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『聖闘士星矢』「アテナの血一滴で聖衣はパワーアップ」←だったら量産したら…という疑問

マグミクス / 2023年3月8日 6時10分

『聖闘士星矢』「アテナの血一滴で聖衣はパワーアップ」←だったら量産したら…という疑問

■アテナの血一滴で蘇る青銅聖衣

 1986年に連載開始され、2022年の現在までに5000万部を超える大ヒットを記録した少年マンガ『聖闘士星矢』。ギリシャ神話を題材とした壮大な世界観や、星座をモチーフとした鎧「聖衣(クロス)」、人間の内に眠る小宇宙(コスモ)を爆発させて奇蹟を起こす戦闘描写などが人気を博して、世界的に話題となった人気作品です。

 聖闘士たちが身に着ける「聖衣」は、青銅(ブロンズ)、白銀(シルバー)、黄金(ゴールド)の3つに分かれています。損傷した際には、聖闘士の血がなければ修理できないという設定です。星矢たちは聖衣を修理するために、大量の血を提供しました。

 なお、格の高い人物が血を提供すると、最下級の青銅聖衣でもパワーアップします。「黄金聖闘士たちが血を与えて蘇った青銅聖衣は、小宇宙の高まりと呼応して黄金に輝き、防御力も大幅に向上する」といったようにです。

 そのなかでも別格なのが、女神アテナ自身の血によって蘇った聖衣です。教皇シオンがアテナの血によって、星矢たちの聖衣を修理しますが、さすが女神の血と言うべきなのか、わずか一滴の血によって、青銅聖衣はパワーアップして復活しました。

 それだけでなく、後に死の神タナトスに青銅聖衣が破壊された時でも、小宇宙を究極まで高めることによって、最強の神聖衣(ゴッドクロス)として復活しています。アテナの血の加護は凄まじいものと言えますが、疑問なのが「アテナの血で聖衣がパワーアップして蘇る」なら、聖衣の修復はアテナ自身の血で行えばいいのではないかということです。

 わずか一滴の血で蘇るのですから、アテナが血を提供して、88の星座全ての聖衣を修理したり、パワーアップさせたりしても、大した負担にはならないでしょう。しかし、劇中でこのようなことは行われていません。なぜでしょうか。

 ヒントは「聖衣は小宇宙が高まらなければ、ただの重いプロテクター」という劇中描写だと思われます。聖闘士自身の小宇宙がたいしたことがないのに、聖衣だけをパワーアップさせても、「使いこなせない重いプロテクター」となるだけということです。

 例えば黄金聖闘士たちは「星矢たちは十二宮の戦いを通じて成長したから、黄金の血で青銅聖衣をパワーアップしても耐えられる」と判断して、聖衣を修理することに同意した、ということなのでしょう。

「ハーデス編」の教皇シオンも、星矢たちがポセイドンとの戦いを乗り越えて、小宇宙が成長していると判断したから、アテナの血で聖衣を直そうとしたということです。

 なお、アテナとしての教育を受けていない沙織は「アテナの血で聖衣が直せること」自体を知らなかったのでしょう。知っていれば、アイオリアたちの黄金聖衣に血を付けていたでしょうから。

 なお「聖衣自身が、加護を与えようとした場合」は、成長せずとも強い聖衣を使いこなせる場合もあります。星矢が危機に陥った際に、射手座の黄金聖衣が装着されたケースです。この時、星矢は大幅にパワーアップし、黄金聖闘士であるアイオリアと互角に近い戦いをしています。

 これは、射手座の黄金聖衣に宿る黄金聖闘士アイオロスの意志が、星矢を助力したので、星矢の小宇宙では重いプロテクターにしかならない黄金聖衣を使いこなせたのでしょう。

 このように考えるなら、「ポセイドン編」で柱を破壊するのに、天秤座の黄金聖衣の武器を使っているのに、そこにある黄金聖衣本体を装着して戦おうとしない理由もわかります。

 神話の時代にペガサスの聖闘士が、冥王ハーデスを傷つけたことがあるようです。その際に最初の弱い青銅聖衣を、ぺガサスの聖闘士が身に着けていたとは思えません。恐らくは神聖衣に進化していたから、ハーデスにダメージを与えられたのだと思われます。

 でも、ペガサスの聖闘士も代替わりしますから、小宇宙が成長していない、代替わりした聖闘士では、神聖衣は使いこなせなくなる。だから、アテナが「成長していなくても使いこなせる初期状態」に、聖衣をリセットしていたのだと考えるなら、聖衣をアテナの血で成長させないことも、理解できると思うのですが、いかがでしょうか。

(安藤昌季)

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