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ファミコン世代に衝撃! 老舗ゲームメーカーが倒産したワケ

マグミクス / 2023年4月13日 21時25分

ファミコン世代に衝撃! 老舗ゲームメーカーが倒産したワケ

■開発費高騰にバブル崩壊…メーカーを苦しめた要因とは?

 かつて日本のゲーム界を賑わせたメーカーのなかには、残念ながら「倒産」という形で幕を下ろしたビックネームも存在します。一時代を築きながらも消えてしまったゲームメーカーにスポットライトを当てて振り返ります。

 1986年、当時流行していた「ツッパリ」をモチーフにしたアクションゲームとして、ゲームセンターに登場した『熱血硬派くにおくん』(アーケード版の発売元はタイトー)。翌87年にファミコンにも移植され、さらに人気に火がついた超有名シリーズです。

 この『くにおくんシリーズ』を開発した「テクノスジャパン」は『ダブルドラゴン』などもヒットさせますが、バブル期をピークに経営不振に陥り、1995年に解散。『くにおくんシリーズ』の版権は、現在「アークシステムワークス」が保有し、2019年には新作『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls』をリリースしています。

『ファイヤープロレスリング』『フォーメーションサッカー』などの人気シリーズを生み出し、『クロックタワー』や『セプテントリオン』『爆走 デコトラ伝説』といった個性的な傑作をリリースしたのが「ヒューマン」です。

 ファミコンからプレイステーション時代にかけて輝きを見せたヒューマンは、ゲームクリエイターを養成する専門学校を開校させるなど、業界にも貢献。しかし、1999年に多額の負債を抱えて事実上倒産しました。なお、ヒューマンの主な人気シリーズの版権は、スパイク(現スパイク・チュンソフト)に移っています。

 ファミコンの老舗サードパーティーの一角だった「ジャレコ」も、残念ながら既に消滅したゲームメーカーです。アーケードゲームで名を馳せたジャレコは、1985年に『エクセリオン』でファミコンに参入。『忍者くん 魔城の冒険』『忍者じゃじゃ丸くん』シリーズ、『燃えろ!!プロ野球』など、今も語り継がれる話題作を多数リリースしました。

 そんなジャレコも90年代になると開発費の高騰などの影響もあり、経営が低迷。香港企業の子会社になるなど紆余曲折あったものの、2014年に創業40年の歴史に幕を閉じました。

■超有名作をリリースするも、まさかの経営破綻へ

まさか『ぷよぷよ』を作った会社がなくなるなんて……ニンテンドーDS『ぷよぷよ!!  Puyopuyo 20th anniversary』(セガ)

 90年代の落ち物パズルゲーム全盛期に、アーケード版『ぷよぷよ』をリリースしたのが「コンパイル」です。同タイトルは、さまざまな家庭用ゲーム機に移植される大ヒットを記録。老若男女を問わず、多くのプレイヤーから愛されたゲームとなりました。

『ぷよぷよ』ブームを機に、「コンパイル」は事業規模を拡大。ゲーム開発やグッズ展開だけでなく、本業以外のジャンルにも積極的に進出します。結果的にそれが経営を圧迫してしまい、立て直しを図るも多額の負債を解消できず、ついに2004年に経営破綻。残念ながら、『ぷよぷよ』のように「借金を積み重ねても消す」ことはできませんでした。

* * *

 ほかにも倒産はしていないものの、「ハドソン」はコナミデジタルエンタテインメントに吸収合併されました。『桃太郎電鉄』や『ボンバーマン』など、大人気シリーズを多数輩出した老舗ゲームメーカーがなくなってしまったのは残念です。

 こうした名作を生み出したメーカーが今は無いことは寂しいですが、レトロゲームをプレイして、当時の輝きや思い出を振り返ってみるのも一興かもしれません。

(LUIS FIELD)

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