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『ウルトラマンティガ』ゴルザの人気は「逃亡犯」だから? 「再登場率高すぎ」

マグミクス / 2023年3月18日 9時10分

『ウルトラマンティガ』ゴルザの人気は「逃亡犯」だから? 「再登場率高すぎ」

■平成版の「THE怪獣」なゴルザ

 ウルトラシリーズの平成シリーズのなかで、屈指の人気を誇る『ウルトラマンティガ』には、ラスボス・ガタノゾーアを筆頭にイーヴィルティガ、ガゾート、キリエロイドなど数多くの印象的な悪役怪獣が登場します。しかし、これらの怪獣たちは後のウルトラ作品に再登場したとしても、ティガとセット扱いにされています。そんななか、ティガ抜きで大暴れを繰り広げ、独自の人気路線を突き進む怪獣、がゴルザです。

 私たちはなぜ、ゴルザ惹かれるのでしょうか。初登場から四半世紀以上が経とうとしているなかで、改めてゴルザに思いを馳せていきます。

 そもそもゴルザとは、身長62メートルで体重7万トン、別名は「超古代怪獣」と呼ばれる怪獣です。『ウルトラマンティガ』第1話に登場し、ティガが作中で初めて戦った怪獣の1体であり、超古代竜メルバとともに「ティガの地」を襲い、巨人の像2体を破壊する活躍を見せました。

 最初に戦った怪獣ということで、『ウルトラマン』のベムラーに相当する作品を印象付けるポジションです。さらに平成ウルトラシリーズの初登場怪獣でもあり、後世にまで語り継がれる「人気作」の第1話の敵怪獣……いろいろとおいしすぎる、最高の舞台を用意された高待遇な怪獣でもありました。

 ただ、ゴルザがそのポジション取りだけで人気を獲得したかというと、そうではありません。ゴルザをよくよく見ると、シンプルながら非常に凝ったデザインであることがわかります。ゴモラやレッドキング、エレキングのように、二足歩行で尻尾を持つ「THE怪獣」らしいシルエットのゴルザですが、その肉体は非常に引き締まったものとなっています。ネイビーの肉体は筋肉質で、怪獣にありがちなポッコリお腹もなく、力強さを感じさせるボディに仕上がっていました。

 そして何よりの特徴は、筋肉質なボディに加えて、西洋の甲冑を着たようなデザインであること。頭部から首元までを覆う甲冑は、岩石でできているようにも見える、怪獣界でも唯一無二のデザインを誇っています。さらに胸の甲冑には細かくヒビが入っているなど、細部までこだわりを感じさせました。

 同じく第1話に出たメルバにも身体の前面に「岩石のような甲冑」はありますが、その後の再登場率などを見ると、「メルバは影が薄い」と言えます。ゴルザとメルバの違いは何でしょうか。怪獣のスーツの保管事情なども関係あるかもしれませんが、作品内の話に限定すると、ゴルザには「逃亡犯」という特徴があるのです。

 第1話でメルバとともに石像を破壊し、ティガと交戦した後、劣勢を悟ったゴルザは、ティガがメルバに気を取られている隙に地中に逃亡しています。メルバはそのまま倒されますが、ゴルザは生き延び行方をくらますという結果になりました。世界的スター怪獣のゴジラが、よく作品の最後に海に消えていくように、視聴者に「アイツ今何しているの?」と心に引っかかりを残させたのかもしれません。

 そんなゴルザはしばらく行方不明でしたが、第18話「ゴルザの逆襲」にて再登場しています。しかも、地下のマグマを吸収して、「強化」されて登場するというおまけ付き。全身に血管のようなラインが走り、さらにインパクトを増しての再登場となりました。

 怪獣らしいネーミングやプロポーションに加え、逃亡犯というポジションも獲得した色々な意味でも「THE怪獣」なゴルザ。その後の『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』、『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』などの作品にも登場し、さらに「強化バージョン」から設定を受け継いだファイヤーゴルザの姿も何度も見せています。2016年の映画『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』で、ゴーグファイヤーゴルザとして登場したのが現状の最後ですが、彼が再びウルトラ戦士たちと対峙する日は来るのでしょうか。

(椎名治仁)

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