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いま子供に「見せたい」平成仮面ライダー2作品 親世代が楽しめる魅力も

マグミクス / 2019年6月8日 15時20分

いま子供に「見せたい」平成仮面ライダー2作品 親世代が楽しめる魅力も

■コミカルなイマジンたちが魅力の『仮面ライダー電王』

 現在放送中の平成仮面ライダーシリーズ第20作目『仮面ライダージオウ』には、かつての平成仮面ライダーたちが数多くゲスト出演しています。『ジオウ』を視聴していくなかで、過去の仮面ライダーに興味を持った子どもたちも増えてきたのではないでしょうか。
 
 そこで、『ジオウ』を除いた平成仮面ライダー19作のなかから、親子で楽しめる作品を紹介します。

 まず紹介したいのが『仮面ライダー電王』(2007~2008)です。時間改変を行う侵略者「イマジン」と戦う野上良太郎/仮面ライダー電王と、彼の仲間となったイマジン4人組の活躍を描いた作品です。「仮面ライダー史上最弱」とも言われた主人公の野上良太郎をデビュー間もない佐藤健さんが演じていました。
 
『電王』のモチーフは「電車」と「おとぎ話」で、子どもたちにも分かりやすいものになっています。

『電王』一番の特徴は、従来のシリーズに比べてコミカルな作風にあります。その象徴が、モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスといった、良太郎に憑依する4体のイマジンたちでしょう。個性の強い彼らが時の列車「デンライナー」の食堂車で繰り広げるコミカルなやり取りが『電王』の人気に火をつけました。

 脚本を担当した小林靖子さんによれば、イマジンたちのやり取りは、時代劇『必殺』シリーズにおける中村主水と嫁姑の掛け合いや、映画『男はつらいよ』シリーズの「とらや」での場面を意識したといいます。

『電王』はコミカルな作風であり、さらに怪人による直接的な殺人描写が多くないため、子どもたちにも安心して見せることができます。一方で『電王』は「時間旅行」を扱っていることから、伏線や複雑な設定、さらに繊細な心理描写も多い作品です。親御さんたちは、子どもたちと違う側面から作品を楽しめるのではないでしょうか。

■学園ドラマを背景に「絆」を描く『仮面ライダーフォーゼ』

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 次に紹介するのが、仮面ライダーシリーズ40周年記念作品として製作された『仮面ライダーフォーゼ』(2011~2012)です。東日本大震災後に初めて放送された仮面ライダーだったこともあり、世界観が明るいものとなっています。

 天ノ川学園高校を舞台に、如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼを中心とした「仮面ライダー部」の活躍を描いた作品です。つまり『フォーゼ』は仮面ライダーシリーズでもあり、学園ドラマでもあるのです。
 
 仮面ライダーと怪人の戦いを「部活動」の一環として描いているほか、学園ドラマらしく転校生や修学旅行、卒業式などの学校行事が物語に組み込まれています。一方で、学園ドラマとはかけ離れた「宇宙」のモチーフも組み込まれています。

『フォーゼ』の物語の中核は如月弦太朗が登場人物たちと「友達」になることです。その対象は仮面ライダー部の仲間たちだけではなく、怪人に変身してしまった学園の生徒たちも含まれています。『フォーゼ』は「学園ドラマ」という物語のフォーマットを導入したことで、「絆」という作品のテーマを一貫して強く打ち出していました。

 弦太朗はリーゼントに短ラン・ボンタンという、現代では珍しいツッパリスタイルで、放送中は弦太朗の出で立ちに抗議が多数寄せられたそうです。しかし、弦太朗が劇中で非行に走ることはありません。ツッパリスタイルは何事にも正面から向かい合うという弦太朗の姿勢をわかりやすく表現したものではないでしょうか。

 平成仮面ライダーシリーズは1年ごとに製作されるのが恒例で、製作者は毎年新しいことに挑戦しているため、20作品それぞれに独自の魅力が詰まっています。『電王』と『フォーゼ』を入り口に、他の平成仮面ライダー作品にも触れてみてはいかがでしょうか?

(森谷秀)

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