『ワンピース』このまま終わってほしくない大事件は？ いまだ詳細不明、読者の考察飛び交う

■最終章で詳細が明らかになる？

『ONE PIECE（ワンピース）』は、さまざまな場所にちりばめられた伏線が見事に回収されていく爽快感も魅力的な作品です。「頂上戦争編」や「ワノ国編」など、バトルシーンの迫力に圧倒されるなか、重要そうなのに詳細を明かしてもらえない、未回収の事件があります。この未回収の事件は最終章で詳しく明かされるのでしょうか？

※この記事には映画『ONE PIECE FILM RED』の内容を含みます。

　まずは「ゴッドバレー事件」を振り返ります。この事件はガープとロジャーが共闘してロックスを討ち取った事件のことです。この事件をきっかけにガープは「海軍の英雄」と呼ばれるようになりました。敵対していたはずのガープとロジャーがなぜ共闘することになったのか、などの詳細はいまだ明かされていません。

　そして、現在の『ONE PIECE』の世界地図には「ゴッドバレー」という島は記されていません。「ゴッドバレー」は、センゴクいわく「世界政府が隠したかった島」だったようですが、文字通り島ごと消されてしまった可能性が高くなっています。

　その根拠となるのが、「ワノ国編」終幕後「偉大なる航路（グランドライン）」に位置する「ルルシア王国」の消滅です。「ワノ国編」終幕後、五老星よりも上の存在であるイム様の関与によって「ルルシア王国」が消滅してしまった様子が描かれていました。

　地図から消えてしまった「ゴッドバレー」も「ルルシア王国」と同様にイム様が関与したことで島ごと消失してしまったのかもしれません。

　そして、「ルルシア王国」を消滅させた兵器についても「あるウワサ」が有力視されています。それは「3つある古代兵器のなかで唯一名前しか登場していない『ウラヌス』ではないか？」という説です。確かに島ひとつを消滅させるにはそれ相応の威力が必要です。古代兵器クラスの武器であれば、国ひとつを消滅させるのは簡単なことなのかもしれません。

　さらに、映画『ONE PIECE FILM RED』で、「ゴッドバレー」にあった財宝に当時1歳のシャンクスがまぎれていたことが発覚しています。シャンクスは「フィガーランド家」の血筋である可能性が浮上しており、天竜人とのつながりも深そうでした。最終章で、「ゴッドバレー事件」を紐解くことができれば、多くの謎が次々に解決していきそうです。

　続いて、麦わらの一味が各地で修業していた2年間で起きた「ロッキーポート事件」についてです。報道によると、事件の首謀者はトラファルガー・ローとされており、この事件で多くの市民を救ったコビーは「英雄」と呼ばれるようになりました。

　そして、この事件にはマーシャル・D・ティーチも関与しているようです。当時、海賊島「ハチノス」の元締めだった元ロックス海賊団・王直を倒したあと、自らが「ハチノス」の元締めになっています。黒ひげ海賊団の本拠地を作るために、王直を狙ったのでしょうか？

　さらに、作中で「ロッキーポート」という島は登場していません。ただ、多くの民間人が巻き込まれた、という事実から事件の発生した場所は人が住める環境だったことが分かっています。また、名前に「ポート」が付いていることから、どこかしらの港である可能性が高いとみられています。逆に言うとそれ以外の情報が一切ありません。最終章で詳細が明かされることに期待したいですが、どうなるのでしょうか？

　ほかにも事件ではありませんが、「番外編などでいいから、ぜひ描いてほしい」と熱望されているバトルもあります。現在は、お互い戦う意思を見せないシャンクスとミホークの若かりし頃を描いてほしい、という読者からは「迫力すごそう」「目で追えるのかな？」という声があがっています。

　また、「頂上戦争編」で何やら因縁じみたものを感じさせたクロコダイルと白ひげの関係性や、海軍最高位「元帥」をめぐるサカズキとクザンの決闘について、「もっと詳しく知りたい」という読者も多いです。

　現状、最終章でこのバトルの詳細が明かされるのかどうかは、不明です。「番外編として、ぜひ描いてほしい」という読者の想いが尾田栄一郎先生へ届く日は来るのでしょうか？

（マグミクス編集部）