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振り幅がすごい!『北斗の拳』ゲーム5選 名作、珍作、タイピング練習もあった?

マグミクス / 2023年3月23日 20時40分

振り幅がすごい!『北斗の拳』ゲーム5選 名作、珍作、タイピング練習もあった?

■「リアルタイムあべしシステム」という独自システムも

「お前はもう死んでいる」の決め台詞でお馴染みの『北斗の拳』は、この2023年で連載開始から40年の節目を迎えます。原作の世界観に基づいたゲーム作品もたくさん作られてきました。そのジャンルはアクション、アドベンチャー、RPGと多岐にわたり、かなり遊べる良作や、買ったことを後悔してしまうような作品など、クオリティの面でもさまざまでした。

 北斗神拳の伝承者「ケンシロウ」(主人公)の旅路をはじめ、漢(おとこ)たちの血なまぐさい戦いを克明に描いた『北斗の拳』ですが、歴代のゲームはそうしたエッセンスをどのように再現したのでしょうか。今回は数ある「北斗の拳ゲーム」から、特徴が際立つ5作品を振り返ります。

●ファミコン版『北斗の拳』(1986年8月10日発売)
「北斗の拳」を題材としたキャラクターゲームで数が多いのは、主人公・ケンシロウを操作して敵を蹴散らすアクションゲームです。しかし、1986年に発売されたファミコン版『北斗の拳』はどうにも爽快感に欠ける作りで、「正しい扉を開かない限り先へ進めない」という厄介な仕様を含め、ユーザーからの評価は思わしくありません。

「ステージ内で倒した敵から”あべし”を拾うとケンシロウがパワーアップ」という、(当時において)前代未聞なシステムも印象に残りますが、プレイフィールの快適さは同じく1986年7月に発売されたセガ・マークIII版に軍配が上がります。それでも同作が大多数の耳目を集めた点は間違いないでしょう。ファミコン版『北斗の拳』は原作人気もあいまって、キャラクターゲームのなかでは売上は好調、ファミコン向けに続編も作られました。

●北斗の拳 世紀末救世主伝説(2000年10月26日発売)
 ファミコン版の発売から14年後に登場したPlayStation用ソフト『北斗の拳 世紀末救世主伝説』は、北斗の拳ゲームのなかでも高く評価されている名作です。

 その理由は、同作に込められた作り手の原作愛。アニメ版のオープニング再現にはじまり、原作の登場キャラクターの多くが3Dポリゴンで描かれ、なおかつ雑魚キャラを味わいたっぷりに撃破できる「リアルタイムあべしシステム」まで搭載しています。

 アクションゲームとしてのクオリティは平均点の水準にとどまっているものの、それらを補って余りある小ネタの数々やおまけモードが特徴的。作中のイベントシーンを自由に編集可能な「世紀末シアター」は同作を象徴する要素で、「トキとアミバの台詞を入れ替える」「ケンシロウの決め台詞をジード軍団に喋らせる」など、どんな名場面が生まれるかはプレイヤーの発想力に委ねられていました。

●北斗無双(2010年3月25日発売)
 コーエーテクモゲームスが誇る「三國(戦国)無双」(以下、無双)シリーズとのコラボレーションで生まれた『北斗無双』は、計8名のプレイアブルキャラを操り、本家「無双」シリーズを踏襲したシステムで原作を追体験する3Dアクションゲームです。PlayStation 3とXbox 360のスペックを生かした美しいグラフィックが特徴的。またメインストーリーとは別に収録された「幻闘編」では、原作にて実現しなかった「もしもの世界」を味わうことができました。

 発売から10年以上経った現在は、改良を加えた家庭用ゲーム機版『真・北斗無双』をはじめ、一部システムをアレンジしたスマートフォンアプリ版、さらには同名を冠したパチンコ機種も登場しており、「北斗の拳」ブランドを担う一大コンテンツへと成長しています。

■自ら北斗百裂拳を叩き込む! 珍作も登場

2012年12月20日発売『真・北斗無双』は、「無双」シリーズとコラボした『北斗無双』のアップグレード版。成長した「リン」など、プレイアブルキャラクターが多数追加された(コーエーテクモゲームス)

●タイピング奥義 北斗の拳 激打(1999年3月19日発売)
 家庭用ゲーム機ならびに携帯ゲーム機を中心に展開された北斗の拳ゲームですが、その歴史を紐解くと、意外と知られていないラインナップがありました。21世紀を目前に控えた1999年3月には、パソコン(Windows/Macintosh)用ゲーム『タイピング奥義 北斗の拳 激打』(以下、北斗の拳 激打)が誕生しています。

「世界はキーボード戦争の渦に巻き込まれた」という衝撃的なオープニングから分かる通り、アクションやRPGが多かった従来の北斗の拳ゲームとはどこか雰囲気が違います。

 それもそのはずで、『北斗の拳 激打』では敵を攻撃する際、ボタン入力ではなく「表示されたテキストを正確に入力する」というタイピング技術が問われたからです。「タイピング=経絡秘孔を突く」という図式を掲げてシリーズ化した同作は、地味な印象を拭えなかったタイピング練習ゲームに新風を巻き起こしました。

●パンチマニア 北斗の拳(2000年4月13日発売)
 北斗百裂拳を実際に叩き込み、己の拳で強者に立ち向かう……。アーケード用体感ゲーム『パンチマニア 北斗の拳』は、原作の雰囲気を肌身で感じたいファンにとって夢のような一作といえるでしょう。筐体に備わった6つのパッドを、点灯のタイミングに合わせて勢いよく殴打。攻撃と防御を成功させ、体力を削られることなくボスを倒せばステージクリアとなります。

「サザンクロス編」「南斗六聖拳編」など、原作に沿ったストーリーラインを直感的なプレイフィールで楽しめるのが同作の最大の特徴。「画面の指示に従ってパッドを殴打し、原作と同じ局面で奥義を発動」という一連の所作も、没入感を高める仕掛けとして大いに機能しました。2000年12月には、バージョンアップを施した『パンチマニア 北斗の拳2 激闘修羅の国編』が大々的にデビュー。ストーリーモードの追加にくわえ、通信機能を介した協力・対戦モードも実装されました。

(龍田優貴)

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