『キン肉マン』新アニメはどの話？ ファンが描いてほしい「最高傑作の編」

■『キン肉マン』の「最高傑作」は？

「週刊少年ジャンプ」で連載されていた人気マンガ『キン肉マン』は、1983年4月よりTVアニメ放送が開始しました。アニメ放送開始で人気にさらに火が付き、テーマソングや「キンケシ」など、さまざまなジャンルで一大ブームを巻き起こしています。1991年からのアニメ第2期では、当時の原作マンガ最終章「キン肉星王位争奪編」も描かれました。

　そして、最初のアニメ放送から40年の時を経た2023年3月、「アニメ新シリーズ」の制作が発表されました。ファンからは、「マジか！？　仕事ぶっちぎってでも見るわ」「やったぁぁ！　今日は牛丼特盛に玉子と味噌汁も付けるぜ！」などと喜びの声が続出。しかし、まだ詳細情報は発表されていないため、なかには「いや待て、アニメ化ってどこをアニメ化するのかが問題だろ」と冷静なコメントもありました。

　そして、ネット上で「ぜひ描いてほしい」と言われているのが、『キン肉マン』の新シリーズで人気を集める「完璧超人始祖編」と「オメガ・ケンタウリの六鎗客編」です。

「完璧超人始祖編」と「オメガ・ケンタウリの六鎗客編」は、「キン肉星王位争奪編」でジャンプ本誌での連載が終わってから24年の時を経て、2011年11月28日から『キン肉マン』の続編として描かれたエピソードでした。連載媒体は「週プレNEWS」です。

「完璧超人始祖編」は、キン肉スグルがキン肉星の第58代大王となった日から、1年半後が舞台。長きに渡る戦いが終焉を迎え、正義・悪魔・完璧の各超人たち代表によって不可侵条約が締結されて、歴史的な場面が訪れます。しかしようやく平和な時代を迎えたと思った矢先、それを無効という「完璧・無量大数軍（パーフェクト・ラージナンバーズ）」なる完璧超人一派が襲来するのです。穏やかな平和は束の間、またしても長く激しい戦いの火蓋が切られるのでした。

　長い『キン肉マン』の物語において、「完璧超人始祖編」はファンの間で「最高傑作」との呼び声も高いシリーズです。それぞれの超人たちの、一つひとつのバトルがドラマチックさを持ち、いわゆる「かませ犬的な捨て試合」がないと人気を集めています。

　続いて、「オメガ・ケンタウリの六鎗客編」は「完璧超人始祖編」の1か月後から始まるストーリー。悪魔超人の黒幕・大魔王サタンが復活したことで地球に危機が……というお話ですが、なによりもファンが盛り上がったポイントは別にあります。それは「キン肉星王位争奪編」で登場した、王位継承者候補たち（スーパー・フェニックス、ゼブラ、ビッグボディ、マリポーサの「運命の四王子」）の再登場、活躍です。過去編で登場した人気キャラクターたちが集結して戦うさまは、王道のアツい展開でした。

　ネットでは「『王位争奪編』までアニメでやってるんだから、順当に次は『完璧超人始祖編』が見られるものと思ってる」という意見もあれば、「新規ファンを獲得するために、原作の最初からやるのではないか」という予想もあり、どうなるかはまだ読めません。ただ、公式では「再アニメ化」ではなく、「アニメ新シリーズ」と銘打っているので、「完璧超人始祖編」以降の物語がアニメで見られる可能性は高そうです。

　まだ詳細は不明ですが、ゆでたまごの嶋田先生は「『キン肉マン』アニメ新シリーズ」の公式Twitterに、「面白いものが着実に出来上がっている、これははっきり言えることです。楽しみにもうしばし待っていてください」とコメントしています。「完璧超人始祖編」「オメガ・ケンタウリの六鎗客編」はどちらも長い物語ですが、ファンは「何年かかってもいいからじっくりやって欲しい」と期待しているようです。続報が待たれます。

（LUIS FIELD）