アニメに登場するイケナイ「禁断の地」・3選 男子にとってはムフフな楽園？

■アニメに登場した「禁足地」や「聖地」はだいだい侵入されている？

「禁足地」や「聖域」と呼ばれるエリアは、現実世界にも多数存在しています。入ってはならないと言われる理由は、現代を生きる我々には知りもしなかった古い風習や信仰が絡んでいることも少なくありません。場合によっては、恐ろしい言い伝えのあるケースもあるでしょう。

　そんな「禁足地」や「聖域」といった「誰も踏み入れてはいけない場所」という設定はファンタジーアニメとの相性が良く、視聴者を「何があるのだろう」とワクワクさせるきっかけになってくれます。しかしそのアニメで登場した「禁足地」は大体の場合、侵入されてしまうのがセオリー。むしろ、侵入されるために登場していると言っても過言ではありません。

　たとえばアニメ『ワンピース』にも、「侵入された聖域」が存在します。同作に登場する禁足地といえば、女ヶ島にある国家「アマゾン・リリー」でしょう。ここは現七武海のひとりである「ボア・ハンコック」が統治する“男子禁制の地”でした。

　これを破ったのが主人公「ルフィ」。ルフィ海賊団は「バーソロミュー・くま」との戦いで「ニキュニキュの実」の能力により、ひとりずつ世界各地に飛ばされてしまいます。その時ルフィが飛ばされ、着地した土地が偶然この「アマゾン・リリー」だったという流れでした。

　初めて見る男性という生き物に困惑する島民とのやり取りは非常に面白く、笑える見どころとなっています。ワンピースにおいての禁足地は、不慮の事故による不可抗力で侵されていました。

　次に紹介するのがアニメ『シャーマンキング』。こちらもワンピースと同じく原作は「週刊少年ジャンプ」に連載されていた大人気マンガであり、2021年には新たにリメイクされたアニメも放送されるなど、長く愛され続けている人気作です。

　霊を操ることができるシャーマンの活躍を描く同作。その頂点である“シャーマンキング”を目指すシャーマン同士の戦いを描くバトルアニメなのですが、この最終章にあたるグレートスピリッツ編において「聖域」が侵されています。

　同作に登場する聖域とは、シャーマンが星の意思であるグレートスピリッツと同化して「シャーマンキング」になるための場所「王の社」。本来シャーマンバトルを勝ち残った勝者だけが立ち入れる聖域です。

　物語ではラスボスである「ハオ」がシャーマンキングになるため、「王の社」で眠りにつきます。神聖な場所であるため「十祭司」が守っていましたが、そこへ主人公「麻倉葉（あさくらよう）」たちがハオの野望を止めるために侵入。物語最終盤、ラストへ続く緊迫したシーンです。いかにシャーマンにとっての聖域といえど、人類壊滅を目論むハオを止めるためなら侵入も仕方ないですね。

■ラスボスは“聖域”に引きこもりがち？

『ソードアート・オンライン アリシゼーション 1(完全生産限定版) [Blu-ray]』（アニプレックス）

　最後に紹介するのはアニメ『ソードアート・オンライン』です。原作は大人気ライトノベルで、VRで作られた仮想世界を舞台に繰り広げられるデスゲームを描いた同作。原作も高い評価をえていましたが、期待を上回るクオリティでアニメシリーズも人気を博します。後に映画化も果たすことで支持層の幅を広げ、今では誰もが知る大注目の人気作品となりました。

　そんな『ソードアート・オンライン』にはアニメ第3期の舞台・アンダーワールドに存在する「セントラル・カセドラル」という一区画が「禁足地」として登場しています。主人公「キリト」は最高司祭の「アドミニストレーター」と、その側近である元老長「チュデルキン」しか踏み入ることの許されない区画に侵入し、アドミニストレーター討伐を試みます。『ソードアート・オンライン』では敵を倒す奇襲作戦として、禁足地へ侵入したのでした。

（マグミクス編集部）