『水星の魔女』第2期、OP・EDに衝撃展開の「伏線」? 第1話「不穏」描写の数々【ネタバレ】
マグミクス / 2023年4月11日 18時55分
■ガンダムシリーズ定番の展開あり?
ついに4月9日からSeason2が始まった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。早くもその展開に話題騒然です。そこで先日放送された第13話と、新しくなったオープニングとエンディングの映像を合わせて色々と考察してみましょう。
※以降の文章には最新話数のネタバレと考察が記述されていますので、閲覧にはご注意ください。
再開された物語はSeason1の最終回となった第12話から2週間後の物語となっていました。Season1終了直後は衝撃的なラストシーンのせいで続きがどうなるのか不安視されていましたが、予想されたよりもはるかに平穏無事な状態でSeason2はスタートしています。
もっともスレッタ・マーキュリーとミオリネ・レンブランが離れ離れのままという、大方の人が予想していた展開はありました。しかし、安心できたことがひとつ。13話Cパートのプロスペラへのセリフから察するに、ミオリネは12話最後のスレッタの行動をある程度は理解できていたという点です。
衝撃的な場面を見せられて一時的に困惑したものの、理知的なミオリネですから、スレッタの行動が自分を助けるためのやむを得ないものとしたのでしょう。どうやらSeason1ラストでの衝撃的なシーンは、スレッタとミオリネの間で今後の大きな遺恨のもととはならないようです。
もっともミオリネに不穏な影が近づいてきました。プロスペラから、父であるデリング・レンブランの悲願という「クワイエットゼロ」への引継ぎを申し出されたからです。この時の演出として、ミオリネは光のある方向、プロスペラは影のある方向という構図になっていました。これはSeason1でも見られた演出で、ミオリネを闇に引きずり込む啓示とも考えられます。
また、このクワイエットゼロを「GUNDフォーマットのネットワークを利用して戦争のない世界に書き換える」とプロスペラは説明していました。その詳しい内容は不明ですが、GUNDを利用したものであることは確かです。本編の設定に照らし合わせれば、機械による人間の融合とも考えられるでしょう。
これまでのガンダムでも時おり、人間同士の意識の共有といったことがテーマになったこともあります。そして、それが兵器に転用されたこともありました。まだ詳細は不明ですが、ミオリネがクワイエットゼロに関わることで危険な道へと進む可能性が出てきたわけです。
これをスレッタが救い出すというパターンならば明るい未来も見えてきそうですが、今のところ母であるプロスペラの言いなりというのが実情。しかし、その答えでないかと考えるスレッタの姿がエンディング画面にありました。
それは母からもらったヘアバンドが外れ、髪を下ろした姿をスレッタが見せたことです。これは母の呪縛から逃れた姿とも考えられるでしょう。このエンディング画像では不穏な想像を連想するカットが多くありますが、筆者はこの部分にわずかな希望を感じました。
■OPをよく見ると「彼」の姿が
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Season2のスタートとなった13話では、それに合わせてあらためて作品世界がわかりやすく見られるよう構成されていました。各キャラの特徴的なセリフが出てきており、本作の中心となる「決闘」について冒頭から行われています。
この決闘では主役機である「XVX-016RN ガンダム・エアリアル(改修型)」の圧倒的な力を見せていました。その相手は昔で言うやられメカ的な扱いでしたが、デザインは個性的で一部のファンから立体化してほしいという声もSNS上で挙がっています。
またキャラに関してですが、オープニング画像と合わせると意外な考察ができました。
まず、Season1で誤って父を撃墜して失意のどん底にいるだろうグエル・ジェタークです。第13話では登場シーンがなかったことから、その行方が多くのファンに心配されていました。オープニングでもひとりだけ暗い影を背負った印象があるところから、元気な姿を一刻も早く本編で観たいものです。
これに関して想像してみると、グエルが復帰することで物語が大きく動くかもしれません。なぜなら父であるジェターク社CEOだったヴィム・ジェタークが死亡したことで、グループ内での会社の立場が危ういことが理由です。グエルが会社の信用を回復させる何かを持って現れるということがあるかもしれません。あくまでも希望的観測です。
当初のイメージから徐々に好感度を上げてファンを獲得したグエル。主人公ばりの大活躍をファンの多くは期待していると思います。
期待と言えば、エラン・ケレスにも注目が集まっていました。現在は強化人士5号がその役目を果たしていますが、オープニングに意外な姿が描かれています。片側は5号ですが、もう片側が廃棄処分となった4号という姿でした。その違いは耳に付けたピアスの形が違うこと。ちなみに本物のエランはピアスをしていません。
ここから想像できるのはスレッタと心を通わせた4号の復帰です。もっともそれがどんな形になるかはわかりません。ガンダムシリーズで考えられるパターンで、5号に4号の意志が加わるということもあるからです。前述したGUNDを介して、MSに乗った5号に4号の記憶や意志が流れ込むということもあるでしょう。
この他にも前述したエンディングに今後の鍵となるかもしれないカットがありました。エアリアルがスレッタの胸を貫くという衝撃的なカットです。一部のファンからはシリーズ構成の大河内一楼さんつながりで、『少女革命ウテナ』を彷彿とさせるという意見もありました。
そして5人になるスレッタと、その後に9本の手がアップとなります。ここにもさまざまな考察ができますが、もっとも筆者が疑問に思ったのが「5人ならば手は10本なのになぜ9本?」といった部分でした。まさか適当に描いたら人数が5人で、手が9本でしたというわけではないでしょう。ここの人数にも大きな意味が隠されている。……そんな気がします。
この他にも想像できる部分や疑問は多くありますが、今後の展開で少しずつ明かされていくことでしょう。今後も『水星の魔女』の展開を楽しんで追っていこうと思います。
(加々美利治)
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