「本名」が意外な有名キャラ 「由来が汚い」「結婚しても通称のまま？」

■ねずみ男にも本名があった！？

　マンガやアニメでは『キテレツ大百科』の「ブタゴリラ（本名：熊田薫）」や、『シティーハンター』の「海坊主（本名：伊集院隼人）」など、さまざまな「愛称」で呼ばれるキャラクターが登場します。しかしあだ名が有名すぎるあまり、本名は意外と知られていないことも多いです。

　まず紹介するのは、『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する「ねずみ男」です。ねずみ男は非常に欲深く、損得勘定で動くため敵か味方かわからないこともしばしばあります。

　そんなねずみ男の本名は、「ペケペケ」といいます。普段呼ばれている「ねずみ男」とは彼の出身であるあの世とこの世の間にいる「ねずみ男族」のことで、個人名は原作マンガの「鬼太郎地獄編」で明らかになりました。ちなみにここでねずみ男は母と再会するのですが、「ペケペケといやあ南方語でクソという意味じゃねえのか」と酷い一言を受けています。

　次に紹介するのは『ドラゴンボール』に登場した、「人造人間17号・18号」です。同キャラクターは孫悟空を殺すため、元レッドリボン軍の天才科学者ドクター・ゲロの手によって改造されてしまった双子の姉弟でした。『DRAGON BALL フルカラー 人造人間・セル編6』の質問コーナーによると、人間時代には姉である18号が「ラズリ」、弟の17号が「ラピス」という名前です。

　改造後に本名を名乗らない理由について、ファンの間では、「本名を覚えていないのではないか？」「人間だったときの自分と決別したいとか？」などさまざまな考察が飛び交っていますが、真実は定かではありません。特に18号はクリリンと結婚しても、「18号さん」と呼ばれているので、少し不思議です。

　国民的アニメ『サザエさん』で、磯野家の隣に住む「伊佐坂先生」は、磯野家との家族ぐるみの付き合いなども描かれている、登場回数の多いキャラクター。小説家であるため先生と呼ばれていますが、実は伊佐坂先生のフルネームは「伊佐坂難物（いささかなんぶつ）」です。

「難物」というには相応しくない気さくな人柄ですが、締め切り間際にならないと執筆をしないという一面も持ち合わせています。担当編集のノリスケにとっては、いささか困り者なのかもしれません。

　最後に、『ドラえもん』の主要キャラであるジャイアン（本名：剛田武）の妹「ジャイ子」の名前についてご紹介しましょう。実はジャイ子のフルネームは、公式サイトにて「不明」と記載されています。2006年2月19日放送の番組『～ドラえもん誕生物語 藤子・F・不二雄からの手紙～』によると、原作者の藤子・F・不二雄先生が「同じ名前の女の子がいじめられるかも」と配慮して、本名を設定しなかったそうです。

　ただ、ジャイ子の本名に関しては、さまざまな「都市伝説」が存在しています。原作でジャイ子が持っていたスケッチブックに「香」と書かれているように見えた（？）ことから、ネット上では「本名は香ではないか？」と考察する人がいました。またジャイ子が入院するエピソードでは、病室のネームプレートに「剛田ジャイ子」と表記されていたことから「ジャイ子」が本名だと考える人もいます。

　さらに、かつて原作に登場した「ぼた子」という女の子が、ジャイ子とそっくりなので、ぼた子とジャイ子を同一人物だと思っていた人もいたようです。ただ先述したとおりどれも公式の発表ではないため、ジャイ子のフルネームに関しては噂の域を出ません。

（LUIS FIELD）