行魔に格下げされてしまいます。そうして人間界に修行しに来たるるもですが、修行のゴールは「耕太に魔法のチケットを使い切らせること」。

 魔法のチケットが耕太の寿命そのものだと知らないるるも。それを知っている耕太は、チケットを使うまいと心に決めますが、そうするとるるもが魔界に帰れません。かわいらしいタッチで描かれている本作ですが、命のかかった耕太のジレンマとともに、ふたりの日常が積み重なっていきます。

 基本的にドタバタラブコメディでありながら、「この時、チケットを使っていれば……」と視聴者まで悲しくなるような回も存在します。そんな不穏さは、最終第12話でピークに。象徴的な最後のシーンにも注目です。なおその続きは、OVA『まじもじるるも 完結編』で描かれています。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

* * *

 よくない展開になりそうなのは分かっているのに、なぜか目が離せなくなる「不穏なアニメ」。そのドキドキ感は、一度味わうと癖になってしまうかも。衝撃の結末とあわせて、ぜひ視聴してみてくださいね。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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