1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ゲーム

鬱展開がキツっ!プレイヤーの心をへし折った『ドラクエVII』のトラウマシナリオ

マグミクス / 2023年8月7日 21時10分

鬱展開がキツっ!プレイヤーの心をへし折った『ドラクエVII』のトラウマシナリオ

■報われて欲しいキャラが全然報われず鬱に…

 2000年に発売された『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』 (ドラクエVII)は、国内出荷本数410万本を超える大ヒットゲーム。売り上げだけで見ればシリーズ屈指の販売実績を誇りますが、『ドラクエVII』プレイヤーの一部からは「途中でリタイアした」などとネガティブな声も上がっています。その理由はどうやら、ストーリーがシリアスすぎることや、登場キャラクターが報われない展開が続くことにあるようです。

 たとえば序盤の町・過去のウッドパルナで出会うマチルダは、多彩な剣技と高い攻撃力を持つ女戦士。にもかかわらず問題を抱えるウッドパルナには一切かかわろうとせず、なぜか兄の形見を主人公に渡すなど謎の多い人物です。

 そんな彼女とウッドパルナには深い因縁が。ウッドパルナは2度の魔物襲撃を受けており、最初の襲撃ではマチルダの兄が村人から見殺しにされてしまいました。様子を見ていたマチルダは人間に対する嫌悪感を抱き、魔王に言いくるめられた挙句に魔物の親玉へと変貌。なんと2度目の襲撃を企てた犯人はマチルダだったのです。

 ダンジョン最奥部で魔物の姿をあらわにし、主人公たちに自身を倒すよう願い出るマチルダ。戦闘中も彼女は一切反撃することなく主人公たちの攻撃を受け、選択肢によっては自害するという凄惨な最期を迎えます。心までは魔物になっていないマチルダを不憫に思い、落ち込むユーザーが絶えなかったストーリーでした。

 次のトラウマエピソードは、レブレサックで起こった悲しいできごと。レブレサックでは村の教会に住み着いた魔物を痛めつけようと、村人が集団で暴力を振るいます。しかし主人公が魔物のアジトに潜入し魔物の親玉と対峙したとき、信じられない事実を知ることに。村人から暴行されている魔物は、村を守るために姿を変えられた「神父」だったのです。しかも神父は「自分の顔を見るたびに村人が後悔する」と言い放ち、村を去るというなんともいたたまれない結末でした。

■神父の悲劇は終わらない!? プロビナ編で見せた自己犠牲に心打たれる

「ドラクエ」シリーズの定番敵キャラ・スライム(スクウェア・エニックス)

 レブレサックを去った神父は記憶を失い、黄金の女神像を持った状態でプロビナに流れ着きます。その女神像は魔物を退ける力を持っていたため、隣国・ラグラーズは女神像の奪取を試みていました。ついにラグラーズ兵がプロビナへ侵攻し、女神像のせいで災いが起きていると思いこんだ村人・ラズエルはこれを破壊。しかしラグラーズ兵の正体は、女神像の存在によって侵入を拒まれていた魔物でした。

 魔物によって村は火の海になり、ラズエルと主人公にも危機が。神父は主人公らを守るために嘘をつき、教会の地下に匿います。実は神父はレブレサックを去ったあと追ってきた魔物の襲撃を受けて海に落ち、記憶喪失状態となっていました。記憶を取り戻した神父は「魔物が狙っているのは自分」だと察し、村人と主人公を守るため、命を捨てる行為に出たのです。

 本稿では時系列に沿って紹介しましたが、プレイヤーはレブレサック編よりプロビナ編を先に攻略します。つまり神父の勇敢な死に様が鮮烈に焼き付いたあと、レブレサックで村人から暴力を受ける彼を見ることに。心が張り裂けそうなユーザーに追い打ちをかける内容ですが、鬱展開の好きな人にとっては最高の作品でしょう。

『ドラクエVII』の鬱ゲーたるゆえんを紹介しましたが、まだまだ氷山の一角に過ぎません。プレイ経験の有無に関わらず、鬱展開目白押しの同作をプレイしてみてはいかがでしょうか。

(LUIS FIELD)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください