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カードゲーム『UNO』異例のアナウンス、どういうこと? 背景に「ハウスルール」の存在

マグミクス / 2019年5月9日 17時40分

カードゲーム『UNO』異例のアナウンス、どういうこと? 背景に「ハウスルール」の存在

■誕生から約50年を迎える超人気コンテンツ

 手札が1枚なったプレイヤーが「UNO!」と宣言するルールが特徴のカードゲーム、『UNO』。パーティや旅行など人が集まる場の定番ゲームとして世界中で愛されています。

 同商品は、1971年にアメリカのオハイオ州で理髪店を営んでいたマール・ロビンス氏により考案されたもの。トランプなどの既存のカードゲームとは違い、ゲーム参加者にさまざまな効果を与える「記号カード」と「特殊カード」が大きな特徴で、出した人の次のプレイヤーが山札から2枚引く「ドロー2」や、好きな色に変更できる「ワイルドカード」がゲームを白熱させています。

 全世界で愛好される『UNO』ですが、各地でアレンジされたルールが混在しており、ファンの間ではそれを「ハウスルール」あるいは「ローカルルール」と呼んでいます。今回の公式ツイッターのアナウンスは、ハウスルールを覆すものであったため、SNSを中心に大きな反響が見られました。

■「本来のルール」公式が改めて示した理由

『DOS』は、手札が2枚になることを競う

『UNO』の海外公式ツイッターは2019年5月5日、「ドロー4カードを出した場合、あなたは4枚カードを引き、順番は飛ばされます。ドロー2カードを出して次のプレイヤーに6枚カードを引かせることはできません」とツイート。それまで、多くのUNOプレイヤーが行っていたプレイ内容を、公式に認めていないものだとしました。

 さらに、「記号カードでゲームをあがることが可能」ともツイート。それまで、最後の手札が数字以外のカードだと追加でカードを引かなければならないといったルールも、公式のものではないと明言しました。

 国内最大級のボードゲーム情報サイト「Table Games in the World」を運営し、ボードゲームジャーナリスト兼住職として活躍する小野卓也さんは次のように話します。

「多くあるボードゲーム、カードゲームのユーザー同士でルールについて注意喚起をすることはありますが、開発元がアナウンスするのは前代未聞です。

 ゲームのルールに変更や訂正があった場合にアナウンスされるケースは多くみられますが、今回のように世間で間違って遊ばれているという理由で元々のルールを改めてアナウンスするのは珍しく、正しくないルールが広がることによって、ゲームの面白さが損なわれると公式が判断したからでないでしょうか」(小野さん)

「正しいルール」がアナウンスされたことで大きな反響が広がるというのは、誕生から50年近く多くの人びとに愛されている『UNO』ならではの現象といえます。

 一方で、『UNO』は2016年に好きなルールを書き込める「白いワイルドカード」や、指定したプレイヤーと手札をすべて交換する「とりかえっこワイルドカード」が新たに加わった『UNO リニューアル版』を2016年に発売しています。今回の公式アナウンスは、『UNO』の多様な遊び方を認めつつも、『UNO』本来のゲーム性に再び目を向けさせるものになるでしょう。

(マグミクス編集部)

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