1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

絵がわかりづら…「引き」なキービジュアルで見落としそうなアニメ3選  「本編見たら沼」

マグミクス / 2023年4月6日 18時25分

絵がわかりづら…「引き」なキービジュアルで見落としそうなアニメ3選  「本編見たら沼」

■見てみたら「そういうことか…!」 見落とし厳禁な「引き」アニメ

 視聴するアニメを選ぶとき、参考のひとつになる「キービジュアル」。主要キャラがかっこよく並んでいたり、キャッチコピーが秀逸だったりすると、ぐっと目を引かれますよね。このように、目立つキービジュアルが多い一方、「引き」の構図で遠くにキャラがいたりして、控えめなキービジュアルもあります。

 この記事では、「引き」なキービジュアルで見落としそうなアニメを3選ご紹介します。SNSでも「最近毎日摂取してる」「ぼろぼろ泣いてしまった……」と評判です。

●『少女終末旅行』(2017年10月~放送)

 文明が崩壊し、ほとんどの生き物が死に絶えた世界。生き残った少女のチト(CV:水瀬いのり)とユーリ(CV:久保ユリカ)は、愛車・ケッテンクラートに乗って、とある建物の中を移動していました。

 外には廃墟や朽ちた機械しか残っていませんが、建物の中も何があるかは分かりません。次の給油施設や食料がどこにあるか知らないまま、あてもなくさまようふたり。ふと風を感じたチトは、その方向に車を走らせます。その先でふたりを待っていたものは――?

『少女終末旅行』は、同名マンガ(作:つくみず/新潮社)を原作としたアニメです。キービジュアルでは、夜の廃墟を眺めるふたりの後ろ姿や、建物内で愛車のケッテンクラートに乗り、こちらを見上げるふたりの姿が描かれています。

 本作のキービジュアルは、ゆるキャラのようなかわいらしい作画で、ふたりの真顔や後ろ姿が描かれているのが印象的です。そんなふたりを囲むのは、無骨な廃墟や夜の空。お世辞にも「楽しそう」とは言いにくい、どこか退廃的な雰囲気が漂っています。

 本編では、チトとユーリが「世界の終末」を知りながら、淡々と旅をします。彼女たちは楽しそうではないものの、そこまでの悲壮感もありません。ただ、火の燃料がなくなったり、食料やライトを節約したりと、日常に入り混じる「終末感」が視聴者の胸に迫ります。

 ふたりのプロフィールや来歴もはっきりと明かされず、ただ「終末旅行」が描かれる本作。地味に見えるキービジュアルですが、シンプルでどこかさみしげなその表現は、本作の独特な世界観を的確に表しているといえそうです。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

●『多田くんは恋をしない』(2018年4月~放送)

 満開の桜を撮るため、カメラを持って皇居に来ていた多田光良(ただ・みつよし/CV:中村悠一)。カメラを構えた多田でしたが、ファインダーに映り込んだのは、美しい金髪の少女・テレサ・ワーグナー(CV:石見舞菜香)でした。

 連れとはぐれたテレサを放っておけず、多田は祖父の営む「多田珈琲店」に連れて行きます。テレサはそこで多田の妹・多田ゆい(ただ・ゆい/CV:水瀬いのり)や、多田の友人・伊集院薫(いじゅういん・かおる/CV:宮野真守)とのんびり雨宿りすることに。しかし、テレサの連れのアレクサンドラ・マグリット(CV:下地紫野)がすごい形相で店に来てーー?

『多田くんは恋をしない』は、アニメ『月刊少女野崎くん』の制作チームが手掛ける、オリジナルTVアニメです。キービジュアルでは、エメラルドグリーンが基調となった公園を背景に、登場人物たちが小さく映っています。

 キービジュアルからは、「キャラたちが制服を着ているし、学園ものかな?」「外国人キャラも出てくるのかな?」という予想はつきますが、それ以上の想像がなかなかつきません。しかし実際は、とある高校の写真部を舞台にした、青春ラブコメディです。

 主人公・多田の「恋」に焦点を当てた本作。『ダンベル何キロ持てる?』『干物妹!うまるちゃん』などを手掛けた「動画工房」の美しい作画とともに、物語は軽快に進んでいきます。しかし、本作はただの青春ラブコメではありません。徐々に意外な設定が明かされ、多田は自分の恋にとある結論を出すのです。

 美しい思い出を切り取ったかのようなキービジュアルと、「この恋を、一生忘れない」というキャッチコピーは、視聴後に見直すとより胸に響くでしょう。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

■どんな話かわかりづらいビジュアル?

●『TRIGUN STAMPEDE』(2023年1月~放送)

 砂漠に覆われ、地球からはるか何光年も離れた場所にある惑星、ノーマンズランド。空には5つの月とふたつの太陽が輝き、その灼熱の大地には、異形の原生生物・ワムズが住みついていました。そんな過酷な状況のなか、人類の生き残りは、生体動力炉「プラント」が生み出すエネルギーをもとに、なんとか暮らしています。

 そしてノーマンズランドには、「人間台風(ヒューマノイドタイフーン)」と呼ばれ、恐れられている伝説のガンマンがいました。600万$$(ダブドル)の賞金がかけられた彼の名は、ヴァッシュ・ザ・スタンピード(CV:松岡禎丞)。しかしヴァッシュの本性は、決して人を殺したりしない「お人よし」で――?

『TRIGUN STAMPEDE(トライガン・スタンピード)』は、マンガ『TRIGUN』(作:内藤泰弘/徳間書店・少年画報社)を原作としたオリジナル新作アニメです。キービジュアルでは、砂漠で動物に乗ったヴァッシュと、彼に追いつこうとする仲間たちが描かれています。

 原作は1998年に一度アニメ化されていますが、本作ではそこから設定や登場人物がかなり変わっています。特に前作を見ていない視聴者にとって、キービジュアルだけではどんな話か、どういう変更点があったのかが、少しわかりにくいかもしれません。

「新しいトライガン」と言えそうな本作では、前作より賞金が大幅に下がったヴァッシュを中心に、名前以外の設定がかなり変わったメリル・ストライフ(CV:あんどうさくら)や新キャラのロベルト・デニーロ(CV:松田賢二)たちが、ヴァッシュの数奇な運命に巻き込まれていきます。

 キャラクターデザインもかなり変わっているため、そのキービジュアルを見ただけで不安になる前作ファンもいるかもしれません。しかし、作品のおしゃれな雰囲気や、「普段は情けないけど決めるときは決める」ヴァッシュの性格は、しっかりと受け継がれています。

 さらに、大迫力でもはや映画のような3DCGは、『マクロスF』や『創聖のアクエリオン』のCGパートを手がけた「オレンジ」が担当。特に戦闘シーンは劇場版といっても差し支えないほどの臨場感なので、3DCGアニメが苦手な方も騙されたと思って、ぜひ第1話をご覧ください。

 なお、2023冬アニメの本作はすでに最終回を迎えており、続きとなる「完結編」の制作も決定しています。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「U-NEXT」などで見ることができます。

* * *

 キービジュアルだけで「切る」のはもったいないほど、魅力的な作品たち。作品の世界観やイメージ、作品視聴後に意味が分かるなど、「引き」の構図にはしっかりと意味があるといえそうです。見逃していた作品があった方は、この機にぜひ視聴しつつ、キービジュアルの意味を考えながらお楽しみください。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください