『ワンピ』謎多き島エニエス・ロビー 「何で夜が来ない？」「古代兵器が関与？」

■司法の島「エニエス・ロビー」に隠された秘密とは？

『ONE PIECE』の世界には「司法の島」と呼ばれ、裁判所が設置されている世界政府管轄の島、エニエス・ロビーがあります。1日中夜が来ないことや、海に大きな穴が空いていることなど、未だ明かされていない謎が多い島です。ネット上ではエニエス・ロビーの謎に対して、さまざまな考察が繰り広げられていました。

　まずは、エニエス・ロビーに関する特徴から振り返りましょう。エニエス・ロビーは作中では「不夜島」「昼島」という風に呼ばれており、1日中夜が来ないことが大きな特徴です。さらにエニエス・ロビー島の中央部を囲む海には大きな穴が空いており、海水が滝のように下へ流れています。

　まず、本来あくはずのない「大穴」についてネット上で挙がっていたのが、「プルトンの影響で大穴が空いた」という説です。プルトンとは、クロコダイルがアラバスタを攻めたときに探し求めていた「古代兵器」です。「一発放てば島一つを跡形もなく消し飛ばすと聞く」というクロコダイルの発言にあるように、「大穴をあけたのはプルトンぐらいしか考えられない」という声が上がっていました。

　また最近では、ラスボス候補とも言われる、世界政府を牛耳る謎の存在・イム様が、「ルルシア王国」という国を島ごと消し去る描写も出ています。ルルシア王国のあった場所がその後どうなったのかはまだ描かれていませんが、規模の大きすぎる攻撃に「エニエス・ロビーもイム様の攻撃で空いた穴なんじゃないか？」と考える考察も少なくありません。

　古代兵器プルトンは現在ワノ国にあることが明かされているため、イム様の攻撃はその他の古代兵器「ウラヌス」によるものか、もしくは別の力と考察されていますが、エニエス・ロビーは異常な力による人為的な攻撃でないと、できるわけがない異様な地形をしているという意見は一致しています。

　また、夜が来ない理由については、「エニエス・ロビーの周囲を快晴の空のように見えるように、絵や映像が流されたドームで囲っているのではないか」という説もあります。ルフィたちがエニエス・ロビーに向かった際、大嵐の「アクア・ラグナ」が来ていたにもかかわらず、島の周りだけは快晴で、さらにそんないい天気であるにもかかわらず、空には太陽は描かれていませんでした。

「エニエス・ロビーの部分だけ快晴なのは不思議」「人工的に作られた環境だと思う」との意見も多くあります。大穴の底に何か世界政府にとって都合の悪いものが存在し、それを隠すための環境という説が有力になっているようです。「もしかすると、エニエス・ロビーの穴の底に『ラフテル』があるんじゃないか」という説もあります。

　そのほか、エニエス・ロビーがある場所は、かつて存在した「ある巨大な王国」の「重要な場所の跡地」という考察もあり案下。ファンの間では「ある巨大な王国」は、歴史の謎となっている「空白の100年」の間に、「世界政府」と戦ったものと考えられています。古代兵器で海ごと消し飛ばした土地に、「勝利宣言」として「司法機関」を立てるのは、政府にとっては意義のある行為と言えるでしょう。

　エニエス・ロビーは「グランドライン」の前半にある島で、またルフィたちがそこに行く可能性は低いと思われます。ただ、「エニエス・ロビー編」での物語に、「昼島」であることや「大きな穴」は特に関係してこなかった点を考えても、その特殊な島の環境の設定が「世界政府」や歴史の謎に絡んでいる可能性は高そうです。

（マグミクス編集部）