もはや別人！「キャラ変」しすぎたキャラ3選 「回を追うごとにヤバさマシマシ」

■アッと驚く「キャラ変」に、あなたはついていけるか！？

　恋愛アニメにおいて、片思いを叶えるためにキャラが「イメチェン」する展開を、見たことがある方もいるでしょう。しかし、なかには「イメチェン」どころか「キャラ変」してしまい、別人のようになってしまったキャラクターもいます。

　この記事では、別人級に「キャラ変」しすぎたキャラを3人ご紹介します。SNSでも「最初はそんなんじゃなかった…」「もう完全にネタキャラ化」と評判です。

●『東京喰種トーキョーグール』金木研

　本作の主人公であり、もともとは読書好きな大学生だった金木研（かねき・けん）。金木は事故に巻き込まれたことから、人間の死肉を食らう「喰種（グール）」の体になってしまいます。そして、とある出来事から金木は覚醒し、その黒髪は真っ白に。性格も冷徹なものへと変貌します。

　黒髪だった頃の金木は、喫茶店「あんていく」に集まる仲間たちと日々を過ごしていましたが、ある日喰種集団「アオギリの樹」に連れ去られてしまいます。そして、「ジェイソン」の異名で恐れられるヤモリに、四肢や手足の指を切断され続けるという凄まじい拷問を受けるのです。

　さらにふたりの仲間を目の前で殺され、意識がもうろうとする金木。精神世界の中で「ヤモリのような奴を許せる？」と問いかけてきた喰種・神代利世（かみしろ・りぜ）を捕食した金木は、喰種として覚醒します。真っ白な白髪になった金木は、その増大した力でヤモリをあっという間に捕らえ、食らいました。

　覚醒した金木は、拷問により喰種が持つ「Rc細胞」が抑制され、一時的にメラニン生成に異常をきたしたため、白髪になってしまいました。手の爪も、拷問の影響か赤黒い色に。ヤモリにも自分の受けた拷問をほどこし、「僕に喰われても仕方ないよね？」と食べてしまう冷徹さを見せました。

　なんとも悲しい「キャラ変」を見せた金木。しかし、覚醒後の金木は「白カネキ」と呼ばれ、視聴者たちからは「白いカネキくんほど綺麗なものはない」「圧倒的に覚醒後のほうがタイプ」と人気を博しています。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Netflix」などで見ることができます。

●『HUNTER×HUNTER（2011年版）』ゴン=フリークス

　主人公の少年・ゴン=フリークスは、巨大なアリ・キメラ＝アントを倒すためにNGL自治国へと向かいます。しかし、そこでキメラ＝アントの王直属の部下・ネフェルピトーに襲われ、恩人であるカイトがゴンたちを逃がすために死亡。ネフェルピトーの力を使ってもカイトを治せないと知ったゴンは、自暴自棄になり、自分を強制的に急成長させました。

　カイトは最終的に、見るも無残な姿になって操られており、それを見たゴンはネフェルピトーへの復讐を決意。一度はカイトの治療を約束させたものの、「もう元には戻せない」と約束を覆したネフェルピトーに、ゴンは絶望。「もう これで 終わってもいい」「だから ありったけを」と、自らの命を圧縮して屈強な成人男性の姿へと成長を遂げたのでした。

　純真無垢なゴンでしたが、「ゴンさん」になったあとは、ネフェルピトーの顔を原型がなくなるまで殴りつけるなど、かなり無慈悲な行動に出ています。しかし、助けに来たキルアを見て涙を流すあたり、内面はまだ少年の心を残していたといえるでしょう。

　シーンとしてはかなり悲劇的でシリアスなはずなのですが、髪の毛は逆立ったままたなびくほど伸び、筋肉隆々の大男になったものの、衣服は子供服のまま。そのシュールな姿とセリフがあいまって、当時ネット上ではその姿が「ゴンさん」と呼ばれ、かなりの話題となりました。

　なお、2022年に東京で開催された冨樫義博展「―PUZZLE―」では、「ゴンさん」覚醒時の長い髪を定規に見立てた「ゴンのありったけの定規」を販売。その話題性を公式サイドが利用しグッズ化するほど、反響の多い「キャラ変」だったといえそうです。この作品は、「dアニメストア」「hulu」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

●『サザエさん』堀川くん

　堀川くんは、かもめ第三小学校に通う、ワカメちゃんのクラスメイトです。もともとは『ドラえもん』の出木杉くんをほうふつとさせる、紳士的な優等生キャラでした。しかし、その好奇心の強さがあだになったのか、だんだんと「サイコパス堀川」と呼ばれるほどの奇行を繰り返すようになります。

　ある日堀川くんは、弟とキャッチボールして遊んだことを作文に書いて発表し、先生に褒められます。しかし、ワカメちゃんはその内容に違和感を覚えるのです。「堀川くんはひとりっ子だったはず……」と。

　ワカメちゃんが堀川くんの様子を見に行くと、そこには壁のシミとキャッチボールをしている堀川くんが。彼は、男の子の形に見える塀のシミを「ヘイキチ」と名付け、弟に見立てて一緒に遊んでいたのでした。

　その他にも、カツオに「僕の赤い糸は、お兄さんと結ばれてるのかもしれません」と発言したり、磯野家への不法侵入がバレて怒られた際に「ごめん、今度は見つからないようにするよ」と意味不明な謝罪をしたり……。

　当初は堀川くんに好意を寄せていたワカメちゃんも、「じろじろ見ないで」「これからはうちの周りをうろうろしないで」と、彼を警戒するように。なぜ堀川君がこのようなキャラ変をしたのか、はっきりとした理由は分かっていません。

　ただし、堀川くんのサイコパスぶりは、脚本家・雪室俊一さんの担当回で発揮されることが多いようです。この作品は、「FOD」で「傑作選」を見ることができます。

＊　＊　＊

　あまりのキャラ変ぶりに、時にネットミームにまでなってしまった彼ら。もしかしたら、さらにもう一段階の「キャラ変」を残しているかもしれません。あなたが「キャラ変したな」と思うアニメキャラは、誰ですか？

※配信状況は記事掲載時点のものです。

（新美友那）