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誰もが “将来の仕事”考えた? 平成「仕事マンガ」を振り返る

マグミクス / 2019年4月24日 18時10分

誰もが “将来の仕事”考えた? 平成「仕事マンガ」を振り返る

■"少年マンガの王道"と仕事マンガ

 平成の時代もあと数日となりました。この平成の30年間に発表された数多くのマンガのなかでは、少年マンガらしい、友情をテーマにした”王道”の作品が多くの読者から支持された一方で、普段知りえないような業界の現場や、登場人物たちが仕事に真摯に打ち込む姿を描いた「仕事マンガ」にも、多くの人が共感しました。

「仕事マンガ」とは、フィクションの世界を描くことが多いマンガ作品とは違った、実際のビジネスを取り上げるマンガのジャンルです。ひとりのサラリーマンを描いた『島耕作』シリーズを知る方は多いことでしょう。同作品は、会社で出世していく一方で、社内のしがらみで海外赴任をしたり、妻と別居したりと、会社の外での出来事もしっかりと描き出すことで大きな支持を得ています。

 2003年にTBS系でドラマ化された『ブラックジャックによろしく』(佐藤秀峰/講談社)では、それまでの医療の現場を扱ったマンガやドラマとは違い、臨床研修の不条理さや健康保険制度の矛盾などにも斬り込み、現場のドラマを通して業界を多角的に見る視点も提供しています。

 2010年代に入ると、扱われる題材がより幅広くなります。北海道で酪農を営む実家を手伝いながら『鋼の錬金術師』(スクエア・エニックス)でデビューした荒川弘さんは、農業高校で過ごした高校時代の経験をもとに『銀の匙』(スクエア・エニックス)を発表しています。同作品は、マンガであまり触れられてこなかった農業高校の生活を扱った作品としてヒットし、2013年にアニメ化されました。

 小栗旬さんと岡田将生さんのダブル主演で映画化された『宇宙兄弟』(小山宙哉/講談社)の読者が、宇宙飛行士に憧れるということがありました。かつて、『キャプテン翼』を読んだサッカー少年がプロサッカー選手を目指したように、多くの若い世代が平成の「仕事マンガ」を通して、将来の職業やキャリアの可能性について考えたはずです。
 
 新たな令和の時代にも「仕事マンガ」はそのような役割を担い、より多彩な職業や題材を取り上げていくことでしょう。

(マグミクス編集部)

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