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重要人物だけど「1巻以内」に死んだキャラ 「ヒロイン補正あると思ってた」

マグミクス / 2023年4月4日 19時25分

重要人物だけど「1巻以内」に死んだキャラ 「ヒロイン補正あると思ってた」

■「死ぬわけない」と思ってたのに!?

「争いが終わった後の話を始める」「敵を侮る」など、死亡するキャラクターがとる特定の行動は「死亡フラグ」と呼ばれています。マンガやアニメでモブキャラは死亡フラグを立てる傾向が強いものの、重要人物であろうキャラクターの場合は「なんやかんや生き残りそう」と読者も思いがちです。

 だからこそ、読者の予想を裏切って重要なキャラクターが早々に退場してしまうと、「そんなはずが……」と動揺する声も見られます。

※この記事では『アイアムアヒーロー』『【推しの子】』『忍者と極道』『テラフォーマーズ』のキャラの生死に関わる記述があります。

●主人公の彼女が衝撃的な死!『アイアムアヒーロー』黒川徹子(てっこ)

 2009年から2017年にかけて「ビッグコミックスピリッツ」で連載されていたマンガ『アイアムアヒーロー』(作:花沢健吾)は、パンデミック後の世界で「ZQN(ゾキュン)」と呼ばれるゾンビのような存在と戦う人間たちを描いた作品です。

 文明が崩壊する前、売れない漫画家の主人公・鈴木英雄にとって、恋人の黒川徹子(てっこ)は唯一の癒しでした。しかし、ZQNの少女に噛みつかれたことで感染した徹子は、自室でZQNになってしまいます。

 その後、英雄が徹子の住むアパートで郵便受け越しに目にしたのは、変わり果てた恋人の姿でした。人間離れした動きと力でドアを開け、つかみかかってきた徹子に英雄は噛まれてしまうものの、ドアにかじりついた際に徹子の歯が全て折れていたため、感染はせずに済みます。徹子は他のZQNから英雄を守ろうとするようなそぶりも見せましたが、彼女が助からないことを悟った英雄は、その後徹子の首を切断しました。

 厳密に言うと徹子が「死亡」したのは2巻ですが、『アイアムアヒーロー』単行本1巻の最後はZQN化した彼女が主人公に襲い掛かってくるという、衝撃の場面となりました。それまで、作中ではゾンビパニックものとしての不穏な伏線は貼られつつも、漫画家志望の三十路男の悲喜こもごもを描いた作品のように見えていたので、この衝撃の展開は「この衝撃は忘れられない」「作者は鬼か?」「これで2巻以降買わない人いないでしょ」と読者に強い衝撃や絶望を与えています。また、後追いでゾンビホラーマンガと知った上で読んだ人のなかにも、主人公の恋人・徹子のことは英雄がなんとか守りながら物語が進行していくのでは、と予想していた人もいたようです。

 さらに徹子の部屋には、彼女が朦朧としながらも乱れた字で書いた遺書や、本棚に飾られた英雄の作品など、最後に英雄に思いを伝えようとした形跡も残っていました。主人公の彼女が感染するという、身近なところからZQNの怖さを描いたからこそ、物語にぐっと惹き込まれた読者も多いようです。

●誕生日にまさかの悲劇……『【推しの子】』星野アイ

 2023年4月12日(水)よりアニメも放送開始するマンガ『【推しの子】』(作:赤坂アカ・横槍メンゴ)は、予想できないサスペンス展開と、華々しい芸能界のドロドロとした闇を描く異色の作品です。

 物語は、地方都市で働く産婦人科医のゴローの前に、双子の出産を決意した人気アイドル・アイが現れたところから始まります。アイは無事に双子を出産しますが、ゴローは直前にアイのストーカーに襲われて死亡、目が覚めたときには転生してアイの息子・愛久愛海(アクアマリン:通称アクア)になっていた……という衝撃の展開は、「推しの子の子供になる」という意味のタイトル回収でも、読者を驚かせました。

 しかし、この衝撃はまだまだ序の口でした。アクアと双子の妹・瑠美衣(ルビー:彼女も転生したアイのファン)は、母親のアイと幸せな日々を過ごしていましたが、アイはなんと20歳の誕生日に、突如現れた前述のストーカーの凶刃に倒れてしまいます。出血がひどく、もう助からないと悟ったアイはアクアとルビーに「愛してる」と言い残し、息を引き取りました。

 アクアとルビー、アイの家族の物語になるかと思いきや、1巻の時点でアイが思わぬ形で退場する展開は、「どういうこと?」「震えた」と読者もざわつきました。そしてアクアは、「犯人はなぜ引っ越したばかりのアイの家を知っていたのか」「自分たちの父親が事件に関わっているのではないか」といった疑問を持ち独自で捜査を開始するなど、アイの死はストーリーに大きな影を落としています。

■強キャラ、幼なじみでも死亡

次々に主要キャラが死んでいくバイオレンスな作品『忍者と極道』1巻(講談社)

●強キャラだったはずが敗北!『忍者と極道』神賽惨蔵

 現代の日本を舞台に、忍者と極道が抗争を繰り広げるアクションマンガ『忍者と極道』(作:近藤信輔)は、最新話が更新されるたび、SNSで大きな話題を集めています。

 忍者と極道が壮絶な殺し合いを繰り返すため、作中では生首が飛ぶ、生きたまま燃やされるなど、凄惨な描写も少なくありません。忍者、極道それぞれのキャラクターたちが次々と命を落としており、ファンの間では「推しを安易に作ると死んだ時に辛い」という声も見られます。

 そのなかでも、主人公のひとりで忍者である多仲忍者(たなか・しのは)を育てた、師匠・璃刃壊左(あきば・かいざ)は作中で最初に殺されてしまいます。壊左は極道たちの大集会に強襲し、多くの極道たちを倒しました。しかし、そこで身体の異常活性化を引き起こすペーパードラッグ「地獄への回数券(ヘルズ・クーポン)」を服用した、極道・輝村極道(きむら・きわみ)との一騎打ちで敗北。遺体は挽肉にされたうえ、短刀を突き刺された姿で晒されるという挑発に使われます。

 東京の治安を守る八人の忍者「帝都八忍」の第二席で、頭も切れる壊左があえなく殺される展開は、極道たちの強さを際立たせています。最後の力を振り絞って自爆するも、「地獄への回数券」によって極道側の強敵全員が生き残ったのも、忍者側にとってハードな物語になることを示唆していました。

●幼なじみ補正も重要キャラ補正も虚しく……『テラフォーマーズ』秋田菜々緒、ドナテロ・K・デイヴス

 TVアニメや実写映画など、多数のメディアミックスも果たした人気マンガ『テラフォーマーズ』(作:貴家悠、橘賢一)の第1巻では、異常進化を遂げたゴキブリ「テラフォーマー」を駆除すべく火星へ向かった、「バグズ計画」参加者の大半が死亡しています。

 第一部の主人公・小町小吉(こまち・しょうきち)の幼なじみで、同じ計画に参加した秋田菜々緒も、そのひとり。火星に到着後、遭遇したテラフォーマーと会話をしようと不用意に近づいた際、首をあり得ない方向に折られて死亡します。バグズ手術で得た、「クモイトカイコガ」の能力を発動することもできませんでした。小吉と菜々緒がテラフォーマーに近づいていった次のページの見開きで殺されたことも、「何が起こったのかわからなかった」と思わず目を疑った読者も多かったようです。

 また、小吉たちが乗った「バグズ2号」の艦長で、同じく重要なキャラに見えたドナテロ・K・デイヴスも、あえなく死亡しています。隊員たちを逃すための囮となったドナテロは、艦内に侵入したテラフォーマーを全滅させるも、裏切り者のヴィクトリア・ウッドによって射殺されるという最期を迎えます。ヒロインに見えた幼なじみや、主人公たちを率いる艦長であろうと容赦なく倒れていく『テラフォーマーズ』は、誰が死ぬのかわからない緊張感と突如始まるギャグのギャップも魅力です。

(田中泉)

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