春アニメで『鬼滅の刃』に対抗できそうな作品は？ ファン待望の話題作多数！

■人気作の続編も多数！

『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の放送開始が目前に迫り、期待に胸を膨らませる人も多いでしょう。2023年の春アニメの大本命として注目されていますが、それ以外にも放送前から注目を集める作品は多数あります。はたして、今期の「覇権」を握るアニメはどれになるのでしょうか。

　話題になっている作品のひとつ目は、4月3日（月）より放送開始の『ゴールデンカムイ』第4期です。本作は明治時代末期の北海道を舞台にした作品で、アイヌが隠した金塊の在処を表す「刺青人皮」を巡って繰り広げられるサバイバルバトルが描かれています。地獄の日露戦争を戦い抜いた英雄、「不死身の杉元」とアイヌの少女・アシリパ（リは小文字）を中心に、ひと癖もふた癖もあるキャラが多数登場、シリアスなストーリーながら笑える場面も多く、幅広い視聴者から愛されているようです。

『ゴールデンカムイ』第4期は2022年の秋クールに始まりましたが、放送期間中のメインスタッフの死去に伴い、43話以降の放送は延期となっていました。刺青人皮争奪戦も佳境を迎えるなか、4月からの再開にファンは歓喜しています。「早く続きが見たい」「宇佐美の大活躍を期待しています」「変態たちとのバトルも注目」と、今から待ち切れない人が多いようです。

　その他、原作コミックス累計発行部数150万部を突破した冒険ファンタジー『王様ランキング』の続編『王様ランキング 勇気の宝箱』（4月より放送予定）も、注目を集めています。同作の主人公・ボッジはボッス王国の第一王子で、体が小さく短剣もろくに操れないほど非力な王子様です。さらに耳が聞こえず言葉も話せないため、周囲から次期王の器ではないと揶揄されていました。しかし心が通じる「カゲ」と出会ったことで、第二王子・ダイダの謀略などさまざまな試練に立ち向かっていきます。

　ネット上では「子ども向けっぽい画風だけど、中身ドロドロだから超好き」「ボッジとカゲの掛け合いだけで泣けます」「早くまたボッジに会いたい」と、同作ファンの期待のコメントが続出していました。ハードな設定で「泣けるアニメ」としても注目度の高い作品だけに、『勇気の宝箱』でどのような試練がボッジに立ちはだかるのか、心配な視聴者も少なくありません。

　そして、待望のアニメ化で注目を集めているのが、『推しの子』です。OPテーマが人気アーティスト・YOASOBIの「アイドル」に決定したことも、話題を呼んでいます。同作はアイドルオタクの産婦人科医であるゴローが、推しのアイドル・星野アイのストーカーに殺され、アイの双子の子供のひとり・愛久愛海（通称：アクア）として転生するところから始まります。

　そんなアクアの双子の妹・瑠美衣（通称：ルビー）も転生したアイのオタク（前世の名は天童寺さりな）です。ふたりは前世の記憶を持ち、乳児の頃から歩行や思考、言葉を話すことが可能で、彼らは、子供としてアイのサポートをしていくことにしました。しかし、そんなアクアたちをさらなる悲劇が襲い……。

『推しの子』の原作担当である赤坂アカ先生は、前作『かぐや様は告らせたい』を連載中に、2作連載体制で同作をスタートさせて話題となりました。また、作画担当の横槍メンゴ先生も、『クズの本懐』『レトルトパウチ！』『君は淫らな僕の女王』を手がけたヒットメーカーです。そんなふたりの人気漫画家が手掛ける『推しの子』も、累計発行部数380万部を超える大ヒットとなり、ついにアニメ化。4月の放送開始に先駆けて、3月17日（金）より、全国劇場にて、第1話が映画『【推しの子】Mother and Children』として公開されるなど、話題になっています。

　かわいい絵柄に反して、先の読めないサスペンス要素、芸能界のシビアな側面も描いた同作のアニメ化には、大きな期待が集まっているようです。本予告が公開されると「作画も音楽も、声優の声もハマりすぎていて期待しかない」「作品の才能の象徴である瞳の演出が素晴らしすぎる」「あり得ないくらいの原作絵の再現度と、ヌルヌルな美麗作画で本気度を感じる」と絶賛が集まり、今から放送が待ち切れないファンが続出しています。

　そのほか、『機動戦士ガンダム　水星の魔女　Season2』や、SNSでも大いに話題になっている青春ラブコメのアニメ化『僕の心のヤバイやつ』など、春アニメは話題作が目白押しです。アニメファンは大忙しでしょうが、どの作品が最も話題をさらうのか、今から注目が集まっています。

（LUIS FIELD）